70歳の彼が「結婚?大反対!」の親を説得するためにしたこと

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-01-19 06:01
投稿日:2021-01-19 06:00

行為に応じずとも彼のそばにいられる安心感

 筆者は今後が心配になりましたが、不満を漏らしながらも、凛さんは旦那様の愛情をたっぷりと享受しているようで。

「同棲後に生殖行為の回数が減って初めて、『私の存在自体を丸ごと肯定してくれている』と感じることができました。その行為に応じなくても、私は彼のそばにいていいんだと思うと安心できるようになったんです。今までおつき合いした人には、応じられない日に食事のみになるデートだと申し訳なくて、リスケを提案した経験があります。でも、彼は違う。彼だけは、私の存在自体を求めてくれていると肌感覚で伝わってくるんです。

 しかも私は、彼に対してイヤな部分が1つもありません。彼からすれば、至らないところが多い私は野良犬を拾ったような感覚かもしれないので(笑)、だから文句を言われても仕方ないなと受け止めています。彼が生まれて初めて結婚したいと思う相手で、彼がいない人生は私の選択肢の中にはありません。むしろ、結婚しない理由が見つかりませんでした」

頑張りすぎてしまう女性へ

 凛さんのコメントから、学ぶべき要素をいただきました。

存在自体を丸ごと肯定してくれる人こそが結婚相手!

 存在自体を丸ごと肯定してくれる、具体的な2つの代表例を挙げますと。1つは不倫中の女性の言葉をお借りします。「友達が出産して体型がかなり崩れてしまったのだけど、旦那さんから『子どもを3人も産んだんだから当然だよ。太ってもかわいいよ』と、笑顔で言われたらしいの。羨ましい。私もそういう存在になりたい。私は老いたら捨てられてしまうかもしれないのに、彼女は見た目がどうなろうと旦那さんが受け入れてくれる」と語っていました。

 もう1つは、筆者の知人女性。交際前の旦那様に、「生きてくれているだけでいい」と言われて結婚を決めたそうです。

 共通点は、「パートナーに◯◯をしなければ認めてもらえない」という気持ちを持たずに生きていけることかもしれません。

 彼といると頑張りすぎてしまう女性は、インプットしておいたほうがいい心がけかも。

 凛さんも「彼といると素を出せてリラックスできます。ありのままの自分でいられるんです」と言っていました。

大人婚を成功させる極意とは

 最後に、大人婚ができた理由を凛さんに聞きました。

「自分は絶対に結婚できるという根拠のない自信というか、確信を持ち続けていたからかもしれません。異性関係では不倫のような荒れた生活をしながらも、結婚はまったく諦めていなかった。いつか誰かと出会えると信じていたんです。

 ただし、彼と出会うまでは、漠然とした理想しか描いていませんでした。年々、年上がいいと思うようになったので、父親よりは年下だけど私よりは年上。バリバリ仕事に励む人は、できるだけ2人の時間をすごしたい私には向いていない。理想どおりの人と出会えました」

「根拠のない自信」をもつ

 筆者はビジネス誌などで芸能人にインタビューする際、「夢を叶えた秘訣をご自身で分析すると?」と、質問することがあります。何十人もの方が「根拠のない自信」と答えた姿が今も脳裏に焼きついています。仕事のみならず、恋愛や結婚においても「根拠のない自信」は大切なのかも。凛さんの言葉で、自分で自分を諦める前に、自分で自分を信じてあげる重要性を感じました。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


交際4カ月でセックスレスに悩む女 彼は草食系じゃないはずよ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
Hな気分にならない…アプリで出会った彼女に疑問を持つ男
「冷酷と激情のあいだvol.86〜女性編〜」では、2歳年上の恋人・タカヒロさん(仮名)と交際4カ月でセックスレスに陥り悩...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
ダサくても我慢「婚活コーデ」気合い入れすぎは引かれるもと
 婚活中の女性は、第一印象を良く見せることに全力を注いでいるでしょう。でも、頑張るがあまり「気合い入れすぎじゃね?」と、...
恋バナ調査隊 2022-04-16 06:00 ラブ
末期ですか?恋愛したいけど「めんどくさい」と思うワケは…
 恋愛はしたいけど、付き合った後にめんどくさいのが嫌でそれ以上進めない……。こんな悩みを持っている女性は意外と多いようで...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ
40代妻がハマる“セカンドパートナー”の世界 その女性心理は
 お互いに既婚者でありながら、プラトニックな関係を築く「セカンドパートナー」を知っていますか? 体の関係はないため、本人...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ
「スマホが壊れた」って何?浮気常習男の言い訳を論破する!
 恋人がいる人の中には、彼の浮気癖に悩んでいる人もいるでしょう。中には、浮気が発覚するたびに言いくるめられてしまい、なん...
恋バナ調査隊 2022-04-14 06:00 ラブ
「年齢で変わる恋愛観」妥協さんor高望みさん、後悔どっち?
 アラサー&アラフォーになると「この年齢だから恋愛に妥協しよう」と考える人と、「この年齢だから、最高の人を見つけよう!」...
恋バナ調査隊 2022-04-14 06:00 ラブ
人気じわり「令和版レンタル彼氏」知られざる実態を“覗き見”
 彼氏をレンタルすることが、コロナ禍にじわじわ広がっています。マンツーマンでの対応なので、ホストクラブよりも密にならない...
内藤みか 2022-04-14 06:00 ラブ
「ドーターに恋をした自称ダメ男」ハイスぺお爺ちゃまの恋文
 涼香(リョウカ)と言います。銀座で長らくお仕事をさせていただいています。といって、接客型のクラブではなく、カウンター越...
涼香 2022-04-27 14:28 ラブ
傷つく恋愛いらん!付き合っていないのに手をつなぐ男性心理
 付き合っていないのに手をつなぐ男性っていますよね。若いうちなら、少しの火遊びも冒険心で楽しめるもの。でも、年を重ねるご...
恋バナ調査隊 2022-04-13 06:00 ラブ
30代40代の恋愛…なぜ片思いはつらい、逃げたいって思うの?
 若い頃は、たとえ片思いでも好きな人がいるだけで幸せな気持ちを味わえていたでしょう。でも、大人になるにつれて片思い自体が...
恋バナ調査隊 2022-04-13 06:00 ラブ
夫に幻滅する5つの瞬間 しんどい夫婦生活を1ミリでも改善!
 大好きな人との結婚が決まった時、多くの人は幸せでバラ色の生活をイメージしていたでしょう。しかし、月日が経つにつれて「こ...
恋バナ調査隊 2022-04-13 06:00 ラブ
アナタを好きになっちゃう会話術 共通の話題がなくてもOK!
 同じ趣味の話題で盛り上がっている男女を見て、羨ましいと感じたことはありませんか? せっかくデートまでこぎつけたのに、共...
若林杏樹 2022-04-13 06:00 ラブ
いざ離婚!公正証書作成で養育費月6万円、元夫は顔面蒼白に
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
彼と価値観が合わない…コロナ禍で浮き彫りもすぐ別れるな!
 コロナ禍になり、生活スタイルが変わった人は多いでしょう。恋人がいない不安や寂しさから恋活に力を入れる人が増えた一方で、...
恋バナ調査隊 2022-04-12 06:00 ラブ
本気で結婚したいなら「遊び終わった男性」が買いって本当?
 過去に浮気をされた経験がある人は、彼氏を選ぶ時に「浮気するタイプかどうか」を基準にしている人が多いでしょう。中には、女...
恋バナ調査隊 2022-04-11 06:00 ラブ