感染症を防ぐために、こういった対策はもちろん必要。でも、その反面、手荒れの症状に悩んでいる方も増えているのだとか。今回は簡単にできる手荒れ対策をご紹介します。
幼児にも手荒れが…コロナ禍には手荒れ対策が必須! その理由
少し前、息子の指の皮が剥けていました。触ると、5歳なのにかさつきが……。幼稚園でも手洗いを徹底しているため、デリケートな子供の肌はダメージを受けやすいようです。軟膏とクリームで対処したところ、すぐに改善されましたが、新陳代謝が遅い大人の場合には完治するまでにもう少し時間が必要でしょう。
実は、コロナ禍の今こそ、手指を清潔に保つと同時に手荒れ対策をしておくべき理由があるんです。
手荒れをすると菌が定着しやすくなる!?
ニュースで知ったのが、医療現場にいる方々は手荒れ厳禁だと言われているということ。リサーチしてみると、手荒れは黄色ブドウ球菌などが定着しやすくなったり、皮膚の刺激によって清潔な手指を保つことが難しくなると懸念されているそう。(参照:Medical SARAYA)
これは、私たちも知っておくべき事実でしょう。手洗いなどで手指を清潔に保つ努力をしても、手荒れによって安全が守れなくなる可能性があるのです。
手荒れによって手洗いや除菌が困難に
手荒れが起こると、皮剥けやひび割れ、ひどい場合には手湿疹などにつながるため、場合によっては水で洗うだけで痛みを感じることもあります。大人であればまだしも、小さな子どもの場合には、洗いたがらなくなったりすることもあるでしょう。
手荒れによって手洗いや除菌など清潔に保つための対策が不十分になってしまうと、ウイルスなどへの感染リスクも高まってしまいます。
習慣づけたい! すぐに試せる手荒れ対策7選!
コロナを機に、世の中の手指消毒事情はガラッと変わった気がします。手指を清潔に保つことは健康を守ることにもつながるので、それはもちろん良いこと。でも、併せて、アルコール消毒に負けない手荒れ対策を習慣づけていきましょう。
1. 熱いお湯で手を洗わないようにする
「しっかり菌を落とせそう!」と、手洗い時に熱いお湯を使ってしまう方は多いでしょう。しかし、熱いお湯は肌への負担が多く、乾燥の原因となってしまいます。手洗いは37〜39度ほどの温度が良いようです。
同様に、毎日の食器洗いで油汚れを落とそうと熱いお湯を使うのもNG。洗剤による負担も大きいため、ゴム手袋を着用するなど手を保護してあげましょう。
2. 手洗い低刺激の泡タイプを使う
手洗いをする際、固形石鹸、液体石鹸、泡タイプの石鹸で迷う方も多いと思いますが、ベストは界面活性剤が手全体に行き渡る泡タイプの石鹸。摩擦による刺激を防ぐことにもつながります。低刺激のものを選ぶと、なお良いでしょう。
コスパ的にちょっと……と思うのであれば、固形石鹸を泡立てネットで泡立ててから洗うのも◎。おすすめできないのは液体石鹸。濃度が濃く、手荒れしやすいようです。
3. 手洗い後には優しく水分を拭き取る
手洗い後にゴシゴシとタオルで拭いてしまうと、摩擦によって表面の角質層が傷ついてしまい、乾燥しやすくなってしまいます。清潔なタオルで優しく押さえるように、水分を拭き取りましょう。
また、手洗い後に自然乾燥をさせている方も多いですが、水分が残っているとその水分が蒸発する際に皮膚の水分までも蒸発させてしまいます。ハンカチやタオルを持参することも大切ですね。
4. 保湿を徹底する
もっとも簡単で効果的な手荒れ対策は、保湿を徹底することです。外出時にも手洗いやアルコール消毒を行う機会が多いため、ハンドクリームを持ち歩くようにしましょう。
一般的なハンドクリームの適量は、指先から第一関節まで伸ばしたくらいの量。ベタつきが気になる場合には、しっかり塗り込んだ後にティッシュで軽く拭き取ると良いですよ。
5. ハンドマッサージで血行促進させる
ハンドマッサージで血行促進させるのも有効。手の全体をさすったり、爪の先から指の根本までをくるくると螺旋を描くようにマッサージしてみましょう。また、手首から手全体をストレッチさせるのも良いようです。
ただし、何もつけずにマッサージを行うと肌への摩擦が起こってしまうため、ハンドクリームなどで滑りを良くして行うようにしましょう。アロマオイルなど、リラックスできる香りのアイテムを利用するのもおすすめです。
6. 手袋をして寝る
スマホやパソコンを触る機会が多い日中は、さらさら系のハンドクリームを使用している方も多いでしょう。でも、やはりしっかり手荒れ予防をするのであれば、保湿力が高いベタベタ系のものがベスト。
汗をかきやすい夏場にはあまりおすすめできませんが、手荒れがひどい場合や、秋冬の乾燥しやすい時期には、就寝時に保湿力が高めのハンドクリームを使用して手袋をして寝るのがおすすめ。しっかり成分が浸透してくれます。蒸れると手荒れが悪化する可能性もあるため、圧迫感が少なく、肌に優しいシルクやコットンなどの素材を選びましょう。
7. 皮膚科を受診する
少しかさつきを感じる程度であればセルフケアでの対処もできますが、なかなか改善しないようであれば皮膚科を受診するようにしましょう。場合によっては、「手湿疹」と呼ばれるかゆみや水膨れを伴う症状になってしまうこともあるからです。
症状に合わせて外用薬を処方してもらえるため、早期改善が見込めるはずです。
コロナも手荒れもしっかり予防! セルフケアは無理せずに
手荒れの2大原因は、乾燥とアレルギーによるもの。「コロナ禍が始まってから急に手荒れの症状が出た」という方は、おそらく乾燥が原因である場合が多いですが、洗剤や消毒液などに繰り返し触れることでアレルギーを突然発症することもあるようです。
セルフケアで対処できているうちは良いですが、なかなか決して無理せずに専門家である皮膚科への受診も選択肢に入れておくことが大切だと思います。ぜひ、コロナも手荒れもしっかり予防して、美しい手をキープしましょう♪
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