トホホ、猫って夜行性なんですね…子猫運動会実況中継!

コクリコ 編集者
更新日:2021-04-18 13:13
投稿日:2021-04-11 06:00

「猫コロナウイルス陽性」突然変異の恐怖

「下痢パネル」の結果は動物病院から電話で伺いました。「猫コロナウイルス陽性です」と、先生がめちゃくちゃ深刻そうにお話するので自分のがん告知の瞬間を思い出したほどなのですが、猫コロナウイルスは多くの猫が保有しているウイルスだそう。なーんだ。

 先生は続けます。このウイルスは猫から猫に唾液や糞尿で容易に移るので、まず間違いなく同腹の子(天ちゃん)も陽性であること。このウイルスのやっかいなところは突然変異を起こすことがあり、そうなると猫伝染性腹膜炎(FIP)という炎症が起き、治療は難しく、致死率はほぼ100%であること。

 え。先週もらったばっかりの猫なのに、もう死の話をされている……。このFIPを発症させないためには、とにかく栄養をしっかり摂り、ストレスなく暮らすことです、それしかありませんということ。

天ちゃん、虹ちゃんの兄弟が天国に…

 下痢パネルの結果は、ミルクボランティアさんにも当然共有しました。兄弟もおそらく猫コロナウイルスは陽性で、かつ、この下痢パネルは検査費用が1万5000円もするので。そしてほどなくして、8月の末だったでしょうか。生後4カ月で天ちゃん、虹ちゃんの兄弟である黒猫くんが、里親さんに引き取られて約1カ月後にFIPで亡くなったのです。

 そんなわけで虹様にはストレスなく、栄養をしっかり摂ってもらおうと、たっぷりご飯をあげ続けた結果、2歳になった現在5.8㎏とメス猫ではかなり大きくなってしまったのですが……。病院でもマシュマロボディーと呼ばれていますが、巨体を揺らしながら毎日元気に遊んでいる虹ちゃんを見るとほっとします。

最初が肝心! なのは分かっていたものの…

 さて、子猫だった頃の話に戻ります。とにかく、しょっぱなに2匹が病気を発症する可能性があると刷り込まれてしまったので、基本的にはあまり怒ることもなく、甘やかして育てようと思いました。とはいえ、犬を飼っていた経験から最初が肝心なことはわかっていたので、「とにかくここは私の家で、私のルールにきみたちが合わせてね」というスタンスで臨んではいたのですが、まぁ無理なんですよね。

 まず、夜行性。夜寝ない。高いところにすぐ登る。すき間からどこにでも入ろうとする。猫は人間の3歳児くらいの知能を持ち、3階から飛び降りることができ、時速40㎞で走ることのできるモンスターなのだそう。

重い、うるさい、あー全然眠れない!

 夜中じゅう、2匹はずっと追いかけっこしてるんです……(泣)。猫コロナウイルス陽性を聞いて、外出中はともかく夜はケージに閉じ込めるのをやめてみた結果、子猫運動会が開催されたのです。

 狭い部屋です。部屋中がトラックです。虹選手がベッドにいるおかあさんハードルを飛び越えた! 天選手それを追いかけますが……ああっと失敗! ハードルにぶつかり転倒です、天選手転倒です! と私の上にどすーんと落ちてきます。まだ体重は1.5㎏ほどでしたが、寝ているときにふいに猫が落ちてくるとびっくりするし、重いしうるさい!

 全然寝られません。2匹を捕まえてケージに入れるものの、出せ! 出せ! の絶叫に負け……出すとまた子猫運動会が開催されます。つら……。

私自身、ストレスNGの身体なのに

 こま切れの睡眠では疲れが取れず、がんの手術からもまだ1年ほどしか経っておらず、そもそも私こそがストレスを抱える生活をしてはいけない身体なのに……と悩んだものですが、数日後には子猫運動会をガン無視して眠れるスキルを身につけていました。

 順応性が高い。すっきりと目覚めると、部屋がめちゃくちゃになっているので運動会は開催されたはずなのですが、まるで記憶にありません。

 以前に猫を飼っている友人と、ペットも一緒に泊まれる宿に泊まりにいったことがあります。そのときに友人が子猫運動会を無視して寝ているのが信じられなかったのものですが、飼ううちに身につくものなんですかね。

飲み会の誘いはすべてお断り!(キリッ)

 1カ月くらいの間は外出中はケージに入れていたのですが、夏場だったこともあり、「もしエアコンが壊れてしまったら」と考えるとそわそわしてしまって、仕事はさくさく切り上げて、飲み会のお誘いは全断りとしていました。

 最近ではペットカメラを設置する方も多いようなのですが、私は当初設置していなかったこともあり、始終気になっていました。でももしもカメラを設置していたらずっと見ていたと思います。

 やがてペットカメラを導入するきっかけとなる事件が起きるのですが、そのお話はまた次回

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


アポなしで何時間も…在宅勤務を義母に邪魔される妻の苦悩
「うまくやっていきたい」――。互いがそう思っていても、ちょっとしたギャップのせいでボタンを掛け違えてしまい、人間関係に大...
もしかして嫌われてる? 家に遊びに行くと嫁に疎まれる義母
「うまくやっていきたい」――。互いがそう思っていても、ちょっとしたギャップのせいでボタンを掛け違えてしまい、人間関係に大...
入院で有給休暇を使い切ったら…どうなる?あなたの生活資金
 突然の入院!手術! そんな時は「限度額適用認定証」を利用すれば医療費は一定額しか請求されません、という話を前回に書きま...
ママ友たちとあっという間に仲良くなれる“3つのポイント”
 子育て中に悩むのはママ友との関係。なかなか仲良しママができずに苦労する人も多いのです。けれど実はとある3つのポイントを...
日陰でのんびりだったのに…西日の暑さに固まる“にゃんたま”
 ニャンタマニアのみなさま、残暑お見舞い申し上げます。  暑い日は、スーパーの鮮魚売り場に行って涼むのが最高。 ...
コロナ太り解消!デルフィニウムの青い花で食欲コントロール
 やたらと長い梅雨がやっと終わったな……と思ったら、すぐに連日の灼熱地獄。ただ息を吸っているだけでも死ぬ思いなのに、加え...
「俺と結婚してよかったと思ってる?」突然の質問の真意とは
 郊外に念願の一軒家を手に入れた、1組の「パワー夫婦」。会社への通勤には少々不便な地でも、テレワークがメインの今は「少し...
クールでダンディなボス猫“にゃんたま” 鋭い視線にドキッ!
 映画「ゴッドファーザー」の愛のテーマ♪ が聞こえてきそう。  きょうは、圧倒的なカリスマ性で猫島の組織をまとめる...
「どうせ私なんて…」自己肯定感が低い人が陥る“恋愛のワナ”
 生活様式や経済環境の変化で、不安を感じやすい状況が続いていますよね。自分に自信が持てない状態――「自己肯定感が低い」状...
離婚直後だからこそ…!新しい交友関係に飛び込むメリット
 離婚したばかりの時って、なんとなく世間に後ろめたい気がしませんか。私は人と会うのが怖くなり、友人の結婚式をお断りしてし...
冷えたガラスが気持ちいい♡夏が苦手なフワフワ“にゃんたま”
 きょうは、空中浮遊のにゃんたまωにロックオン。  長毛種の猫にとって、日本の夏は……湿度サイアク! あつくるしい...
「天命」を受け入れ死にゆく友人へ…最期にしてあげたいこと
 考えてみるとお花屋さんというお商売は、亡くなるご本人やそのご家族、あるいは、その知人との距離が微妙に近い不思議な職業で...
ガリガリ~♪ 爪とぎでストレス発散の揺れる“にゃんたま”君
 きょうは、爪とぎ中のにゃんたまωにロックオン。  ガリガリガリ♪♪♪ ストレス発散!きもちイイな~!  猫...
貯金がないのに急な入院や手術…高額療養費制度で乗り切ろう
 病気入院や手術が急に決まったとき、すぐに直面するのが治療費と収入に関する不安です。例えば日本人女性に多い子宮頸がんは若...
気になる白猫を見つめて…片思い中の“にゃんたま”の後ろ姿
 仲間たちが噂していた「白ユリのような可憐な女の子」があっちにいる!!!  きょうは、スグに声を掛けず、まだ若い白...
香りが苦手な人も ニューヨーカー直伝「パクチー」の食べ方
 アメリカ、特にニューヨークではメキシコ料理、ベトナム料理、中華料理が人気です。そして、それらの料理にはパクチーがよく使...