夫の二股浮気に愛想が尽き…離婚を決意した40代女性のケース

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-06-10 06:00
投稿日:2021-06-10 06:00
 長引くコロナ禍では「コロナ離婚」と呼ばれる不測の離婚に至った夫婦も珍しくなくなっています。これまで水面下に問題を抱えていた男女ほど、コロナ禍によって問題があぶり出され、その結果として別々の道を歩む選択を迎えているのも現実です。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とするメンタル心理カウンセラーの並木まきが、コロナ離婚を経験した人たちにその実態を聞くこの連載。今回は、年下男性との2年間の結婚生活を終えた40代女性のコロナ離婚に迫ります。

女の影は感じていたけど…

 Nさんは、3歳年下の夫と、結婚2年目だったコロナ禍の真っ最中に離婚を決意。その大きな理由は、コロナ禍にもかかわらず、夫の“二股浮気”が発覚したことにあったそうです。

「もともと元夫は女好きで、女性に対してだらしないところがありました。結婚生活は2年間でしたけど、結婚前に友達だった期間が長く、そのときから元夫は女性に関するトラブルを多く起こしていましたね。

 けれどなぜか私にだけは懐いていて、付き合う前は『ねえさん』って呼んで慕ってくれていました」

 あるときに、お酒に酔った勢いもあって、ふたりは男女の関係に。付き合ってみると、意外なほどに居心地が良く、一緒にいる時間が楽しかったことから「じゃあ、結婚しちゃおうか」となったそうです。

「ノリで結婚したような感じでしたけど、最初のうちはとても楽しかったし、それなりに幸せでした。けれど彼の女好きな性格はやっぱり直らなくて。コロナ禍に入る前から、ちょこちょこと女性の影は感じていました。

 でも、家庭に持ち込まないならばいいかと、目をつむっていたんです」

コロナ禍でも収まらなかった浮気の虫

 ところが、コロナ禍に入ってからも夫の浮気が判明し「感染を家庭に持ち込むかもしれないご時世に、いくらなんでも責任感がなさすぎるのではないだろうか」と、腹が立ったNさん。

 浮気よりも、家庭に感染を持ち込むリスクを軽く考えているのであろう夫の態度に、心底腹が立ったそうです。

「それで、コロナ禍が長引きそうだと判断した私は、このまま夫といるのも不安なので、離婚しようって決めたんです」

 離婚に応じてもらうために、Nさんは浮気の証拠を集めました。

 日頃から、元夫はガードが甘いタイプだったそうで、相手の女性とのLINEのやりとりや2ショットの写真なども、スマホを見た途端にあっけないほど簡単に見つけられたそう……。

夫には「家族を守る」認識がなかった

「バレてもいいや、許してくれるはず、とでも思っていたのでしょうね。あまりにも簡単に証拠が見つかって、拍子抜けって言うよりも、私ってなめられてたんだな〜って思っちゃいました。情けなかったですね。

 しかも、同時期に2人の女性と浮気しているんですよ。もう、唖然ですよね。LINEでも、浮気相手の女性たちは、私のことを小馬鹿にした書き方をしていたし。それを読んで、夫がいかに普段から、私のことを馬鹿にした口調で彼女たちに話してきたのか、想像がつきました。

 ぶっちゃけ、夫より私のほうが収入も多かったし、彼は結婚を通じて自由になるお金を手に入れた気持ちになっていたのかもしれない。今、振り返っても虚しい結婚生活でしたね。

 私は今回、家庭への感染リスクを考えない夫の行動に対して離婚を決意しましたけど、夫にはそもそも『家族を守る』という意識はなかったのかもって思いました」

  ◇  ◇  ◇

 コロナ禍は、潜在的に存在していた男女の問題を、残酷とも言えるまでにあぶり出しています。異常事態でありながらも、ニューノーマルでもある今のご時世には、これまでとはまったく異なる男女模様も散見されます。コロナ禍によって、男女の恋愛観や結婚観も大きく揺らいでいるのが現実なのではないでしょうか。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


性欲か真実の愛か「男娼映画」3選! 秋の夜長にときめいてみない?
 娼婦が出てくる映画は、実は結構あります。映画「プリティ・ウーマン」(1990年公開)でジュリア・ロバーツが演じたヒロイ...
内藤みか 2023-10-05 06:00 ラブ
ピーッ即ブロ案件!おいなりさん2個に戦慄、下ネタを投下するヤロウども
 下ネタが平気な女性であっても「それはないわ」と引いてしまうワードや内容があるはず。「そんなこという人だったの?」と、相...
恋バナ調査隊 2023-10-05 06:00 ラブ
「頭悪いの!?」と発狂するの待った! 夫の言動を平和的に改善する方法
 結婚すると、女性は家事に仕事に子育てに大忙しですよね。パートナーである夫が家族としてしっかり支えてくれればいいものの、...
恋バナ調査隊 2023-10-05 06:00 ラブ
貴女に足りない“おフェロ”は?オスを引き寄せるフェロモンジャッジに挑戦
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-10-04 06:00 ラブ
彼氏の年収、やっぱり聞きたい! 稼ぎが予測できる3つの会話テク
 付き合っている彼氏の年収を知っていますか? 正直、「年収はいくらなの?」とは聞きにくいですよね……。  とはいえ、結...
恋バナ調査隊 2023-10-04 06:00 ラブ
“離婚したくなる時”3選 芸能人の離婚報道で考える自分の将来
 先日、タレントのMEGUMIさんとDragon Ashのボーカル・降谷建志さんの離婚報道がありました。  MEG...
豆木メイ 2023-10-03 06:00 ラブ
髪はどこ置いてきた!好きだった人との再会には笑いあり涙ありのドラマが
 昔好きだった人に会いたいと思っている人もいるでしょう。でも、あなたが思い出す彼の姿と今の彼の姿はかけ離れているかもしれ...
恋バナ調査隊 2023-10-03 06:00 ラブ
社内恋愛カップルは結婚後どうなる? 夫婦仲は深まるのか、悪化するのか
 同じ職場の人と隠れて社内恋愛をすると、毎日スリルがあってドキドキしますよね。気持ちが高ぶる分、そのままゴールインするカ...
恋バナ調査隊 2023-10-03 06:00 ラブ
今の日本は独身が増えすぎている? 一生ひとり身のメリットとデメリット
 日本では、独身のまま結婚をしない人が増えていますよね。本人が望んで独身でいる場合や、結婚したくてもできない場合など理由...
恋バナ調査隊 2023-10-02 06:00 ラブ
夫の神対応に涙…更年期こそお互いの理解と歩み寄りが必須
 40代から50代になると現れる更年期障害。症状の強さや時期は人によって差がありますが、中には日常生活に支障をきたすほど...
恋バナ調査隊 2023-10-01 06:00 ラブ
恋人の“避妊しないで”に演技で応じる男 好きだけれど結婚はしたくない訳
「冷酷と激情のあいだvol.162〜女性編〜」では、3年間にわたって交際している恋人・リョウタさん(36歳・仮名)にプロ...
並木まき 2023-09-30 06:00 ラブ
結婚は躊躇し、避妊具ナシには応じてくれる彼…37歳女が目論む受胎計画
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-09-30 06:00 ラブ
夫が「ひきこもり」になったらどうする? 慌てず冷静な対応がマストです
 ある日突然、夫がひきこもりになったらあなたはどうしますか? 仕事にもいかず、ずっと家にいる夫にどう接したらよいのか戸惑...
彼氏にママ活疑惑…クロかどうかチェックする方法3つ、未遂はチョー厄介
「ママ活」といった言葉が広まるにつれて、とある問題が出てきています。それは「彼氏がママ活しているかも!?」なんて疑惑です...
内藤みか 2023-09-28 06:00 ラブ
マジかよ…夫の隠れ借金が発覚!大切な財産とメンタルを守る8つの対処法
 ある日突然、夫の借金が発覚したら、あなたはどうしますか。「これって、私も返済しなくちゃいけないの?」「これから先、我が...
恋バナ調査隊 2023-09-28 06:00 ラブ
結婚したくない若者が増加中!? 蛙化現象もあるらしい、理由を聞いてみた
 今、若い世代で「結婚したくない」という女性が増えているのだそう。いったい結婚のどこにデメリットを感じているのでしょうか...
恋バナ調査隊 2023-09-28 06:00 ラブ