妊活の成果が出ないときは…「病院を変える」選択肢の考え方

山本早織 結婚につながる恋のコンサル
更新日:2023-01-26 20:08
投稿日:2020-10-18 06:00
 みなさん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。婚活や恋愛のコンサルをしている私自身が、結婚後に女性が悩むであろう妊活の真っ最中です。妊活中の方やこれから妊活をする方に少しでも生の声を届けたく、この連載を始めることにしました。

知り合いの女性から妊活の情報を

 やはり先生の言うように人工授精をするべきか、コロナのリスクを承知でそれでも体外受精をするか、悩んでいるときに、知り合いの女性から「ひさびさに話をしないか?」と誘われ、オンラインで約束をしました。

 仕事関係のコミュニティーで出会った方で、出版社を経営されている女性でした。

 彼女は、本を通じて多くの人に必要な情報を届けたいという志を持ち、私の母の世代だと推測しますが、とても若く見える方です。

 話の目的は特に聞いておらず、「最近どう?」という話から始まりました。

 私は仕事はとても順調で、これからどんな風に仕事を展開していこうか考えていること、プライベートでは妊活をしており、「タイミング法」を試みたものの3回失敗したことなどを話しました。

 私が2度流産をしていることはもちろん彼女も知っており、私の体をとても心配してくれていました。

「今、卵子凍結について、著名な医師の先生と本を出版する準備をしているの。私も詳しくなかったから、たくさんの話を先生から聞いて、とにかく若い女性に知ってもらいたいと思っているの」

情報に対する素直さを持つべき

 私はそれを聞いた時、一瞬とても嫌な気持ちになりました。自分のプライベートゾーンに踏み込まれた気がしたからだと思います。

 人はどんなに自己開示していても、他人に踏み込まれたくないゾーンを持っています。「この人には何を言ってもダメだ」「アドバイスをしても意味がない」と感じる人がいたら、それは当人が周りの情報をシャットアウトしているのでしょう。なぜそうするかというと、傷つくのが怖いからです。

 私も「卵子凍結」という、聞いたことはあるけれど何だかよくわからない言葉に、自分が傷つくのではないかと無意識に感じました。

 しかし、その一方で、自分がまだ触れていない情報や未知のものに対する素直さを持たない限り、一生無知のまま損をしていくかもしれない、ということも知っていました。

無知はコスト」――。ベンジャミン・フランクリンの言葉です。

 情報を持っていない人ほど、時間的にも金銭的にも遠回りしてしまい、正しい選択をできず後悔する。特にこれからの時代、重要な考え方だと思います。

 私は勇気を出して彼女の言葉をポジティブに聞くことにしました。

病院は妊娠するためのツール

 卵子凍結は37・5歳までしかできないこと。卵子といえど1歳でも若い方が健康な赤ちゃんが生まれやすいこと。とにかくまだ34歳の自分なら可能性がたくさんあること。でも、時間はそんなにないということ……。

 彼女は、妊活に関するさまざまな情報を教えてくれました。

「その先生の病院に行ってみたらどうかな?」

 この言葉に、私は改めて病院を変える決意をしました。

 なぜか私たちは、医者の言うことが正解だと思い込んでしまいがちです。そして「自分が選んだのだから正しい」と思いたい心理もあります。それで、何年も同じ病院で妊活にチャレンジしている人も多いようです。

 しかし私は「病院を変えていいんだ」と感じました。結果が出ない……何か違うのかも……。そんな風にストレスを感じた時は、思い切って病院を変えてみるべきです。

 病院はあくまで妊娠するためのツールで、私たちが活用するものです。病院の先生が絶対ということではなく、それぞれに相性がある。私はこれまで3つの病院を渡り歩いてそう感じていました。

 次回に続きます。

山本早織
記事一覧
結婚につながる恋のコンサル
16歳で芸能デビュー。ヤングジャンプやマガジンなどの雑誌やドラマや舞台で活動後、24歳で引退。フラワーデザイナーとして独立し、スクールで恋愛アドバイスをしていたところ、生徒10名を結婚へ導いた。現在は結婚相談所事業と仲人BARを運営し、婚活男女を結婚へ導いている。https://saoriyamamoto.com

ライフスタイル 新着一覧


【2023年人気記事】新幹線で帰省、ヤバい親子に遭遇!お互い様の解釈
 あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
年が明けたところで 正直なんも変わらないけれど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
あけましておめでとう! 2024年はどんな年になるだろうね
 スサノオノミコトが造った日本初の宮、島根県須我神社。  なかなかゆっくり参ることはできないから、気持ちだけでも、...
姦、嫐、嬲…スキマ時間に読み方クイズはいかが? 漢字って奥深い。
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
義母「唐揚げは?」嫁「そうですね」義母「明日は鍋」献立確認もやもや!
 義母から送られてきたLINEでもやもやした経験はありませんか? 嫁いびりをするような義母であれば、不快なLINEに何度...
また!snsのアイコンコロコロ変えるの何で?4つの心理&注意したいこと
 あなたはsnsのアイコンをどのくらいの頻度で変えますか? snsを始めてから一度も変えたことがない人もいれば、月に一度...
女同士の嫌味合戦に終止符を! 相手を黙らせる冴えた返し方
 女同士の嫌味の言い合いは、いつだって熾烈。 相手が職場の上司や同僚だと、言い返すことができずストレスになってしまう場合...
ぎゃああ! 暖かいところで越冬するカメムシ(涙)、安全な捕まえ方は?
 家の中に出る虫で、ゴキブリを怖がる人はたくさんいますよね。でも、実はゴキブリと同じくらい不快度が高い虫がいます。  ...
派手な集団に遭遇 ざわついた飲み屋で包まれる昭和の空気
 とある飲み屋で派手な集団に遭遇。チンドン屋さんのお出ましだ。  年末にしんみりしても仕方がないから、ここは景気よ...
信頼の証じゃない 身内に“八つ当たりする”人の心理と対処方
 今回はお悩み相談回です。職場に好きな人がいる男性の方なのですが、よく想い人の女性から八つ当たりされるのだとか。 「信...
口づけしたくなっちゃう♡ 真っ白な“たまたま”にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
なぜお正月の飾りに竹?めでてぇ年賀の最強アイテムはSDGs的にも超優秀
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋にも、まもなくお正月がやってきます。  今年の暮れも嵐が過ぎ去った後のように荒れ放題に...
クリスマスを「自分へのご褒美」の口実にしてもいいかしら?
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
知人「やさしいたい焼き屋のおじさん」私「あれ母親」地雷踏んだLINE
 人にはそれぞれ絶対に踏んではいけない「地雷」があります。でも、それが何かはわからないケースがほとんど。今回は、LINE...
ギャラ飲みとラウンジで荒稼ぎも…まともな恋愛ができない29歳港区女子
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
枕元にプレゼントがなくても…満天の星空に心奪われる特別な夜
 出雲の国の満天の星空を眺めていた。  日付が変わった頃、天の川を切り裂くように飛行機が音もなく飛んでいった。 ...