「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」は冷めてもおいしい

コクハク編集部
更新日:2020-11-15 06:00
投稿日:2020-11-15 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行さんに、ニンニクが香る「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」のレシピを教えていただきました。

クタクタなくらい茹でるのがイタリア風

合う酒=ビール、白ワイン(C)コクハク
合う酒=ビール、白ワイン (C)コクハク

「アーリオ・オーリオ」はニンニクのオリーブオイルソース。茹でたブロッコリーをニンニクのオリーブオイルソースで和えたイタリア料理の前菜の定番で、店でも貸し切りパーティーではよく作るといいます。

 ポイントはブロッコリーを軟らかめに茹でること。

「日本人の感覚だと、ブロッコリーは歯ごたえがあるほうがおいしいとされますが、イタリア人はクタクタなくらいのほうが好き。慣れるとこれがクセになるんです」

 ブロッコリーの塩茹でといえば大体2~3分が目安で、6分は確かに長いかも。花の部分はホロッ、茎の部分はクタッとして、何ともいえないやさしい食感と甘味。かた茹でのブロッコリーとはまったくの別ものです。これがピリッと辛いニンニクソースによく合います。

「ブロッコリーの水けをよく切って、粗熱が取れたところで和えてください。熱々のびしゃびしゃを入れちゃうと、油がはねてやけどしちゃいますから」

 作りたてはもちろんおいしいですが、冷めてもおいしいので作り置きしておけるのもいいですね。

「サンドイッチにしてもおいしいですよ。シェフはブロッコリー男なの。けさもブロッコリーを茹でたの、食べてましたから。健康的なデブを目指しているんです」と、幸子マダムは相変わらず辛口の名コンビ。

【材料】

・ブロッコリー 1房
・ニンニク 1片
・唐辛子 4分の1本
・塩 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ2

【レシピ】

(1)ブロッコリーは小房に分ける。ニンニクは芯芽をとってスライスする。
(2)沸騰した1リットルのお湯に塩を入れ、ブロッコリーを6分茹でてザルにあげる。
(3)フライパンにニンニクを入れて弱火にかけ、ニンニクがきつね色になったら2のブロッコリーと唐辛子を加えて和える。

本日のダンツマ達人…中村直行さん

▽なかむら・なおゆき
 1962年、東京都出身。高校卒業後、服部栄養専門学校を卒業して東京・青山の「リトル・イタリー」を経て渡伊。ミラノを中心に各地で学ぶ。帰国後、渋谷「バスタ・パスタ・ウエスト」などを経て、2003年に独立。六本木に「オステリア ナカムラ」を開く。

▽オステリア ナカムラ
 ワインのセレクトとサービスを担当するマダムの幸子さんと夫婦二人三脚で17年。常連客に愛される六本木の路地裏の隠れた名店。「シンプルだけどうまい」「シンプルだからおいしい」が中村シェフの信条で、定番に加えて季節のメニューを提供。東京都港区六本木7―6―5 六本木栄ビル2階。

(日刊ゲンダイ2019年11月20日付記事を再編集)

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