出会いがないと嘆く40代独女に気付いて欲しい12のこと。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-12-14 19:07
投稿日:2020-11-17 06:00
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男女の事情を深堀りする「40代50代の大人婚」です。

case3-3.佐伯京香さん(仮名/47歳)

日本仲人協会様よりご紹介いただいた佐伯京香さん(仮名/47歳)は今月、お相手の三島敦さん(仮名/46歳)の誕生日に入籍予定とのこと。

 初対面はZoomお見合いだったそうですが、敦さんに対して「誠実な人」という印象を抱いたと言います。敦さんのどこに「誠実さ」を感じたのでしょうか。

マイナス面を自分から打ち明けた誠実さ

「初めてのお見合いのときに、自身の事情を包み隠さず話してくれたんです。『隠してもいつかは話さなければいけないことなので、今すべてお話しします。自分には離婚歴があり、子ども3人の養育費を支払っています。NPO法人に勤めている職業柄、この先年収が倍になることはないので、経済面ではあまり贅沢はさせてあげられないかもしれません』と。

 経済的な実像をはぐらかそうとする方もいらっしゃったので、最初からストレートに言うのは男らしいし誠実だなと思いました」

 マイナスポイントを初回で話すのは、勇気がいります。臆せず話したのは、「自分はある程度稼いでいるから、お相手の収入は気にしない」京香さんが相手だったからかもしれません。

「誠実」と感じる基準は人それぞれ。婚活中は他者のアドバイスに傾倒するのではなく、自分基準で「誠実さとはなにか」を見極めておくといいのかもしれません。

 敦さんを「誠実」と評する京香さんも同じく、誠実なお人柄です。インタビュー中、取材を受けるのが初めてとは思えないほどわかりやすく話してくださるので、「さすが東大卒だけあり、お話しの内容が明確です!」と伝えたところ、「今日お話ししようと思ったことを、予習としてメモ帳にまとめているからだと思います」との答えが。

清野さん&生田さん夫婦に見る結婚のカタチ

 事前に話すことをまとめておく。真面目で相手に真心を込められる人柄でなくては実行しない事柄です。メモにまとめることが誠実さの絶対条件とは断言しませんが、筆者が3500人以上取材してきた中で、あらかじめメモをしてきてくださったのは10人ほどでしょうか。もっとも印象的だったのは、先日結婚した女優、清野菜名さん。

 筆者は、「今日がインタビューを受けるのが初めてなのです。緊張しています……」というタレントさんを、おそらく600人以上は取材しています。筆者が“インタビュー処女”をいただいた清野さんも、その1人。当日、取材ルームで合流すると、緊張した面持ちで企画書とご自身のメモを熱心に見比べていました。その姿があまりにもかわいらしく、「せっかく書いてきてくださったので、メモも見せていただいてよろしいですか?」と聞くと、はにかみながら手渡してくれた記憶がいまでも残っています。

 別案件で旦那様の生田斗真さんにも取材しましたが、清野さんに負けず劣らず誠実な方でした。「夫婦は合わせ鏡」という言葉がありますが、生田さんと清野さんは、「他者に誠実であること」という価値観が一致したのかもしれません。「夫婦関係は修行」という言葉もあり、正反対の気質同士が婚姻するケースも珍しくありませんが、個人的に京香さんと敦さんは「誠実」というワードでつながったような気がします。

大人婚の動機は「シンプル」でもいい

 お2人は価値観の一致で自然と惹かれ合い、都内に住む京香さんが敦さんの住む長野県東部へ通い、デートを重ねました。京香さんは3度目のデートで、「敦さんと結婚したい」と思ったそうです。

「敦さんがつくってくれた、お好み焼きがものすごくおいしかったんです。2人とも関西人で、世の中で一番好きな食べ物がお好み焼き。一番好きな食べ物をつくってくれて、それがすごくおいしいというだけで『この人だ!』と思いました。胃袋をつかまれたんです(笑)」

 お見合いで京香さんが希望した条件は、「動物OK」のみ1点。そして、世界で一番好きな食べ物であるお好み焼きをつくるのが上手だったので、敦さんと結婚したいと思いました。

 理由が非常にシンプルです。

 ですが京香さんの話を聞いていると、年齢を問わず「結婚の動機は単純でいいのかもしれない」と思いました。初恋の頃に感じた、「この人、素敵!」と、心の底から思えればいいのかな、と。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


男が失いたくない彼女って? 若さより“人生経験”に勝算あり
 アラサー&アラフォーになると「これを最後の恋にしたい」「失いたくないと思われる彼女になりたい」など、切実に思うようにな...
恋バナ調査隊 2022-04-11 06:00 ラブ
排卵検査薬ない? 絶賛不倫中の子から届いたドン引きLINE5選
 芸能人や著名人による不倫報道はたびたび世間を騒がせていますが、あなたの身の回りでも、不倫をしている人は意外と多いかもし...
恋バナ調査隊 2022-04-10 06:00 ラブ
デートがしたいだけ! 女性から誘う時の秘訣3つと男性の本音
 恋愛中に「彼からデートに誘ってくれたらいいのに!」と思う女性は多いでしょうが、現実はそう甘くはありません。でも、だから...
恋バナ調査隊 2022-04-10 06:00 ラブ
ビビビッを信じて!「一目惚れカップル」の恋は意外に長続き
 恋に落ちる瞬間は人によってさまざま。時には「一目惚れ」をしてしまうこともあるでしょう。一目惚れは成就しづらいというイメ...
恋バナ調査隊 2022-04-09 06:00 ラブ
男性は繊細な生き物デス…彼のプライドを傷つける彼女の言葉
 男性には「男のプライド」があります。雄々しく見えるこのプライドですが、実はちょっとした彼女の言葉でも傷ついてしまうデリ...
恋バナ調査隊 2022-04-09 06:00 ラブ
結婚10年目で発覚!“鬼嫁”と吹聴する夫に不信感が募る38歳妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-04-09 06:00 ラブ
“鬼嫁”と吹聴すれば楽…切実な事情を抱える41歳劣等夫の選択
「冷酷と激情のあいだvol.85〜女性編〜」では、3歳年上の夫・トシキさん(仮名)から、自分の知らないところで“鬼嫁”呼...
並木まき 2022-04-09 06:00 ラブ
交際中の彼が別の女と結婚! 2年間尽くしまくった女性の悲劇
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。SNSの普及で簡単に連絡を取り合えるツールが増えました。しかし、ここが“落と...
山崎世美子 2022-04-09 06:00 ラブ
実は周囲からウザがられてる? 痛い「バカップル」5つの特徴
 仲が良いカップルを見ると、羨ましくなってしまうことってありますよね。でも、中には羨ましいどころか、敬遠される痛いカップ...
江戸時代?私をドーターと呼ぶお客様からの巻物式ラブレター
 涼香(リョウカ)と言います。銀座で長らくお仕事をさせていただいています。といって、接客型のクラブではなく、カウンター越...
涼香 2022-04-14 18:20 ラブ
イチャイチャタイムに♡ 彼氏と一緒に使える美容アイテム4選
 以前と比べると男性の美意識は上がっていますよね。化粧水を使う人も多く、中にはパックや美容液を使うなど女性と同じくらい美...
恋バナ調査隊 2022-04-07 06:00 ラブ
婚活必勝!春は別れの季節…彼とさよならしても幸せになれる
「春は別れの季節」って、婚活中のアラサー女子にとってはあまり聞きたくない言葉ですよね。結婚を視野に入れ、時間をかけて育て...
恋バナ調査隊 2022-04-07 06:00 ラブ
人妻不倫に悩む本命彼…その心を着実に転換させる3つの方法
 近頃、不倫関係にも男女逆転の波が押し寄せています。今までは既婚男性と恋愛して悩む女性が多かったのですが、最近は既婚女性...
内藤みか 2022-04-07 06:00 ラブ
W不倫常習男“欲まみれ”の口説き文句 お互い様で大丈夫って?
 ダブル不倫によって家庭を壊してしまう人も、残念ながら少なくありません。はじまりは、“魔が差したほんの一瞬”であることも...
並木まき 2022-04-06 06:00 ラブ
友達じゃなくね? 男性がアナタを意識してしまう魔法の言葉
 好きな人ができると、何としてでも落としたくなりますよね! しかし、カレの気持ちが自分に向いていなかったり、知り合いの1...
若林杏樹 2022-04-06 06:00 ラブ
あー恋したい!女性が男性に惚れるきっかけは転がっています
 人は気づかぬうちに恋に落ちてしまうことがあります。「いつから彼を意識しはじめたんだろう?」なんて、自分でも戸惑ってしま...
恋バナ調査隊 2022-04-06 06:00 ラブ