嵐、平手、櫻坂46、ゴマキ…2020→2021の4大“感慨深イイ話”

こじらぶ ライター
更新日:2021-01-09 09:01
投稿日:2021-01-09 06:00

嵐「紅白」歌手別視聴率トップ47.2%は感慨深イイの極み

 20年末、最も大きなトピックといえば嵐の活動休止でしょう。嵐はもはや説明不要の国民的アイドルに成長しました。ですが、彼らがジャニーズJr.だった頃は、滝沢秀明さん(現ジャニーズ事務所副社長)、今井翼さん(39)、小原裕貴さん(2000年引退)というギランギランのトップJr.の“後ろ”にいる存在でした。

 大方の予想を覆し99年、滝沢さんより先に、“Jr.の頂点・滝沢秀明の周りにいる少年たち”だけで結成された5人組の嵐。デビューこそ華々しいスタートをきりましたが、その後CDチャートでなかなか結果が出ず、1位をとるためにジャニーズとしては異例の握手会を開催したことも幾度かありました(AKB48登場以前)。それでも嵐の楽曲は一貫して良質なJ-POPであり続けたと思います。

 その後、嵐には圧倒的エースがいないぶん、それぞれの個性を高め、お互いを補完し合い、奇跡のようなバランスの良さが生み出されました。昨年末、日本レコード大賞特別栄誉賞受賞、NHK紅白の歌手別トップ・番組瞬間最高視聴率47.2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で締め、この21年をひとまず走り切ったことは感慨深イイの極みだと思います。

後藤真希の涙は重さが違う

 昨年12月20日には元モーニング娘。の後藤真希さん(35)がデビュー20周年単独ライブをオンラインで開催しました。モーニング娘。時代の名曲「I WISH」やソロ名義の「愛のバカやろう」などを歌い上げていく中、さまざまな想いが込み上げて涙するシーンも。彼女の流した涙はそこらの涙と重さが違います。デビュー前にも、デビュー後にも大変痛ましい家族の不幸がありました。12年に一旦芸能活動を休止。その後結婚し、2児をもうけますが昨年初頭に自身の家族トラブルもありました。

 それでもコロナ禍の昨年4月に開設した自身のYouTubeチャンネルで「モンスターハンター:ワールド」のゲーム実況を開始。“超強いモンスターを倒す用の強い武器を作るのに必要なパーツを集めるためにそこそこ強いモンスターを何度も倒す”といった非常にマニアックな内容が、マジもんのゲーマーさを醸し出し「モンハンの人」としてじわじわと話題に。

 同年9月に「テレ東音楽祭」(テレビ東京系)でAKB48と一夜限りのコラボ出演を果たすと、現役アイドルを差し置いて、センターで35歳ながら圧倒的可愛さとオーラで存在感を放ち大反響を呼びました。自身のチャンネル上ではLiSAさんの「炎」歌ってみた動画が“うますぎる!”として2カ月で400万回再生のプチバズり。そんなプチ再ブレイクを果たした“ゴマキ”20周年の万感の涙は、大変感慨深イイものとなりました。

“アイドルに追い掛け回されたヲタク”

 ちなみに同イベントには同じく元モーニング娘。の「ミキティー!」こと藤本美貴さん(35)もゲストとして駆けつけました。

 10年以上前になりますが、筆者が参加していた女子フットサル大会にモー娘。メンバー含むハロプロのフットサルチームも参戦しており、対戦する機会がありました。筆者はたまたまポジションの都合、藤本さんをマンツーマンでマークすることになりました。当然、藤本さんがボールを持てば筆者が奪いに行くことになり、筆者がボールを持てば藤本さんが奪いに来ました。全国広しといえど“アイドルを追いかけたヲタク”は山ほどいるでしょうが、“アイドルに追い掛け回されたヲタク”は稀有なのではないでしょうか。

 当時独身だった藤本さんが、後藤さんのママ友のような存在で20周年を祝っていたことも個人的には感慨深イイ画となりました。

 昨年、初めて新型コロナの脅威に晒されたエンタメ業界。年を明けてもまだその戦いは続きますが、そんな中でも歩みを止めることなくさまざまな“感慨深イイ”シーンが生まれることを願っております。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


timeleszの演出に賛否…中島健人ら初期メンバーの歌声に込められた真意。“8人体制”はどう継承していく?
 9月15日、timeleszがファンミーティング「timelesz SUPER FAMeeting~また夏が終わってい...
こじらぶ 2025-09-27 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)のプロポーズにキュン! 蘭子(河合優実)のモデルがあの作家なら…無事を祈る
 2年がかりで完成したテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」が放送され、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)をはじめ、それぞ...
桧山珠美 2025-09-27 12:28 エンタメ
スキャンダル無縁!鈴木亮平が初期に演じた「クセ強キャラ」 4選。もっと評価されるべき“異彩を放った”役も
 現在公開中の『劇場版 TOKYO MER ~走る緊急救命室~ 南海ミッション』ではチーフドクターの喜多見幸太役を演じて...
zash 2025-09-25 11:45 エンタメ
「あんぱん」アンパンマンマーチの歌詞に込めた思い。千尋(中沢元紀)や寛先生(竹野内豊)の写真にホロリ…
 ある日、アンパンマンをテレビアニメ化したいとテレビプロデューサーの武山(前原滉)が訪ねてくる。だが嵩(北村匠海)は、ア...
桧山珠美 2025-09-25 15:44 エンタメ
【芸能クイズ】「畑芽育」を正しく読める? 他にもいる、実は“常用漢字外”の読み方をする芸能人は誰?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「あんぱん」石橋蓮司の“なりきりアンパンマン”が見れるとは! 登美子(松嶋菜々子)は毒親返上か
 のぶ(今田美桜)が撮ったミュージカルの写真を見ていた嵩(北村匠海)は、こっそり来ていた登美子(松嶋菜々子)が写った写真...
桧山珠美 2025-09-22 16:22 エンタメ
「あんぱん」嵩とヤムさんの再会にグッときた。でも顔をよく見たら…気になった“余計な”こと
 客席はたくさんの子どもたちで埋まり、その様子をカメラに収めるのぶ(今田美桜)。ミュージカルが終了すると、会場は大きな拍...
桧山珠美 2025-09-20 11:47 エンタメ
「あんぱん」のぶの“お手柄”総決算の回。ヤムさん(阿部サダヲ)と蘭子(河合優実)の繋がりは“前世”からの縁なのか?
 のぶ(今田美桜)は草吉(阿部サダヲ)にあんぱんを焼いてほしいと頭を下げるが、断られてしまう。蘭子(河合優実)からこのま...
桧山珠美 2025-09-18 17:16 エンタメ
加藤清史郎の“奇跡の成長”を「放送局占拠」で見た。寺田心ら子役出身者がイケメンになっている件
 加藤清史郎くんのイケメンぶりには目を見張るものがあります。現在、櫻井翔主演「放送局占拠」(日本テレビ)に出演しています...
『あんぱん』担当編集者の“セリフ”にモヤッ…。そしてメイコはまた歌うのだろうか
 ようやく世に出た絵本『あんぱんまん』は売れないままだった。それでものぶ(今田美桜)は、子どもたちに読み聞かせを続ける。...
桧山珠美 2025-10-06 16:33 エンタメ
Snow Manの1人勝ちに歯止めをかけるか?timeleszとSixTONES、激化する“2番手争い”の行方
 嵐の活動休止以降、長らくSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下SE社)は様々な指標でSno...
こじらぶ 2025-09-15 11:45 エンタメ
横浜流星が“レア動画”に降臨!でも…あれっ? 大河ドラマで「国民的俳優」となった代償か
 今年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に主演し、興行収入120億円を突破して歴代実写邦画2位となった映画『国宝...
堺屋大地 2025-09-14 11:45 エンタメ
『あんぱん』津田健次郎に演技賞を差し上げたい。東海林の“最後”が完璧だった。ひとつだけ残念だったこと
 東海林(津田健次郎)の訪問からほどなくして、琴子(鳴海唯)から手紙が届く。そこには東海林が上京した本当の理由が書かれて...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『有吉の壁』ブーム期待も…人気キャラの“展開”に冷めた視線。番組の過剰な介入で萎えるファンの複雑心理
 日本テレビ・水曜7時からの人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。なんとこの10月でレギュラー放送開始から5年半を越える...
『あんぱん』お色気や国民的アニメの時代、のぶの行為に子供は喜べるのだろうか
 のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)の会社で子どもたちに『あんぱんまん』の読み聞かせをすることに。だが、子どもたちは興味...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『あんぱん』あれっ、今“あんぱんまん”って言った? 開始2分で誕生。嵩の創作の苦悩が見たい
 嵩(北村匠海)は再び“おじさんあんぱんまん”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾ける...
桧山珠美 2025-09-13 11:35 エンタメ