40代半ばで婚活参戦、8人の男とお見合いしてわかったこと。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-11-17 09:38
投稿日:2020-11-10 06:00

出会った8人の男たち…私は進行役に疲れた

 さて、希望条件を1点のみに絞り込み、初対面で判断をしないという恭謙なお見合いを続けた京香さんですが、「敦さんに出会うまでは、楽しくない期間が続きました」とのこと。その理由とは。

「コミュニケーションがあまり得意ではない方が多かったからです。

 敦さんに出会うまでの8人の方は、ご自身の話を一方的にされるか、こちらから話しかけないと話してくださらない方でした。ご自身の話を一方的にされる方は楽しそうにおしゃべりするので悪気はなく、自分のことを知ってほしかったからだと思います。

 こちらから話しかけないとなにも話してくださらない方は、女性との交際経験が少ないのかもしれません。

 交際経験が少ないことは私にとって問題ではなかったのですが、『どんなお仕事ですか?』と尋ねると、『◯◯系の仕事です』と、ポツッと一言で終わり。話が広がらないので、私は話をつなぐためにずっと質問をするか、自分に関連づけて話をするかの2択になります。

 会話の進行役を、ずっと1人でやらなければいけないので苦しかったです。

 それでも、お相手が私を気に入ってくれているのであれば、断らずに交際を続けていこうと思っていました。『自分の商品価値もあるし、我慢して頑張ろうかな』と。

 ですが、どちらも会話のキャッチボールが成立しないので、自分が無理をしていると気づいていました。そして、『このままでは結婚にたどり着けるか自信がない』という気持ちが負担となり、お見合いを続けるのは半年間、5月末までと決めて、最後に出会ったのが敦さんです」

お見合いや結婚相談所に登録する男性の特徴

 決してお相手を悪く言わない京香さんのお人柄を尊敬しますが、お見合いや結婚相談所に登録する層の現実は、知っておくべきかもしれません。 

 あるキャッチコピーを掲げたところ、「お前ら全員消されるぞ」と、ネット上がザワついた結婚相談所を取材したときの話(余談ですが当時、筆者も独身だったので、笑いながら『消される!』と周囲にネタとして言っていました)。

「弊社に登録する男性は、女性との交際経験が少ない方が多いです。心配した親御さんからせつかれて、入会するケースもあります。

 一方で女性は、仕事を頑張っている間に年齢を重ねた場合が多く、コミュニケーション能力に長けた方が多いです」とのことでした。

お見合い休止直前で出会った「運命の人」

 お見合いや結婚相談所の実情を把握しておくとともに、京香さんのように「期限を決めて婚活する」ことも、筆者は大切であると考えています。 

 仕事にはつねに締め切りがつきまといますが、どれほど辛くても締め切りがあるからこそ、頑張れるもの。締め切りのない婚活は、「婚活疲れ」を誘発しかねないからです。

 京香さんは5月いっぱいで一旦、お見合いを休止しようと決めたからこそ、5月の第3週の土曜日に、Zoomお見合いで敦さんと出会えたのかもしれません。運命の赤い糸というやつです。

「出会いは偶然ではなく必然」とも言いますが、敦さんの第一印象を聞くと。

「一番の安心材料となったのは、会話のキャッチボールができたことでした。敦さんの、誠実なお人柄にも好感を持ちました」

 誠実。「私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること」という意味ですが、その細部をお聞きしたいです。

 また、京香さんは敦さんの生活環境に合わせて、都心から長野県東部への移住を決めました。居住地域は人生と仕事に多大な影響を与える一因ですが、断決できたわけは?

 次回に続きます。

まとめ

前回の学び

・元パートナーを忘れられずに未練タラタラ……という男性は、実は珍しくないのかもしれない。自分との関係を直視してくれず、「1人でいるより2人でいるほうが寂しい」という関係になりがちであれば、清算したほうがいいのかも。
・女性の婚期を考慮してくれない男性とは、結婚を望むのであれば別れて正解。独身女性と不倫をする既婚男性も、相手の婚期には無頓着!
・相手に「~してくれたら」、「~してあげたのに」という感情を抱いてしまったら、それは別離のタイミング。

今回の学び

・40歳以上の大人婚を望む女性は、自身の市場価値を客観視し、お相手への条件は極力絞り込む。
・たとえ自分好みではなくても、初対面で判断をしない。
・お見合いや結婚相談所に登録する、男性の実情は事前に把握しておく。
・締め切りのない婚活は、「婚活疲れ」を誘発しかねないため、期限を決める方法はアリ!

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

取材協力:日本仲人協会

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「クリスマスだから何?」イベントが嫌いな彼氏の心理と一緒に楽しむ方法
 彼氏がいると一段と楽しみなクリスマスやバレンタイン♡ しかし、残念ながら全ての男性がイベントごとを楽しみにしているわけ...
恋バナ調査隊 2023-12-15 06:00 ラブ
女装する男性が彼女に求めることって何?女装趣味の心理と明暗分かれた話
 彼氏から「実は、趣味で女装するんだ」と打ち明けられたら、どうしますか?  そして彼氏はどういう反応を求めていると思...
内藤みか 2023-12-14 06:00 ラブ
「恋愛経験ゼロ」のコンプレックスは捨てて、婚活で成功する方法
「恋愛経験ゼロだけど、婚活して結婚したい…」と悩んでいる女性、現代では少なくないのでは? 今回は、恋愛経験ゼロの女性が婚...
恋バナ調査隊 2023-12-14 06:00 ラブ
私を本当に大切にしてる? 彼女なのに優先順位が低い理由
「彼は本当に私を大切に思ってるのかな?」 「なんで私はいつも彼からの優先順位が低いんだろう?」  こんな疑問を持...
若林杏樹 2023-12-13 06:00 ラブ
両想い“ほぼ確”だったのに…既読スルーされた側のLINEに学ぶことたくさん
 好きな人に勇気を出して送ったLINE、良かれと思って送ったLINEが既読スルーされたらショックですよね。しかも、場合に...
恋バナ調査隊 2023-12-13 06:00 ラブ
人見知りの恋愛はイバラ道にあらず!好印象必至の4つのテク
 人見知りな性格で「好きな人に思いを伝えられないから、恋愛はいつも片思いで終わっちゃう…」と悩んでいる奥ゆかしき女性はぜ...
恋バナ調査隊 2023-12-13 06:00 ラブ
レス歴9年目・結婚13年目 夫の不倫が発覚したらどうする?
◇  セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  結婚し...
豆木メイ 2023-12-12 06:00 ラブ
マチアプもいいけど自然に出会いたい! 社会人の男女が出会える場所5選
 出会いの場といえばマッチングアプリ。特に職場と家の往復で平日が終わってしまう社会人は、恋人探しにマチアプを使う人が圧倒...
恋バナ調査隊 2023-12-12 06:00 ラブ
熟年再婚ってどうですか?好きな人との第2の人生、幸せになった女性の声
 世間では、「熟年離婚」なんて言葉が流行っていますが、離婚に伴って「熟年再婚」するカップルも多いようです。しかも、熟年再...
恋バナ調査隊 2023-12-11 06:00 ラブ
ハードすぎん?忙しすぎる男との付き合い方…小さな心遣いで追われる女に
 仕事や趣味などで毎日ハードなスケジュールをこなしている男性って、キラキラしていて素敵ですよね。ただ、そんな男性との関係...
恋バナ調査隊 2023-12-11 06:00 ラブ
語尾「笑」4連発がつらい…本命昇格は諦めよう“キープ女”確定LINE3選
 気になる彼といい雰囲気なのにいつまでも告白されないのであれば、あなたは“キープ女”である可能性があります。  男性が...
恋バナ調査隊 2023-12-10 06:00 ラブ
「小言もBBA化した女は抱けない」劣化するセフレを持て余す45歳男
「冷酷と激情のあいだvol.172〜女性編〜」では、告白を経たわけではなく、成り行きだけで定期的に体の関係を結んできたパ...
並木まき 2023-12-09 06:00 ラブ
「セフレなのにレスに陥ったかも…」曖昧な関係だから悩む46歳のバツ2女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-12-09 06:00 ラブ
デートはした。けど、合う人がわからない…男性との相性を探る4つの基準
「男性とデートしたけど、自分に合う人かどうかよくわからない…」と悩んでいる女性はいませんか。今回は、相手との相性を測る基...
恋バナ調査隊 2023-12-09 06:00 ラブ
早漏を過活動膀胱と勘違い!未経験バレしちゃったピュアLINE
 アラサーになっても恋愛未経験な女性は意外と多いものです。とはいえ、当事者としては恥ずかしい思いもあり、なんとか隠したい...
恋バナ調査隊 2023-12-09 09:59 ラブ
深キョン結婚秒読みで破局!二股疑惑報道で思う恋愛がやめられないナゼ
 女優の深田恭子(41)が結婚目前とされていた不動産会社「シーラ」会長の杉本宏之氏(46)との破局が報じられた。杉本氏は...