ホタテのフライといえば、醤油(あるいはソース)をかけ、和ガラシをちょこんと付けて食べるのが相場ですが、ディップを添えるとごちそう感が増します。間口さんが教えてくれたのは、食感と味わいの異なる2種類のディップ。マヨネーズベースのタルタルは冷蔵庫の奥で眠っていそうな、らっきょう漬けをチョイス。青森が国内生産量ナンバーワンだというカシスのジャムは、クリームチーズと混ぜるだけであっという間にできてしまいます。
ホタテのフライはスーパーなどのお総菜コーナーで売られているものでも十分。自宅でおいしいツマミを作る極意は、「気合を入れて作らないこと」と断言するツマミの魔術師の教えにならい、ものぐさな記者はホタテフライとアジフライを購入し帰宅。オーブントースターで温め直す間にディップをこしらえ、心豊かな晩酌を楽しみました。このディップ、覚えておいて損はなし!
材料
・ホタテフライ(冷凍の市販品) 5~6個
・クリームチーズ 10グラム
・カシスジャム 5グラム
・らっきょう漬け 1個
・マヨネーズ 5グラム
レシピ
(1)ホタテフライは170~180度に熱した油できつね色になるまで揚げる
(2)カシスジャムとクリームチーズを和える
(3)らっきょうを刻み、マヨネーズと和える
(4)皿にホタテフライを盛り、ミント(分量外)をあしらう。2と3をそれぞれ添えて出来上がり
本日のダンツマ達人…間口一就さん
▽間口一就(まぐち・かずなり)
愛媛県生まれ。大学在学中から大阪の「サンボア」で働き、北浜で「ロックフィッシュ」を立ち上げ、2002年、銀座に出店。ハイボールと缶つまブームの仕掛け人となった。築地場外やスーパーに足しげく通い、気になる食材を物色してはあれやこれやと新しいメニューを妄想。第2の故郷と愛してやまない青森の食材にも精通する。おつまみ&レシピ本の著書多数。
▽ロックフィッシュ
氷なしハイボールの聖地で、3時のおやつタイムから飲める。店主こだわりのおつまみは、食べる人がわくわくするような工夫を凝らした品々が並ぶ。迷ったら、白和えやサンドイッチをぜひ。新型コロナ以降、酒販免許を取得。店主が厳選したワインも購入できる。東京都中央区銀座7-3-13 ニューギンザビル7階。
(日刊ゲンダイ2021年12月22日付記事を再編集)
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