コロナ禍で「無恋愛時代」に?恋より仕事を選ぶ女性が急増中

内藤みか 作家
更新日:2021-05-20 06:00
投稿日:2021-05-20 06:00
 コロナ禍による出会いの激減により、恋愛をすること自体をあきらめる女性が続出しています。そんな“無恋愛”を選択した彼女たちの前に現れたのは、膨大な時間でした。そして今後の長い人生をどうやって過ごすか考えた結果、「仕事に生きる」ことを選択する女性たちが増えているようです。

「無恋愛」とはどんな状態?

 今までも、女性たちには「好きな人も彼氏もいない」という恋愛なしの時期がありました。けれど、そういう時であっても、いつ素敵な男性が現れるかわからないと自分を奮い立たせ、おしゃれに気を使って自分磨きを続けていた人は多いでしょう。これは「恋愛待機状態」であり、今後恋愛をするつもりがあるからこその行動です。

 では、「無恋愛状態」とはなんでしょうか。それは「今、恋愛をしていないし、今後もするつもりはない」というもの。といっても「素敵な人が現れた時は考える」という余地は残っていますが、自分から能動的に出会いの場に出ていったり、婚活や恋活をするエネルギーは持ち合わせていません。恋愛意欲が、超減退してしまっている状態なのです。

コロナに奪われた出会い

 女性たちが恋愛を“ないもの”として切り捨てる、このようなことはかつてなかったはずです。いつの時代も何歳であっても「いつか素敵な王子様が現れるはず」と、夢を見続ける未婚女性は多くいたでしょう。しかし、コロナ禍はそうした女性たちから夢を奪ってしまいました。

 今まで各所で開催されていた婚活パーティーは中止が相次ぎ、オンライン婚活も参加者があまり集まらなかったりと、恋愛をしたくてもチャンスが得られない状態が続いています。頼みの綱であったマッチングアプリも、せっかくマッチングしても緊急事態宣言となったらすぐにデートができない……というように、四面楚歌状態に陥っているのです。

「もう恋愛はいいです」

「恋愛したくても、どうやら今は無理そう……」と悟り、恋活や婚活を中断する女性が後を絶ちません。そこには、腰が引けている男性たちの姿があるでしょう。コロナ禍なので慎重になり、なかなかデートをしたがらない彼らに痺れを切らしてしまったのです。

 コロナ禍でも、愛を信じる女性たちは根拠のない真っ直ぐさを持っていました。たとえ感染症流行下でも、「私を好きならなんとかして会いにきてくれるはず」と男性を信じていたのです。しかし、男性は現実的なので、女性が望むほどには行動してくれません。その結果、ガッカリし、「こんなんじゃ、もう恋愛はいい」と思うようになってしまったのです。

恋愛運は興味ない

 “無恋愛”を象徴するデータがあります。2021年に開催されたオンライン占いイベントでは、来場者が占い師に占ってもらった事柄の1位が仕事運だったのです(ザッパラス調べ)。今まで占いといえば、恋愛運を見てもらう女性がほとんどだったので、これは前代未聞の数字でしょう。

 いつかは素敵なパートナーと巡り合い、一緒に老後を過ごしたいと夢見ていた女性たちが「もう一生ひとりでいい」と考え始めています。その結果、男性ウケするための美容やファッションにお金や手間をかけなくなってきました。そして、浮いた時間やお金を何に使うようになったかというと、それは“仕事”だったのです。

仕事は裏切らない

 コロナ禍では友達と飲んだり、旅行したりということもままなりません。そうなると、目の前にあるのは仕事だけということになり、自然と頑張るようになるのです。無恋愛状態となり週末に時間ができたため、副業を始める人も増えました。手作りの品をフリマサイトで販売し始めたり、起業した人もいます。

 彼女たちは、ウイルスの流行が落ち着いたらまた恋愛市場に戻ってくるのでしょうか。私はそうは思いません。なぜなら恋愛は必ず出会えるという保証がないですが、仕事は頑張れば頑張っただけの成果が得られるからです。恋愛市場から撤退し、無恋愛となる女性は、今後もまだまだ増えるのではないでしょうか。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「妻の入れ知恵で娘の態度がおかしい…」コロナ罹患→家庭内で孤立する48歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.211〜女性編〜」では、コロナ禍を経て夫への愛情が戻らずに悩む結婚8年目の春奈さん(44歳・...
並木まき 2024-09-07 06:00 ラブ
「持病ある娘がいるのに危機管理がない!」夫への愛情ゼロ…“コロナ離婚”を意識する44歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-09-07 06:00 ラブ
男性が「恋愛対象外の女性」に言いがちな一言7選。脈なしのサインだったとは…
 男性の一言に、あなたへの本音が隠れている場合があります。  今回は、男性が恋愛対象外の女性に言いがちな一言をご紹介!...
恋バナ調査隊 2024-09-07 06:00 ラブ
篠田麻里子はIT社長の新彼氏と旅行&交際宣言! 広末涼子、上原多香子…“悪評”でもハマる男たちとは?
 元AKB48でタレントの篠田麻里子(38)が9月3日、自身のインスタグラムを更新。「現在私にはお付き合いしている男性の...
男性が結婚をためらう女性の5つの特徴。“様子見”発言にイラつく前に自分の振り直せ
 あなたは“男性が結婚をためらう女性”になっていませんか?  長く付き合っている彼氏がなかなか結婚に踏み切らない理由、...
恋バナ調査隊 2024-09-06 06:00 ラブ
無口な彼氏のLINEってどんな感じ?「愛してる」量産男よりイイんだなあ、これが♡
 無口な男性に対して、「付き合ってもつまらなそう」なんてイメージがありませんか? しかし無口なのは、不器用だったりシャイ...
恋バナ調査隊 2024-09-06 06:00 ラブ
10歳超年上女にアプローチする男性が増えている。“出産が難しい”と断り、後悔しないための改善点
 年下の男性が10歳以上も年上の女性に熱心にアプローチをするケースが、近ごろ増えています。  喜ばしいことのはずなのに...
内藤みか 2024-09-05 06:00 ラブ
マッチングアプリで40代が見られている意外なポイント5つ。顔と年齢だけなんてどいつが言ってるの?
 40代でマッチングアプリを始めようとしても、「結局女は顔と年齢だから、可愛い20代の女の子が人気だよね。登録しても、私...
恋バナ調査隊 2024-09-05 06:00 ラブ
40代で再婚した女たちの後悔。“離婚おかわり”を回避する4つの失敗談
 離婚を経験していても、40代ならまだ「もう1度結婚したい」と再婚を夢見るでしょう。でも、必ずしも再婚で幸せになれるとは...
恋バナ調査隊 2024-09-05 06:00 ラブ
ぬけぬけと旦那にLINEしてくる女たち。やってくれるよね、何目的!? 要注意3選
 旦那さんのLINEをチェックしている奥様はどれだけいるでしょうか?  今回は“旦那にLINEしてくる女”の実態に迫り...
恋バナ調査隊 2024-09-04 06:00 ラブ
熟年離婚は最後の切り札。夫にマジで三下り半を下す“5秒前”妻の心理3つ
 結婚して20年以上連れ添った夫に、ある日突然突きつけられる妻からの熟年離婚宣言が近年増えているようです。妻はどんな心理...
恋バナ調査隊 2024-09-03 06:00 ラブ
どっちがお好み? 理系男子vs文系男子のモテるポイントを徹底比較
 文系男子と理系男子、あなたはどちらが好きですか? 今回は、理系男子と文系男子のモテるポイントをそれぞれ紹介します。文系...
恋バナ調査隊 2024-09-02 06:00 ラブ
LINEの返しでマジ分かる! 紹介された「会ったことない人」に恋愛感情が芽生えた時、萎えた時
 今はSNSやマッチングアプリが当たり前の時代。「会ったことない人を好きになる」なんてケースは珍しくありませんよね。 ...
恋バナ調査隊 2024-09-01 06:00 ラブ
「家事ゼロ? あり得ない。俺は小間使いか!?」家事放棄&ヒス気質な17歳下妻に振り回される男の叫び
「冷酷と激情のあいだvol.210〜女性編〜」では、結婚2年目にして夫への不満が溜まりすぎてしまった妻・七海さん(27歳...
並木まき 2024-08-31 06:00 ラブ
「家事しろって聞いてないけど!」年上夫に結婚時の約束をほごにされた27歳アクセサリー職人志望の女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-08-31 06:00 ラブ
杏との離婚から4年、東出昌大“デキ再婚”で話題の養育費問題。子のために前妻が即やるべき事【弁護士解説】
 なかなかパンチのある再婚発表だ。俳優・東出昌大(36)が8月27日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、再婚と「今...