魑魅魍魎がうごめく…ライブ配信で“心底タマげたこと”3連発

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-09-09 17:21
投稿日:2020-09-09 06:00

びっくりその3:数十円でまさかの“モテモテな自分”を錯覚できる!

 非モテ人生を送っていた人が、画面上から“投げ銭”を投げるだけで、モテモテになったと錯覚できるのも、ライブ配信の醍醐味。

 一度に投げ銭する額は、投げる側が調整できることから、ほんの数十円を投げるだけで、画面の向こうにいる“お気に入りのアノ人”が、満面の笑みで大げさに感謝してくれるんですから、非モテの汚名をさっさと返上し(というか、したつもりになって)、モテる自分を実感できる最高の場所……!

 ライブ配信界では、数十円を定期的に投げ続け、お気に入りの女性ライバーに対し、日に日に偉そうな発言が増える男を見かけるなんて、日常の光景というわけ。

 リアルな世界とライブ配信の世界の境目がわからなくなり、ライブ配信界で覚えた「数十円レベルのチープなモテ技」をリアルな世界に持ち込んで、出鼻をくじかれないことを祈るばかりですね!

まとめ

 このほかにも、“病みキャラ”になってリスナーの同情を引き、延命を図るゾンビ形式のライバーや、ライバルの悪口を言いまくって異性の応援を勝ち取ろうとする性悪ライバーなど、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめきまくりなライブ配信界。

「投げ銭」だけでなく「自己顕示欲」「自己承認欲求」などの“欲”にまみれた世界だけに、ライバーたちの感情や機微も“ナマ”で見られるのが、魅力のひとつでしょう。

 このあたりのお話は、また次回にするとして、それではみなさま、ごきげんよう。私は今日も、魑魅魍魎(ちみもうりょう)すぎるライブ配信の世界で泳いできます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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