結婚願望のない男でも“ソノ気”にはなる、を逆手に取った女

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-12-29 23:58
投稿日:2020-12-22 06:00

徹底した妻の束縛&浮気防止策にヘトヘト

 大人婚とは別件ですが、20代の既婚男性にインタビューしたところによると。彼は、「相手に自分の子どもを産んでほしかったから結婚した」と語っていました。美香さんも、「翔平さんの子どもがほしい」と切望したのかもしれません。そして、その思いを実行した。デキ婚の是非は諸意見ありますが、このケースは美香さんの一途な思いが結実したのかもしれません。

 美香さんは翔平さんより15歳年下なので40代以上の大人婚の例には不向きかもしれませんが、身を挺してほしい相手を手に入れる姿勢は参考になるかもしれません。先に子どもをつくるという実力行使ではなくても、女性側からプロポーズするという形式も視野に入れてもいいのかもしれない、というエピソードでした。

 結婚後はあのエナジードリンクのキャッチコピーではありませんが、「翼を与えられるどころか、翼をバキバキッと折られてもがれた」という翔平さん。美香さんの束縛は尋常ではないようで……。

「飲みに行った1~2カ月後に、『そういえばさ、あの日、誰とお寿司屋さんに行ったんだっけ?』と聞いてくるんだよ。『誰だったかな~。◯◯さんかな』って適当に答えると、『1人で行ったって言ってたでしょ!』と詰められる。決まって、店で飲んできて泥酔している朝方に尋問されるから、こっちは拷問だよ(笑)。眠いのに極限状態にまで追い込まれて、辻褄が合うまで寝かせてもらえないんだから。

 結婚してからも女の子の家へ遊びに行ったことはあるんだけど、なにもしていないんだよね。でも、浮気していないのに詰められるのが面倒で、遊びにも行かなくなっちゃった」

 結婚後は収入をすべて奥様に預けているため、お小遣いもナシとのこと。美香さん、モテすぎる翔平さんへの浮気防止対策が徹底しています。スケジュール管理&お小遣いナシでは、いくら男前でも浮気のしようがありません。筆者は、「お互いに息苦しい生活なのでは……」と感じましたが。小説家、大庭みな子先生の『女の男性論』によれば、「幸福な結婚というのは、いつでも離婚できる状態でありながら、離婚したくない状態である」という記載があり、これが結婚の本質だと考えているからです。美香さんは、“監視生活”を続けて苦しくないのでしょうか……。少し心配です。

 ですが、監視され続けている翔平さんは、「結婚してよかったことが2つある」そうです。その2つとは?

 次回に続きます。

まとめ

前回の学び

1. 男前でモテすぎる人は、心とカラダを自分のみにつなぎ止めておくのが難事というのが定説。相手の浮気を容認するかは、人生を相手軸ではなく自分軸で考えて決めたほうがいい。

2. 外見で恋愛対象になるか否かを見極めてしまいがちな人は、林真理子先生の小説『綺麗な生活』のご一読を。

3. 「浮気をしたら即別れる」宣言は有効!

今回の学び

4. “3本目の足”に脳を支配された男性は、欲望を達成するためならどんなウソでもつく。好みではない女性に対しても、甘言をささやくこともある。男性の本心は言葉ではなく行動で見抜くべき!

5. 奥様の、身を挺してほしい相手を手に入れる姿勢は参考になるかも!? 先に子どもをつくるという実力行使ではなくても、女性側からプロポーズするという形式も視野に入れてもいいのかもしれない。

6. モテすぎる相手と結婚したら、「翼を与えるのではなく、翼をバキバキッと折ってもぐ」しかない!?

7. 小説家、大庭みな子先生の『女の男性論』によれば、「幸福な結婚というのは、いつでも離婚できる状態でありながら、離婚したくない状態である」とのこと。これが結婚の本質では……?

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


うわぁ…彼女に“激萎え”したLINE3選。そのお世話、裏目にでてるかもよ?
 付き合った当初と違う…と彼女の変化に不満を抱く男性は多い様子。中には「女として見られない」と、気持ちが冷めてしまう人も...
恋バナ調査隊 2025-06-01 06:00 ラブ
「俺は毎日もやしでいいのに」質素な生活を望む47歳夫。家事代行を頼む妻との結婚を後悔する毎日
「冷酷と激情のあいだvol.248〜女性編〜」では、家計に満足なお金を負担せず、家事への労力も渋る夫への妻・美幸さん(仮...
並木まき 2025-05-31 06:00 ラブ
「生活費は10万しかくれない」夫が“セコ過ぎる”と嘆く43歳妻。お金も家事も私ばかり…と不満が募る日々
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-05-31 06:00 ラブ
不倫はもうおしまい。女たちが最後の“さよならLINE”を送る瞬間
 大好きな男性とはお別れなんてしたくありませんよね。でも相手が既婚者だったらどうでしょうか? 今回は、既婚者の彼との最後...
恋バナ調査隊 2025-05-31 06:00 ラブ
【漫画】疑似結婚って何?ドS上司から提案された条件と、彼が“シンパパ”になったワケ『授かり疑似婚』#3
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
【漫画】ちょおえええ!シゴデキ上司「俺、奥さんいないよ」突然の“顎クイ”告白から…『授かり疑似婚』#2
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
【漫画】うっわ~女物の靴…弟に追い出された夜、ドSな上司との運命の歯車が回り始めた『授かり疑似婚』#1
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
「訴えられる…」女装子の妻に“レズビアン”関係がバレる? 不倫の終わりは略奪か、それとも #3
 菜々美さん(28歳ホステス/独身)はアフターで連れて行ってもらった女装バーで、女装が趣味の直樹さん(43歳エンターテイ...
蒼井凜花 2025-05-30 06:00 ラブ
梅宮アンナは大病を経験した“しびれ仲間”と再婚…「いたわり婚」がブームの予感
 梅宮アンナさんが52歳で電撃再婚されました。お相手とは出会って10日、乳がんの診断を受けたことを公表し、現在も治療を続...
内藤みか 2025-05-29 06:00 ラブ
早めに逃げて! モラハラ夫、3つの常套句。卑劣な行為は母親の影響か?
 倫理・道徳に反した嫌がらせを繰り返し、相手を精神的に追い詰める「モラハラ夫」。周囲から見れば「おかしい」と気が付くのに...
恋バナ調査隊 2025-05-29 06:00 ラブ
「対岸の家事」に共感。それでも私が“専業主婦”を選んだ3つの理由
 夫婦共働きが当たり前になってきている今の時代に、あえて専業主婦を選択する女性もいます。セレブならいざ知らず、物価高のご...
恋バナ調査隊 2025-05-29 06:00 ラブ
今すぐ離れて! 自己中男があなたから搾取する6つのこと。お金より大事なものを失うかも
 恋愛は人生を豊かにする要素の1つであるはず。マイナスになるような恋愛はしたくありませんよね。だとしたら、これら6タイプ...
恋バナ調査隊 2025-05-28 06:00 ラブ
なぜ? 親友の夫が襲来…彼女の「裏の顔」に愕然。まさか私が“使われてた”なんて!
 著名人が不倫で活動自粛するというニュースが相次ぐ昨今。そのせいか日常生活で「不倫」という言葉を聞くことが増えたと感じて...
彼とのスキンシップが面倒。性欲が低いのはおかしいですか?(46歳・会社員)
 46歳・会社員の婚活女性です。好きな人が相手でもスキンシップを取るのが面倒くさく感じてしまいます。同世代の元彼とも仲は...
植草美幸 2025-05-26 06:00 ラブ
ぎゃー! 初対面デート、相手がタイプじゃない…どうする? 5つの対処法
 素敵な男性と出会えるチャンスが潜んでいる、マッチングアプリ。マッチングアプリで恋愛成就させる人も増えている一方で、初デ...
恋バナ調査隊 2025-05-26 06:00 ラブ
【男女別】結婚の理想と現実をガチ告白。思ってたんとちがーう!
 あなたは結婚に対してどのような理想を持っているでしょうか? 理想の結婚生活を求めて婚活している人もいるでしょう。  ...
恋バナ調査隊 2025-05-25 06:00 ラブ