【基礎知識】効果を知る前に…縮毛矯正とは
「縮毛矯正」とは、“強いくせ毛に薬剤と熱を加えて、髪の毛を真っ直ぐに矯正する施術”のことをいいます。具体的には、1剤を使って髪の毛の組織を分解して柔らかくして熱を加えて真っ直ぐにし、2剤で真っ直ぐになった髪の毛を固定させるという方法です。
パーマを伸ばすこともできるほどの矯正力があるので、ひどいくせ毛をどうにかしたい人には、とても効果的な方法といえるでしょう。
美容院vsセルフどっちがいい? 縮毛矯正の違いを徹底比較!
セルフ縮毛矯正を行う前に、美容院とセルフでどのような違いがあるのかを比較してみましょう。
【美容院vsセルフ】どっちが縮毛矯正の効果がある?
実は、薬剤の強さだけで言えば、市販品の縮毛矯正のほうが高い効果が出るような仕様になっています。ただし、縮毛矯正は美容院のメニューの中でも難易度が高く、また髪へのダメージが非常に大きいもの。
髪質や髪の状態、アイロンのかけ方や時間、放置時間や軟化チェックなどを素人が判断しながら行うのはなかなか難しいのが現状でしょう。市販品のほうが癖を伸ばす効果は高いのかもしれませんが、それは美しく仕上がればの話。効果だけを見てセルフで縮毛矯正を行う前に、リスクについても知っておくことが大切です。
【美容院vsセルフ】値段はどっちがお得?
美容院で行う縮毛矯正の値段は、一般的に6,000円〜15,000円前後です。それに比べて、市販で購入できるセルフの縮毛矯正は1,000円〜4,000円前後。値段の面だけでみると、市販品のほうがお得! 格安な値段は大きなメリットですね。
【美容院vsセルフ】縮毛矯正のメリット・デメリットは?
美容院で行う縮毛矯正の一番のメリットは、綺麗な仕上がりになることです。髪質に合わせた施術をしてもらえるため、自然なストレートに仕上がりますし、失敗する可能性もセルフよりも圧倒的に低いでしょう。ただし、値段が高いこと、時間がかかることはデメリットといえます。
一方、セルフの場合のメリットは、値段が安いこと、家で手軽に行えることです。特に金額の差はかなり大きく、美容院に行くことが難しい時には助かりますね。
ただし、失敗する可能性が高いのは大きなデメリット。チリチリになったり、不自然な直毛になったり、ひどいダメージがかかったり……。失敗してしまうと元に戻すのはなかなか難しいため、正しいやり方で行うことが肝心です。
自宅でのセルフ縮毛矯正のやり方のポイント!
デメリットを理解した上で、自宅でのセルフ縮毛矯正に挑戦してみたい人のために、やり方をご紹介します。
1. 前日にシャンプーをして、スタイリング剤などがついていない状態にしておきます。
2. 耳カバーをつけて、顔のまわりを保湿クリームなどで保護します。
3. 1剤を、根本から毛先に向かって塗っていきます。
4. 髪にラップを巻いたら、説明書通りの時間、放置します。
5. 時間になったら髪の毛を1本指に巻きつけ、弾力がなくなっているかチェックします。
6. 髪が指に巻きついたままになったら、よく洗い流して一旦乾かします。
7. 160〜180度のアイロンで、根本から伸ばします。
8. 2剤を塗って、記載通りの時間、放置します。
9. 洗い流して乾かします。
ここでのポイントは、説明書通りの放置時間ややり方を守って行うこと。効果を高くしたいからといって放置時間を長くすると、ひどい失敗につながる可能性があるので要注意。また、アイロンを使わないタイプもあるので、説明書をよく読んでから行いましょう。
自宅でのセルフ縮毛矯正に関する疑問にお答え!
最後に、縮毛矯正に関する疑問にお答えしていきましょう!
縮毛矯正の頻度は?
髪の長さがミディアムなら3〜4カ月、ロングなら半年ほどの頻度で行うと良いでしょう。もし、次回以降に美容院で縮毛矯正を行うという場合は、必ず美容師に自宅でどの時期に縮毛矯正を行ったということを伝えるようにしてくださいね。
縮毛矯正の後はいつからシャンプーしてもいいの?
縮毛矯正を終えてから24時間は髪の毛が不安定な状態にあるため、24時間はシャンプーをしないようにしましょう。また、髪に耳にかけたり、髪を結んだりなども24時間を過ぎるまではしないほうが良いです。
縮毛矯正の効果を持続させるには?
市販の安いシャンプーは洗浄力が高いため、縮毛矯正を終えたばかりの傷んだ髪に、さらにダメージを与えてしまうことがあります。できれば、アミノ酸シャンプーなどの髪に優しいシャンプーを使うようにしましょう。
そして、髪は濡れている時のほうがダメージを受けやすいため、シャンプー後にはできるだけ早く乾かすことが、効果を持続させるポイントです。
セルフ縮毛矯正の効果は高いけれどリスクもある!
美容師の多くは、「市販の縮毛矯正はやめたほうがいい」といいます。それは、「儲けたいからでは?」と思う人もいるかもしれませんが、それなりの根拠があるのは事実。
いったん傷んでしまった髪を、ツヤ髪に戻すのは本当に大変です。セルフで行う場合は、しっかりとリスクについて理解した上で行うようにしましょう!
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