平手友梨奈 FNS歌謡祭衝撃のソロ歌唱!世界のファンを虜に

こじらぶ ライター
更新日:2020-12-12 06:00
投稿日:2020-12-12 06:00

“欅坂46の平手”を踏襲している?

 欅坂46時代の後期は積年の激しいダンスで患った腰部や腕の負傷に加え、孤独や絶望と闘う“僕”に憑依しすぎるがあまり心身を苛まれ限界が来た。そして前述のように脱退後の平手は女優業を軸にし、グループは櫻坂46に改名し生まれ変わった。

 もう“欅坂46の平手”に囚われる必要はなくなったはずなのに、ソロ一発目であえて自ら“欅坂46の平手”の延長線上にあるようなメッセージとパフォーマンスを選んだのはなぜか。

 今年7月のMrs. GREEN APPLEのMV出演時に平手は「ViVi」(2020年9月号)や「ROCKIN'ON JAPAN」(2020年10月号)のインタビューで、コロナ禍で大切なものを失ってしまった人たちが上を向けるような、背中を押せるような作品を届けたいと語っていた。恐らくその想いは引き続き一貫しており、長引くコロナ禍において、いやそうでなくても社会の圧力に、不条理に押しつぶされようとしている人々に寄り添いたいと願う。それが彼女の「ダンスの理由」に表れているのだろう。

キング・オブ・ポップを尊敬

 2010年代に入ってから隆盛を誇ってきた秋元系アイドルグループだが、その卒業生に「歌って踊るアーティスト」として成功した者はこれまでにいない。だが秋元氏をして「二度とない天才」といわしめた平手。FNSでのプロダンサーとの一糸乱れぬパフォーマンスは三浦大知(33)のようでもあり、楽曲のテイストからソロ後期の安室奈美恵(引退時40)のようでもあった。またファンや一般視聴者からマイケル・ジャクソンの再来とも称えられた。偶然なのか運命なのか、マイケルの命日6月25日は平手の誕生日でもあり、彼女もマイケルを尊敬している。

 以前の記事「平手友梨奈のダンスは何が凄い?トップダンサーに聞いてみた」で平手のダンス評をしたトップダンサー兼振付師(ブリトニー・スピアーズのバックダンサーや嵐の振付け等を歴任)もダンスはプロレベルと太鼓判を押している。

 平手はまだ19歳。それもアイドルではなくアーティストとして「歌って踊る」ことに関しての準備期間はこの数カ月足らず。女優活動と並行してでも本格的に志せば“努力型の天才”平手が前述のレジェンドたちと現実的に並び称される日が来る可能性もあるだろう。

魂削るパフォーマンスは国境を越えていく

 欅坂46時代から存在する熱心な海外平手ファンもそれを後押しする。FNS放送後、彼らもネット上で今回のパフォーマンスに大きな反響を寄せた。海外のトップアーティストや、流暢な英語を駆使し世界進出著しいK-POPでもなく平手に彼らが惹かれるのは、彼女自身が持つストーリーと魂を削るようなパフォーマンスが言語の壁を超えて訴えかけるものがあるからだ。彼女のソロデビューを心待ちにする声も多い。それが叶ったなら、アーティスト平手友梨奈が今後一層世界に名を轟かせることは間違いない。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


“百戦錬磨”香川照之ゆえの提案「全6話、スイッチを仕込んでいます」【主演ドラマ『災』インタビュー】
「連続ドラマW 災」(WOWOW、6日22時スタート)は、湿り気を帯びた陰鬱な雰囲気とぞわりとする劇伴が感情を揺さぶる不...
朝ドラ「あんぱん」の描写に25年前の“名台詞”が…CA役だった松嶋菜々子の変わらぬ美貌はさすが過ぎる
 ある日、のぶ(永瀬ゆずな)は千尋(平山正剛)とシーソーに乗る嵩(木村優来)を見かけるが、千尋が軽くて動かない。そこでの...
桧山珠美 2025-04-02 17:20 エンタメ
「あんぱん」ヒロインの着物がオレンジ色の納得。ドキンちゃんのモデルゆえの演出
 昭和初期、家族の愛情をたっぷり受けて育った少女が高知の町中を勢いよく駆けていく。「ハチキンおのぶ」こと朝田のぶ(永瀬ゆ...
桧山珠美 2025-03-31 17:20 エンタメ
朝ドラ「あんぱん」男性俳優陣がめちゃ豪華! 赤楚衛二路線で大ブレーク必須な最注目の若手は?
 31日(月)から新しい朝ドラが始まります。その名も連続テレビ小説「あんぱん」。あの「アンパンマン」の作者やなせたかしと...
【おむすびにモヤっと】伏線をまき散らして放送終了、そしてモヤモヤが残った。結はとんでもなくヤベ~やつ?
 歩(仲里依紗)から詩(大島美優)を引き取ろうとするのは甘かったかもしれないと聞いた結(橋本環奈)は、仮定の話を気にして...
桧山珠美 2025-03-29 06:00 エンタメ
【写真特集】倖田來未の美し過ぎるバスト♡ギリギリショット5連発
【この写真の本文に戻る⇒】40代の倖田來未が《全盛期と変わってない》と話題に…20年前と同系ファッションでも、なぜ痛くな...
2025年「冬ドラマ」を調査! 独走状態の『ホットスポット』、疲れた大人世代に『御上先生』は難しかったか
 2025年1月よりスタートした冬ドラマ。惜しまれつつ最終回を迎えたドラマがあった一方で、期待されていたものの視聴率が振...
【おむすびにモヤっと】一瞬の表情で孤独をにじませる歩。最後の最後でヒロイン逆転!?
 結(橋本環奈)は大腸がんで入院している患者・丸尾(細川岳)を担当し、食欲不振の対応に苦慮する。  一方、歩(仲里...
桧山珠美 2025-03-26 17:20 エンタメ
【おむすびにモヤっと】最終週は最後の顔見世? 糸島移住“言い出しっぺ”の愛子さん台詞を深読みすると…
 福岡・糸島に移住することが決まった聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)。ヘアサロンヨネダを翔也(佐野勇斗)が継ぐこと...
桧山珠美 2025-03-24 17:20 エンタメ
【募集】冬ドラマの感想は?面白かった&ガッカリを教えて!『御上先生』『ホットスポット』『べらぼう』etc
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。1月よりスタートした冬ドラマ、「面白かった」作品や「...
刮目! STARTO所属“歌うま”な佐野晶哉、ジェシー、田中樹以上に目が離せないアーティストは?
 田原俊彦(64)に初孫が誕生しました。おめでとうございます。「NINJIN娘」のトシちゃんも今やおじいちゃん…なんだか...
【おむすびにモヤっと】懐かしの風見先輩降臨でも願わくば…最終週はナベベ×詩のご対面?
 結(橋本環奈)は栄養失調の少女・詩(大島美優)になんとか食べてもらおうとラーメンを出してみるが、結局手をつけない。 ...
桧山珠美 2025-03-24 13:58 エンタメ
timeleszは一般人も加入、菊池風磨が逆風の中でタイプロを仕掛けた納得の理由と予想される快進撃
 一大ムーブメントを巻き起こした新メンバー募集オーディション「timelesz project -AUDITION-」(...
こじらぶ 2025-03-22 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】「米田家の家訓」のほうが良かった? 悔やまれる「米田家の呪い」のネガティブ要素
 結(橋本環奈)の娘・花(新津ちせ)は、病院で未成年の田原詩(大島美優)が人目を盗み隠れる手助けをしようとする。しかし詩...
桧山珠美 2025-03-24 14:02 エンタメ
【おむすびにモヤっと】リーダーの結、栄養失調の患者対策に献立本をパラパラとめくるだけの物足りなさ
 2023年。一人前の理容師となった翔也(佐野勇斗)は、娘の花(新津ちせ)が中学生となり大人びるのを心配するが、結(橋本...
桧山珠美 2025-03-17 18:05 エンタメ
“桃尻”といえば佐野勇斗!? 翔也の何十倍も生き生きと見えた「あさイチ」出演でのはっちゃけぶり
 14日放送の「あさイチ」(NHK総合)の「プラチナトーク」は、朝ドラ「おむすび」でヒロイン結(橋本環奈)の夫・翔也役を...