アプリ婚活か!「ペット可」物件探しで感じたトホホな共通点

コクリコ 編集者
更新日:2021-06-06 12:16
投稿日:2021-05-30 06:00

猫が大好きなメゾネット物件のトラップ!

 保護猫2匹と暮らすことで手狭となり、引っ越し先を探すことになりました。「ペット可」物件の少なさに驚愕しつつ、ようやく内見に辿り着いたうちの1件はメゾネット42平米。条件的にはとてもよく、築年数も浅くてきれいだったのですが、内見すると6畳+3畳のDK。平米数が大きいのに今のうちよりだいぶ狭いな……と思っていると、不動産屋さんが「1階玄関と階段部分も平米数に入るので、居住スペースが30平米くらいになっている」というではありませんか。

 なんというメゾネットのトラップ! とはいえ、「猫ちゃんは階段が大好きで、楽しく昇り降りして遊んでくれますよ♪」などと聞くと、破顔して「えっ、そうなんですか!?」と私。その姿を想像してニヤニヤしてしまい、もうここでいいかなとも思ってしまうのですが……落ち着け、ここは北向きだ。暗い。なしなし。

 2カ月ほど物件を探し続けて、いずれも条件が合わない物件の内見ばかり。さすがに疲れてきました。これ、アプリ婚活っぽいな。条件がいいからと時間をやりくりして会いに行ったら、写真と全然違う男の人がいた感じ? え、めっちゃ若いときの写真使ってました?

日当たりの悪さに加え“恐怖物件”の数々…

 その後も外観と共有部分がお化け屋敷のマンション(中はリノベーションしてあって、とてもきれい)、ロの字型マンションの口の内側に位置するため、全方向から丸見えの部屋(監視されてる感)、リフォームにより元々ベランダだった部分を玄関にし、玄関をベランダにした結果、両隣と仕切りなしでベランダが繋がっているという超怖いマンション(隣の部屋にベランダから入り放題!)、心理的瑕疵(かし)物件といわれた窓から見える風景がすべて墓地(大島てるのサイトもチェック)というマンションなどを内見。墓地だからいやというわけではないけれど、猫もこの風景を見ても楽しくなかろう。ないな。とにかく都心のペット可物件は条件が悪い

ドラム式洗濯乾燥機が意外なネックに…

 じつは、もう1点譲れなかったのが、室内に大きな洗濯機を置くスペースがあること。猫を飼うと同時に、きっと汚れるであろうシーツなどをばんばん洗って乾かせるようにと、洗濯機を10㎏のドラム式洗濯乾燥機に買い替えたのですが、それが思いのほか大きく、置けるスペースのある部屋があまりないのです。

 洗濯機を買い替えろ! といろいろな人に言われたのですが、17万円もしたし、洗濯乾燥機が来たことで、まるで家政婦さんを雇っている気持ちになるほど、洗濯がラクになったので、絶対に手放したくなかったのです。

ペットNG物件で大家さんに内緒で飼うリスク

 ところで、猫を飼っている友人たちに聞くと、わりと大家さんに内緒で飼っていることが多いのです。まったくペット不可のマンションで飼っているケース、分譲マンションで、マンション自体はペット可だけどその部屋の大家さんはペット不可としているケースなど。「ペット可の分譲マンションを探して、その部屋がたとえNGでも内緒で飼えるでしょ」と言う友人もいたけれど、万が一、見つかったときに猫を連れてすぐに引っ越すということが絶対に不可能なので(なぜなら物件がないから)、それはしたくない。

 とはいえ、これだけペット可の賃貸物件を探すのに苦労するのですから、内緒で飼ってしまう人がいてもやむを得ない気もしてきてしまいます。体長3.5メートルのへびを内緒で飼っていて、脱走された人もいましたね。それはあかん。

疲れ果てて諦めかけた時に“天のLINE”…?

 もういいや、しばらくこのマンションで暮らそう……そもそもここはペット可だし、隣にペット用品店もあるし、なんなら目の前には動物病院もあるし、ドラム式洗濯機も置けるし、環境的には最&高。狭いだけだ。そう思っていたときに、同じく猫を飼っていて、物件探し&内見好き&引っ越しのエキスパートである友人から「ここ条件まぁまぁよくない?」とLINEがきました。希望している平米数よりも狭いしなぁ…どうせまた空振りに終わるでしょと思って、気持ちはすっかり夏休みに予定しているベトナム旅行に向かっていました。猫置いて旅行にいく気なんかい。

 次回に続きます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


親バカ上等!いうて夫よりマシかも?子どもの可愛すぎるお手伝い失敗談
 子どもはいつだって、ママを助けたい、褒められたい、役に立ちたいと思っていますよね。だから、小さい子どもはママを喜ばせよ...
おんにゃの子の匂いに夢中!“たまたま”君の恋が実るといいな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
日本海から吹きつける風の中、黙々と歩く少年たちが愛おしい
 早朝にも夕方にも見える空の色、学生服の少年少女、ミラーに映る電車。  どこか非現実的な景色は、まるで中村宏の絵画...
ほっこり癒し漫画/第65回「パカラパカ、春のひとみにタツノオトシゴ」
【連載第65回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
惚れてまうやろー!彼氏より気が利くChatGPTに「好き」について聞いた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
恐怖の親知らず抜歯!30女が超ビビりながら人生初抜歯した話
 皆さんは親知らずがまだ生えていますか? 筆者は30代になってもすべての親知らずが生えたままです。  歯は大切にしてい...
世帯年収1500万円でも越えられない壁。耐え難い屈辱を喰らった女の選択
 御茶ノ水駅が最寄りの持ち家で2歳年上の夫・孝憲と4歳の娘・香那と3人家族で余裕ある生活を送る彼女は、ママ友と共に充実し...
え…? 優雅な御茶ノ水ママ友会をブチ壊した、地方出身者の悪気ない一言
 御茶ノ水駅が最寄りの持ち家に住む薬剤師の綾乃。2歳年上の夫・孝憲と4歳の娘・香那と3人家族で余裕ある生活を送る彼女は、...
千代田区民は“勝ち”だよね。通勤ラッシュを知らない自分は上流階級層の女
――『東京の中心に暮らす、ということ』…なんてね。  鈴木綾乃の頭の中にマンション販売のコピーのような、そんな言葉...
「自責と他責」バランス上手な大人が口癖にしている神ワード
 ここ数年、自責思考・他責思考みたいな話題をよく見かけませんか? 私はもう見るたびに「うるせぇ~!」となっている反面、し...
たまにはこんな日もあるよね? 終電を見送ってしまった夜
 久しぶりの仲間との時間が楽しくて、「あと1杯だけ」「あと10分だけ」を続けていたら終電を見送ってしまった。  だ...
出張ホスト、ママ活、女風…女性の金目当てに上京する男性が増えている!
 近頃は地方移住が話題となっていますが、その逆に「地方では稼げないから上京する」男性も出てきています。  出張ホストや...
ご飯をありがとにゃ! お母さんが大好きな“たまたま”君たち
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
荒れる2024年幕開け 花屋が祈りを込めた「復興と希望」の花束
 2024年が明けました。今年は元旦から思いもよらないことが起こって、まさに辰年。大きな変化の年が始まったようでございま...
暇すぎ死にそう…大きな声じゃ言えないけど仕事中にばれない暇つぶし5選
 同じ仕事でも、忙しいと時間は早く過ぎ、暇すぎると永遠に時計が止まったように見えるもの…。とはいえ、仕事の拘束時間なので...
2024年こそシンデレラボディ!フェロモンジャッジで分かるケア&香り術
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...