もしも「喪中はがき」が届いたら…
年賀状や年始のご挨拶をご遠慮するだけでもいいのかどうか……。それはお付き合いの度合いや地域性の違いも多少かかわってくるようでございます。
「喪中はがき」をいただいたことで、何かしなきゃ!と、どうにも気になって仕方ない、というアナタ。イケてるオトナ女子としてはマナーや心遣いの方法を心得ていて欲しいところでございますよ。
1. 喪中見舞い、寒中見舞いなどの挨拶状を出す
この二つのお見舞いの違いは「喪中はがき」が届いて、お悔やみの気持ちを込めて早く出すのが「喪中見舞い」。年が明け、松の内(関東は1月7日、西日本は1月15日)が明けて節分までの間、寒い季節に出す挨拶状が「寒中見舞い」。
「寒中見舞い」は、喪中でなくても誰に対しても出すいわばご機嫌伺いの挨拶状なのではございますが、喪中の方へ年賀状を出さなかったことへのご挨拶として送られることが最近では多いようでございます。
2. 香典を渡す
特に近しい方の場合、ご挨拶状だけでなく哀悼の気持ちをお届けしたいというアナタ。
そんな時は「喪中見舞い」とともに「香典」を贈ることがオススメでございます。
「香典」とは、故人にお供えする金品のことですが、何もお金であると決まっているわけではありません。
喪中見舞いで贈る香典は、高価なものというよりも弔意をお届けできればよいのですから、先方にお返しの心配をかけさせないものが望ましい。
ささやかでも、アナタの心のこもったお線香やお花などがオススメでございますわよ。
もしもお花を贈りたいと思ったら
哀悼の意を込めた香典としてお花を贈りたいと思ったアナタ。
「予算モロモロよくわからん!」ですね。
そんなお客様がご来店なさったときにワタクシがいつもお答えするのは、
・ご予算は2000円から5000円で相手に香典返しなどの気を遣わせない程度の額で十分よ。
・相手に花びんの心配をさせないフラワーアレンジメントがオススメよ。
・先方の都合でお花を買うことができるフラワーギフト券もあるけど、それもやはり先方に気を遣わせない程度で十分です。
ということ。
亡くなったのがいつなのかにもよりますが、喪中はがきが届くのはザックリ年末なので、お歳暮も兼ねたような白い胡蝶蘭や白いシクラメンなど色を抑えた花鉢も、日持ちがするという点でも最近では人気でございますよ。
たとえ残されたご遺族にお正月がやって来なくても、年は明けるのでございます。
普段お花を飾らない方でも、亡くなった家族の遺影やお仏壇に、本来ならばお正月を迎えるころに不思議と「花を手向けたい」と思うのが、人の気持ちというものございます。
おわりに
「喪中はがき」が届いてすぐに、哀悼の意のこもったお花を差し上げるのももちろんよいですが、少し時期をずらして喪中見舞いとともにアナタから贈られる年末のお花は、きっと喜ばれ、ご遺族を慰めてくれるに違いございません。
アナタから贈られる心のこもった弔いのお花は、故人だけではなくそのご家族の心にアナタの気持ちがきっと届きます。
それは、お花屋さんがお悔やみの花をお届けした時に必ずと言っていいほど耳にする、ご遺族からの「わぁ~、よかった~。嬉しい!」の一言に集約されているのだと、ワタクシ思うところでございます。
いかがです?「喪中はがき」が届いたときのマナー。
今年はいつもとちょっと違う年でございますから、ご家族を亡くしてしまった寂しさは、おそらく格別だとワタクシ思うのでございます。
そんなご遺族に、花に乗せたアナタの優しい哀悼の気持ちが届きますことを……。
遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。
ライフスタイル 新着一覧