Wの衝撃!平手パリコレ出演&欅坂46新センター候補森田の躍動

こじらぶ ライター
更新日:2020-10-03 06:00
投稿日:2020-10-03 06:00

櫻坂46エース候補 森田センターの黒い羊

 一方、その平手が絶対的センターであった欅坂46は今月12日、13日の無観客配信ラストライブをもって活動休止、櫻坂46と改名し再スタートを切る。今年は脱退した平手の他にも4人の1期生が卒業しており、グループの今後を不安視する声もある。しかし先月27日に「欅坂46イオンカード」会員向けに限定でオンライン配信されたライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online, AEON CARD with YOU!」では櫻坂46のエースとなりうる2期生の森田ひかる(19)が躍動した。

 同ライブではこれまで平手がセンターを務めてきた6曲中5曲を代理センター経験があり、安定感のある菅井友香(24)、小林由依(20)、土生瑞穂(23)ら1期生が代わりに務めた。森田もグループトップクラスの人気を誇る逸材として、2期生で唯一、センターポジションに入った。それも、おそらく平手以外が表現するには最も難しい「黒い羊」で、だ。

 そもそも平手にとってもこの曲をパフォーマンスすることは多大な負担のかかるものだった。黒い羊とは「厄介者」を意味し、他人と分かり合おうとするも拒絶され続ける“僕”が主人公。明らかに秋元康氏が平手にあて書きしたものだ。平手がこの曲に入り込むことは容易、というより問題はむしろ入り込みすぎてしまうことだった。この楽曲披露にあたっては当日を含め前後数日間、「黒い羊」の僕に入り込んでしまうこともあった。

 ゆえにこの楽曲が公に平手センターで披露されたのはシングルとしてはごくわずかに留まった。多くの楽曲で連続してさまざまな人物に憑依しなければならないライブでは、必ず最後の楽曲として配置されていた。

森田ひかるの“僕”で魅了!最後には涙も…

 ところがイオン配信ライブで「黒い羊」は、7曲目「世界には愛しかない」、8曲目「二人セゾン」という欅坂46初期の瑞々しさ溢れる2曲と、未発表だった爽やかなナンバーの10曲目「10月のプールに飛び込んだ」の間に“放り込まれた”。「二人セゾン」に続くMCで、キャプテン菅井の「イオンカードさんのCMでたくさん使っていただいた曲たち」という紹介から空気感がガラリと変わる「黒い羊」の披露へ繋がった。短いMCの間に、平手のために書き下ろされた「黒い羊」の世界観に入り込むことは容易ではなかっただろう。

 だが同曲で森田は彼女なりの“僕”に没頭した。分かり合おうとしても周囲に幾度も突き飛ばされ絶望へと追い込まれていく様が、森田の苦痛の表情から見て取れた。主人公に入り込んだ森田が迫真のパフォーマンスを終える頃、目には涙を浮かべていた。

 次の楽曲「10月のプールに飛び込んだ」は、学校内でやや反抗的な“僕”が笑顔で自由や平等を追い求める疾走感に満ちた青春ソング。「黒い羊」の絶望の世界から真逆の、現実的な世界観に一気に帰って来なければならなかった。同曲に平手は参加しておらず、誰が立っても代理ではない正式なセンターとなる。

“異例のセトリ”が森田の才能を印象付けた

 公式の発表はないが、立ち位置としてはセンターは引き続き、森田だった。冒頭こそ瞳には涙が溜まったままで、振りも少し遅れるなどやや気持ちを立て直すのに時間を要したようにも見えた。だが、サビから始まるソロダンスでは力強さを見せたり、同じく2期生の藤吉夏鈴(19)や田村保乃(21)といった周りのメンバーを巻き込んで、笑顔でやんちゃな同曲主人公になりきった。

 この爽やかなアイドルソングの流れに「黒い羊」が無理やり組み込まれたセットリストは、同曲と「10月のプールに飛び込んだ」どちらもがイオンカードのCMソングとして使用されていたという事情がなければ絶対ありえない並び順だろう。それでも、森田は気持ちをよく切り替えた。結果的にこの無茶なセットリストが森田の才能を浮き彫りにした。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」八木(妻夫木聡)のプロポーズにキュン! 蘭子(河合優実)のモデルがあの作家なら…無事を祈る
 2年がかりで完成したテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」が放送され、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)をはじめ、それぞ...
桧山珠美 2025-09-27 12:28 エンタメ
スキャンダル無縁!鈴木亮平が初期に演じた「クセ強キャラ」 4選。もっと評価されるべき“異彩を放った”役も
 現在公開中の『劇場版 TOKYO MER ~走る緊急救命室~ 南海ミッション』ではチーフドクターの喜多見幸太役を演じて...
zash 2025-09-25 11:45 エンタメ
「あんぱん」アンパンマンマーチの歌詞に込めた思い。千尋(中沢元紀)や寛先生(竹野内豊)の写真にホロリ…
 ある日、アンパンマンをテレビアニメ化したいとテレビプロデューサーの武山(前原滉)が訪ねてくる。だが嵩(北村匠海)は、ア...
桧山珠美 2025-09-25 15:44 エンタメ
【芸能クイズ】「畑芽育」を正しく読める? 他にもいる、実は“常用漢字外”の読み方をする芸能人は誰?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「あんぱん」石橋蓮司の“なりきりアンパンマン”が見れるとは! 登美子(松嶋菜々子)は毒親返上か
 のぶ(今田美桜)が撮ったミュージカルの写真を見ていた嵩(北村匠海)は、こっそり来ていた登美子(松嶋菜々子)が写った写真...
桧山珠美 2025-09-22 16:22 エンタメ
「あんぱん」嵩とヤムさんの再会にグッときた。でも顔をよく見たら…気になった“余計な”こと
 客席はたくさんの子どもたちで埋まり、その様子をカメラに収めるのぶ(今田美桜)。ミュージカルが終了すると、会場は大きな拍...
桧山珠美 2025-09-20 11:47 エンタメ
「あんぱん」のぶの“お手柄”総決算の回。ヤムさん(阿部サダヲ)と蘭子(河合優実)の繋がりは“前世”からの縁なのか?
 のぶ(今田美桜)は草吉(阿部サダヲ)にあんぱんを焼いてほしいと頭を下げるが、断られてしまう。蘭子(河合優実)からこのま...
桧山珠美 2025-09-18 17:16 エンタメ
加藤清史郎の“奇跡の成長”を「放送局占拠」で見た。寺田心ら子役出身者がイケメンになっている件
 加藤清史郎くんのイケメンぶりには目を見張るものがあります。現在、櫻井翔主演「放送局占拠」(日本テレビ)に出演しています...
『あんぱん』担当編集者の“セリフ”にモヤッ…。そしてメイコはまた歌うのだろうか
 ようやく世に出た絵本『あんぱんまん』は売れないままだった。それでものぶ(今田美桜)は、子どもたちに読み聞かせを続ける。...
桧山珠美 2025-10-06 16:33 エンタメ
Snow Manの1人勝ちに歯止めをかけるか?timeleszとSixTONES、激化する“2番手争い”の行方
 嵐の活動休止以降、長らくSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下SE社)は様々な指標でSno...
こじらぶ 2025-09-15 11:45 エンタメ
横浜流星が“レア動画”に降臨!でも…あれっ? 大河ドラマで「国民的俳優」となった代償か
 今年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に主演し、興行収入120億円を突破して歴代実写邦画2位となった映画『国宝...
堺屋大地 2025-09-14 11:45 エンタメ
『あんぱん』津田健次郎に演技賞を差し上げたい。東海林の“最後”が完璧だった。ひとつだけ残念だったこと
 東海林(津田健次郎)の訪問からほどなくして、琴子(鳴海唯)から手紙が届く。そこには東海林が上京した本当の理由が書かれて...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『有吉の壁』ブーム期待も…人気キャラの“展開”に冷めた視線。番組の過剰な介入で萎えるファンの複雑心理
 日本テレビ・水曜7時からの人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。なんとこの10月でレギュラー放送開始から5年半を越える...
『あんぱん』お色気や国民的アニメの時代、のぶの行為に子供は喜べるのだろうか
 のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)の会社で子どもたちに『あんぱんまん』の読み聞かせをすることに。だが、子どもたちは興味...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『あんぱん』あれっ、今“あんぱんまん”って言った? 開始2分で誕生。嵩の創作の苦悩が見たい
 嵩(北村匠海)は再び“おじさんあんぱんまん”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾ける...
桧山珠美 2025-09-13 11:35 エンタメ
【芸能クイズ】伊東市長で話題の東洋大学、フワちゃんは卒業済み。では同大学出身“ではない”有名人は?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...