頑張りすぎないで…絶対的に愛される“程よい手抜き”のススメ

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2021-01-09 06:00
投稿日:2021-01-09 06:00
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。愛されたい、大事にされたいという思いが強ければ強いほど頑張ってしまうものですが、実はそれって意外に逆効果。
 程よく力を抜いて相手への執着を少し手放すだけで、居心地がよく、ずっと一緒にいたいと思われる特別な存在になれます。今回は、程よい力の抜き加減を解説したいと思います。

不満になる原因は、その頑張りです

 好きな人のためなら、どんなことでも頑張れるという女性がいますよね。

 疲れていても彼のために料理を作ったり、掃除をしてあげたり。母の日には、彼のお母さんにまでカーネーションを用意するような“気配りのできる女性”。

 その深層心理は、自分も愛されたいからです。

 同居生活がスタートしてケンカが起こる原因の一つに、「急な飲み会で食事がいらなくなった」という夕食のドタキャンがあります。仕事の付き合いだとわかっていても、「折角用意したのに!」と面白くありません。

新婚6カ月、共働きの会社員Aさん(34)と事務職の奥様(31)のケース

 週末に夕食のメニューをあれこれ考えていた奥様は、仕事帰りに慌てて食料品を買い込み、帰宅後着替える間もなくサラダを作り、チキンをオーブンで焼く仕込みをして待つこと1時間。

 LINEの着信を見ると「ごめん。今日飲み会いくわ」と、夫から。その後、奥様は食事もせずに眠っていたそうですが、Aさんが帰宅して台所のゴミ箱を見ると、調味料がついたままの生チキンが無残に捨てられてあったそうです。

「彼女が怒っているって、はっきりわかって怖かったです」

 翌朝、Aさんは奥さんに言いました。

「昨日はごめん。でも、疲れているなら無理しないで。僕はお弁当でもウーバーでもなんでもいいし、これからも急な付き合いもあると思う」

 この先、飲み会があると言いづらいのも嫌だし、ケンカになるようなことも避けたかったそうです。奥さんがチキンをゴミ箱に投げ捨て、ふて寝するほど腹がたった理由は、“忙しいのに一生懸命頑張った”からでしょう。

 それが不機嫌になる原因であるのなら、肩の力を抜いてみるのも楽ですよ。「今日は飯いらない」なんて言われたら、ラッキーだと羽を伸ばしてみてください。

 ただし、頑張らないのと怠けるのとでは大きくニュアンスが違います。それが不仲の引き金になれば、目も当てられません。誰のためにもなっていないということです。

男性は言葉でほめるだけで充分

 彼にはぜひ、英語で言う“リップサービス”の大放出をしてあげてください。

 何かを買ってプレゼントをするよりも、身の回りの世話をマメにしてあげるよりも、ほめるところがなくても無理にでもほめてあげましょう。

 ご馳走なんか作るのは、時々の方が感動は大きいものです。それより何より、「あなたって偉いね。すごいね」と、ほめ殺しする方が愛されます。

 彼もオトナですから、自分のことぐらい自分でできるはず。時々気が向いた時だけ、ちょっぴり尽くしてあげるだけで充分です。優しさを小出しにすることで、彼も感謝します。

「程よい手抜きのススメ」とは、男性に世話を焼きすぎないように自分をコントロールすることなのです。

 植木でも大事に毎日水を与えすぎると、根腐れします。“いい加減”は、“良(よ)い加減”です。

相手が弱っている時のみ母性を出す

 相手が元気はつらつ中に、菩薩のような優しさは一切必要ありません。

 ただし、病気やケガ、親や友人が亡くなるなど、本気で相手が弱っている時こそ、母性を出して相手を守ってあげましょう。

 そんな時に全力で相手をサポートすれば、必ず二人には深い絆が生まれます。

 それ以外の時、女はわがままでいても大丈夫です。

満足の3歩手前状態が一番楽しい

 大富豪がよくいう、「欲しいものは特にありません」という言葉。こんな言葉を聞くと、幸せなのかどうか疑問を持ちますね。 

 すべてがいつでも手に入るとなると、楽しくはないかもしれません。恋愛においても同じことが言えます。

 相手が自分に100%確信を持てるほど愛情をささげてくれると実感すると、安心はしますが心は燃えません。揺るがない心をくれる相手に対しては、優先順位が低くなります。それは自分を理解して許してくれるという甘えから来るのですが、浮気や心変わりなどの危険性も伴います。

 絶対的な愛情を持っていると思われない方が、楽しい幸せな状態なのです。

「相手のいうことを聞きすぎない」「自分軸をずらさない」この2つを実行すると、満足の3歩手前が実現できる可能性が高くなりますよ。

まとめ

 頑張ることが楽しければいいことなのですが、見返りを求めた頑張りはストレスを生み出します。

 自分がハッピーでなければ、他人をハッピーにはできません。程よい手抜きは、幸せのへの一歩!

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

ラブ 新着一覧


LINEに隠された彼の本心は? 文章から分かる男性心理5つ
 男性の知り合いや友達とLINEのやりとりをしていると、「ん? これってどういう意味だろう?」と、相手の本心が気になるこ...
恋バナ調査隊 2021-10-10 06:00 ラブ
一緒に暮らしているのに“ホウレンソウ”を怠る彼に募る苛立ち
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-10-09 06:00 ラブ
最低限のマナーなのに…謝罪も感謝も言えない恋人に呆れる彼
「冷酷と激情のあいだvol.59〜女性編〜」では、恋人からの“ホウレンソウ”が不十分であることに、怒りを抱き続ける女性・...
並木まき 2021-10-10 05:34 ラブ
「もう、うんざりだ」夫から離婚を告げられる妻の6つの行動
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。離婚を切り出すのは女性からというイメージはもはやありません。ここ最近目立つの...
山崎世美子 2021-10-09 06:00 ラブ
シンデレラに学ぶ恋愛に効果的な心理学♡ 終電で帰るべき理由
 誰もが知っている「シンデレラ」の話。ガラスの靴を持って探しに来た王子様と結ばれるというファンタジーに、ときめいた女性も...
恋バナ調査隊 2021-10-08 06:00 ラブ
カップルの同棲はデメリットが多い?幸せに暮らすためのコツ
 カップルの同棲は、「家賃の負担が減る」「結婚前のシミュレーションができる」などのメリットがある一方、きちんとルールを決...
恋バナ調査隊 2021-10-08 06:00 ラブ
口下手彼氏の気持ちを探るポイント5つ&上手な付き合い方
 好きな男性から、言葉で愛情を表現されると安心する女性は多いでしょう。でも、男性の中には、言葉にしなくてもちゃんと愛情を...
恋バナ調査隊 2021-10-07 06:00 ラブ
浮気された過去から彼を疑ってしまう…不安を消す3つの方法
 過去に浮気されたことのある女性は、「信じていたのに裏切られた」というトラウマから、恋人をどうしても疑ってしまうと苦しん...
恋バナ調査隊 2021-10-07 06:13 ラブ
おひとり様の期間が長すぎて…どんな人を恋人にすればいい?
 一人でいる時間が長くなれば長くなるほど、次の恋愛へのフットワークが重くなりがちですよね。最近はアプリなどで異性に出会え...
若林杏樹 2021-10-06 06:00 ラブ
“恋愛したい”と言う男性の心理って? 本音を見極めるポイント
 男友達から「恋愛したい」と言われると、ドキッとしてしまいますよね。「もしかして、これって告白?」なんて、舞い上がってし...
恋バナ調査隊 2021-10-06 06:00 ラブ
倦怠期かもしれない…5つのチェックポイント&乗り越え方
 交際期間が長くなると、どんなカップルにも訪れるのが「倦怠期」。もちろん、倦怠期知らずのカップルもいますが、ごく稀しょう...
恋バナ調査隊 2021-10-05 06:00 ラブ
“リアル離婚弁護士”が説く「結婚したら地獄な男性」特徴8つ
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。今回は番外編です。のべ3000人以上の離婚案件の相談に乗ってい...
内埜さくら 2021-10-05 13:29 ラブ
彼氏の浮気を許すor許さない? 判断ポイント&許す時の心構え
 彼氏に浮気されたら誰だって悲しいものですが、その後の対応は人によって異なります。あっさりと別れを選ぶ人もいますが、愛情...
恋バナ調査隊 2021-10-04 06:00 ラブ
元彼がしつこい…秘められた4つの男性心理&上手な対処方法
 どんなにラブラブだったカップルも、思いがけないことが原因で別れてしまうことがあります。お互いに納得して別れていれば良い...
恋バナ調査隊 2021-10-03 06:00 ラブ
いくつ当てはまる? 外見&性格でわかる魔性の女度診断8選♡
「魔性の女」とは、独自の魅力で男性を翻弄する女性のこと。男性からモテる性質を持つ魔性の女に、憧れたことがある女性も多いで...
恋バナ調査隊 2021-10-03 06:00 ラブ
彼氏の二股が発覚…“最後の火遊び”と許そうとする女性の本心
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-10-02 06:00 ラブ