春の訪れと幸運をもたらす…強くてたくましく美しい「水仙」

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-01-06 06:00
投稿日:2021-01-06 06:00

そもそも「水仙」ってどんな花?

 春に先駆け、厳しい冬の寒さにも負けずに可憐な花を咲かせる水仙は、新春の縁起の良い花の代表格でございます。

 日本水仙に見られる白い花びらの真ん中にある黄色の副花冠の花姿が、まるで銀の盆台に金の酒杯を乗せたように見えることから「金盞銀台(きんさんぎんだい)」と呼ばれ、水仙はおめでたい席には相応しいお花とされております。

 美しく凛として気品ある花と細く真っ直ぐと生える潔い細い葉は、茶の湯や華道の世界でも新しい季節を飾るに相応しいお花として好まれております。

 地中海沿岸を原産とするヒガンバナ科の水仙は、シルクロードから中国へ伝わったと言われておりますが、日本には、大陸から球根が海流に乗って流れついたんでないかぃ?と言われております。

 確かに、水仙の名所と呼ばれるところは、海を見下ろすような崖にワイワイ咲いているイメージがございます。潮風には滅法強い。ワタクシの地元は、海アリ県でちょっぴり温暖。観光地へ続く海沿いを走る道路を見下ろすように、潮風がバンバンぶち当たる断崖絶壁に水仙がワイワイ咲いております。

 中国の古典から引用された“水にある仙人”という意味の「水仙」という名前は、立ち姿が水辺に佇む仙人のようだ……ということでございますが、ワタクシから言わせれば、見た目よりも水仙のもつポテンシャルが仙人並み、といったところでしょうか。

 とにかく厳しい山の中でも死なない仙人みたいに、海からの強風にも負けず、寒い雪の中でも負けず、ワタクシの家の「ほっぽらかしの庭」でも、毎年何事もなかったかのように美しく可憐な花を必ず咲かせるばかりか、芳しい香りを漂わせ、見た者・近付く者の心の中を全開ホースの水でザバーっと豪快に洗い流す……そんなイメージのお花が「水仙」というお花でございます。

中国では「幸運を呼び込む花」

 そもそも中国で水仙は「幸運を呼び込む力」が宿っているとされ、お正月には好んで飾られているお花のようでございます。

 そんな力を持つとされる水仙の大きな特徴は、なんといっても「香り」。あの芳しくも品のある香りは、たった一本の水仙であっても圧倒的存在感でございます。

 飾る場所のオススメは、ズバリ、お玄関でございます。

 香りは悪しき気を浄める浄化作用があるとされ、加えて日本水仙には浄化と神聖の色である「」の花弁がございますし、種類豊富でバラエティ豊かな水仙に多く見られる色「黄色」や「オレンジ」は、まさに金を呼び、人間関係を良好にするお色でござんすから、一本でも効果絶大でございます。

 お手持ちの花びんやグラス、それがなければ綺麗なお皿に水を張って花だけ浮かべても、楽しめるのでございますわよ。

水仙ってどこで手に入れられるの?

 ここまで読んでくださったアナタ。「水仙なんて、どこでも生えとるわい!」ぐらいに思っていらっしゃいますね。それが意外とそうでもないのですわよ。

 これからの時期、切花や鉢花など、いろいろな種類の水仙がお花屋さんの店頭に「春を告げるお花」として並び始めます。

 もしご興味がおありでしたら、鉢の水仙は、ワタクシぜひアナタにお薦めしたい一品でございます。

 なぜかって? ほっぽらかしの放置プレイでも、黙って咲いてくれるからでございます。咲き終わっても捨てずにお宅の外に置いておいて下されば、よほどのことがない限り、季節が巡って再びアナタにあの可愛らしい可憐なお花を見せてくれることでしょう。手間のかからないお利口さんでございます。ぜひ、お試しあれ。

 世情はまだまだ油断のできないコロナ渦のただ中でございます。

 香りや色でアナタを癒すお花が、巣ごもり生活のお供で全力で働いてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


かまととの由来はオンナと蒲鉾! 類義語にぶりっこ、はまちっこ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
夫婦別財布をやめたい! 断固拒否する夫を誘導する方法は?
 結婚後も夫婦別財布のままの家庭は少なくありません。夫婦別財布には、お金を自由に使える反面、貯金ができない、信頼できない...
昭和生まれの40女LINE、不適合にもほどがある?「おばさん構文」なのネ
 時代の流れは、移り変わりが激しいですよね。ファッションや食べ物、話し言葉だけでなく、現代ではLINEの送り方の流行りも...
我がスナック人気NO.1イケオジの回答 イライラMAX時に“凪”になるコツ
 まあまあの確率でお客さんのグチを書き連ねる私ですが、実はそれ以上にお客さんから人生の教訓を教えてもらっています。  ...
メンタル限界!子なし夫婦の帰省が憂鬱すぎる件、回避策は?
 子なし夫婦にとって、お正月や夏休みの長期休暇に実家に帰省するかどうかは悩みの種ですよね。なぜなら、子なし夫婦には実家に...
要警戒!「40代地雷女」の5大特徴 人の振り見て我が振り直せ
「地雷女」という言葉を耳にすると、地雷系ファッションをして歌〇伎町付近にたむろしているメンヘラな若い女性を思い浮かべるか...
一般家庭でも“お抱え占い師”がいる!占いを信じる台湾人、旅で試すなら?
 突然ですが、あなたは占い師のお告げって、信じてしまいますか?  2年ほど台湾に住んでいた筆者が、とてもびっくりし...
2024-03-14 06:00 ライフスタイル
「大きくなぁれ」ほわほわかわいい“たまたま”の成長を祈る
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
目からウロコ!白菜、大根、ブロッコリーも菜の花になるの?
 猫店長「さぶ」率いる愛すべき我がお花屋は、神奈川のカントリー風情たっぷりな立地にあります。  そんな土地柄なので、春...
「人はひとり」だからこそ「みんな」が楽しいんだろうね
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
シンママのお泊り出張事情 子どもの世話どうする問題に5つの選択肢
 夫がおらず、一人で働きながら子育てをするシンママ。でも、職種によっては、お泊まり出張が入ることもあります。そんな時、世...
初の顔出し告白!1日最高40万円稼ぐ 格闘技好きギャラ飲み女子の私生活
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
カメラマンの執念の1枚! 完璧な見返りポーズの“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
上州の春、いいね。
 青空に染まり流れる利根川。  彼方には赤城山を望む。  まだまだ冷たい上州の春の空気の中、走る自転車はとて...
大谷翔平選手の出身地「姉体(あねたい)」の由来は?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第69回「ブンブンブン イェ キバタン」
【連載第69回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...