紅ショウガの漬け汁に漬けるだけ
ピンクに染まった豆腐が目にやさしい。このおつまみ、どこかで見覚えがあるような……。
「気づきました? そう、もつ焼きの人気店にある箸休めのアレンジ版ですよ」
やっぱり! 頭に浮かんだのは、東京・水道橋にあるもつ焼きの名店「でん」の酢豆腐でした。豆腐一切れに含まれる酢の酸味で、もつの脂が洗い流されて、口がサッパリとし、また次の串を食べたくなるという、箸休めの王様です。そのアレンジ版が自宅でできるとはうれしい!
「木綿豆腐をしっかりと水抜きして、紅ショウガの漬け汁に漬けるだけです」
だれでもできる簡単さです。紅ショウガは、マヨネーズと和えて豆腐のおともに添えると、見た目もバッチリな一皿に仕上がります。
「豆腐を漬けるのは、たくあんや柴漬けなどの漬け汁でもおすすめです。それぞれの色に仕上がりますから、ほかのツマミと合わせて、彩りを考えると面白いでしょう」
材料
・木綿豆腐 半分
・紅ショウガ 適量
・マヨネーズ 少々
レシピ
(1)木綿豆腐をキッチンペーパーやさらしなどで包み、水を抜く
「水抜きの時間は20~30分。それより長くても構いません。水分が抜けるほど、漬け汁は浸透しやすく、食感は硬くなります。好みで調節してください」
(2)紅ショウガの漬け汁に1を30分以上漬ける。どれだけ漬けるかは、これも好みで
(3)紅ショウガをマヨネーズと和えて、皿に2と一緒に盛りつければ完成
本日のダンツマ達人…藤枝勇さん
▽藤枝勇(ふじえだ・ゆう)
イタリアでの修業経験のほか、和食店やフレンチ、薫製料理店、さらにラーメン店でも腕を磨く。多彩な技術に裏打ちされた料理は、素朴ながら食材の味をしっかりと伝える。軽妙なトークも常連客をひきつける。
▽ZeCT by Lm
カウンター7席のトラットリア。伊フィレンツェで親しんだマンマの味が忘れられず、2013年にオープン。夜は飲み放題込みで8000円か1万円のコースのみ。ランチで提供する手打ちラーメンは、有名店オーナーも絶賛する。東京都千代田区神田小川町1ー7 神田小川町ハイツ1階。
(日刊ゲンダイ2021年12月14日付記事を再編集)
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