スーパーの食材でもおいしい!
シェフの大沼さんは出し惜しみしない主義。お客さまに作り方を聞かれたときも、包み隠さずにすべて教えるそう。調味料は実物を見せて、どこで買えるまでアドバイスしてくれます。
「難しいことはしていませんし、自宅でも店の味を楽しんでもらえるならいいかなって。家で作ってみて、また店でも食べたいと思ってくれたら、それでいいんです」
ダンツマでも、店で出しているレシピをそのまま披露してくださいました。ただし、材料はちょっと変えてあります。誰にでも作れるように近所のスーパーで調達した食材を使ったメニューにアレンジ。
「店では自家製のソーセージとイタリアのクリームチーズを使っています。それを市販のあらびきソーセージと国産のクリームチーズに替えていますが、どちらも味がしっかりついているので、おいしいですよ」
実際に口に含むと、あらびき肉のジューシーな味わいとクリームチーズの爽やかな酸味が、バゲットの甘味にぴったり。
軽めの赤か白と合わせれば、ささやかながらもぜいたくな時間を過ごせることうけあいです。
【材料】
・あらびきソーセージ 50グラム
・クリームチーズ 50グラム
・バゲット 3枚
【レシピ】
ソーセージを細かく刻んでボウルに入れ、クリームチーズと混ぜてからバゲットに塗り、上部が色づくまで10分ぐらいオーブン(トースターなら5分程度)で焼く。好みでコショウ(分量外)を振る。
本日のダンツマ達人…大沼清敬さん
▽おおぬま・きよたか
1977年、埼玉県生まれ。高校卒業後に働いた洋食レストランで多様な食材を使うパスタのうまさに目覚め、イタリア料理の道に。都内や伊フィレンツェで修業後、29歳で丸の内の「デリツィオーゾ・フィレンツェ」でシェフとなり、39歳で独立、門前仲町に店を構えた。
▽トラットリア ブカ・マッシモ
大沼シェフがイタリア滞在中に食べていたトスカーナ地方の料理が中心。小皿の野菜をいくつか頼んだあとで、ワインと一緒にメインの炭火焼きを楽しむ客が多い。客の7割がリピーターで、根強いファンが通う名店。ミシュランの「ビブグルマン」(安くてオススメできる店)にも選ばれている。江東区富岡1―24―11。
(日刊ゲンダイ2019年6月11日付記事を再編集)
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