まさかの大騒動、その顛末は…
部屋に着くと、B男さんはササッとカクテルを作ってくれて「ここに座って」と優しくエスコートしてくれて、ついに一戦を交えるのか……と思いきや「やっぱり今日はお酒も飲んでるし、明日の朝にしよう」とおあずけに。
そして、翌朝に仕切り直しで、とうとう二人は大人の関係になりました。
そんなに激しいものではなかったけど、B男さんらしい優しくて繊細な交わりだったな……なんて思っていた、その時!
B男さんに異変が起きたのです!
ハアハアと、ものすごく息が上がっているB男さんは「どうしよう……すごい脈が上がってる! 僕、心臓がヤバいのかも」とのたうち回りながら、フロントに電話をして救急車を呼んでもらっています。
数分後にはピーポーピーポーと救急車が到着し、ホテルのスタッフも総動員で駆けつけ、沢山のお客さんたちも野次馬で集まってしまい一大騒動に。タンカーに横たわったB男さんは、「僕は病院に行くので、君は帰ってていいよ、じゃあね!」と手を振り、そのままピーポーと運ばれていってしまいました。
ポツンと残されたA子は、衝撃と心配と何だか複雑な感情が入り交じり、唖然としたまま一人で朝食をとって温泉に入り、身支度をして早々に温泉リゾートを出ようとしていました。
すると、無言の救急車が温泉リゾートの門に向かって走って来たので眺めていると、後ろのドアがパカッと開いて……そこにB男さんが座っていたのです!
「やあ、驚かせてごめんね。検査したら何でもなかったよ、脈が上がっただけだったみたい」と、ケロッとしているB男さん。どうやら初エッチで緊張したのかテンションが上がったのか、B男さんは胸がドキドキしすぎて救急車で運ばれたようでした。
恥ずかしいのか、男のプライドなのか知らないけど、あんなにも大騒動を起こしておきながらケロッとしているB男さんの姿に、A子は一気に気持ちが冷めてしまいました。
お泊りデートの場所選びは慎重に
そして、一緒に新幹線で帰路につくことに。
この新幹線内では、非常に気まずい沈黙の時間が流れたそうです。
行きはよいよい、帰りは地獄……!
この一泊二日の温泉旅行から帰った後は、どちらからも連絡をすることはなく、二人の交際は自然消滅してしまったとのこと。なんてザンネンな恋なんでしょうか。
【今日の一言メモ】繊細な彼との初夜は、慣れ親しんだ家の方が安心かも!?
また次回の #ザン恋 もお楽しみに!
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