コロナ自粛の陰で整形男子が増殖中…彼らが目指すものとは

内藤みか 作家
更新日:2021-08-05 06:00
投稿日:2021-08-05 06:00

鼻を直したがる男たち

鼻を直す男性の心理は?(写真:iStock)
鼻を直す男性の心理は? (写真:iStock)

 男女ともに二重の埋没手術などのプチ整形から始まる人が多く、その次に女性の場合は小顔矯正やホクロ除去など、全体のバランスの調整に気がいく人も多いのですが、男性は、鼻をとにかく気にして、かなりお金をかけるケースを見かけます。そして彼らが気にするのは鼻の筋なのです。

 もっと大きくしっかりと筋が通った鼻になりたい、という彼らの主張は、気のせいか男性器を想像させます。鼻の大きな男性はそこも大きいという説もありますし、彼らは大きな鼻でオス度をアップさせたいと本能的に考えているかもしれません。大きな鼻でメス(女性)にアピールしてたいのです。

みずからカミングアウト

 男女の違いは他にもあります。女性は整形したことを人にあまり話したがりません。誰かに指摘されてもかたくなにいじっていないと言い張るのです。自分の美しさは元々のもので、手を加えていないと伝えることで、その価値を保とうとするのです。

 しかし男性の場合、みずから整形をカミングアウトしてくる人がいます。そして「スゴイ!」と言われることに快感を得ているようなところがあります。整形であろうとなかろうと、今の自分が美しければそれでいいという考えがそこにはあるようです。男性は美が続くことよりは、現時点での自分の美の評価に重きを置いていると感じます。

彼らが目指すもの

美しさが有利になる日はまだ遠い?(写真:iStock)
美しさが有利になる日はまだ遠い? (写真:iStock)

 そして、女性に何度も整形を続ける人がいるように、男性にも二度三度と整形に通いたがる人がいます。手術がかさめばお金もかさみます。鼻を直すのに100万円以上かけた人も。最終的に彼らのゴールはどこにあるのでしょう。

 整形する男性は女性からの評価をかなり気にしています。「カッコいい」「イケメン」と言われる回数が増えたり、女性からちやほやされたり、またはナンパが成功しやすくなると、整形は成功したと感じるのです。

 しかし、美しくなって仕事や就職がうまくいったと感じている男性は、ホストや芸能系などルックス重視の職業の人以外にはいません。男性の場合、まだまだルックスより仕事の実績のほうが重視されているのでしょう。世に美しい男性がもっと増えてくれば、社会の評価基準も変化していくのかもしれません。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


自分が負け組だと実感する6つの瞬間 凹む5秒前に唱えて欲しい魔法の言葉
「私って、もしかして負け組…?」ふとしたときに、こう感じたことがある女性は多いのではないでしょうか。今回は、負け組を実感...
夫と大喧嘩!発熱の娘に家事させるか、フツー。モヤる私はおかしいのか
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
モデルになる運命にゃ♡ 「黒一点」のヒロイン系“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
春が覆いかぶる道
 春が覆いかぶさってくるような道を、ゆっくりと歩きながら空気を胸いーっぱいに吸い込んでみる。  どう? 少しはラク...
女偏のムズイ漢字3語「好々爺 不如意 嫋やか」確実に読んで書けるように
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
交際1年の彼氏が「俺たち付き合ってた?ヤバ笑笑」って…もう人間不信!
 あなたには、信じていた人に裏切られたり傷つけられたりした経験があるでしょうか? 今回は、女性が人間不信に陥ったLINE...
ほっこり癒し漫画/第73回「ヘルプみーこ」(前編)
【連載第73回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
本当に100歳まで生きたいの?自分の“賞味期間”を延ばすキャラ設定の極意
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
29歳女が結婚相談所で悟る“普通”の定義 最後の最後に選ぶべき男は誰?
 結婚を望み、婚活に励む萌香。週末はいつも東京駅周辺のホテルラウンジでお見合いに臨んでいる。だが、なかなかピンとくる男性...
東京駅に現れた“普通の男”に絶句。ハイスぺ男にはお預け喰らい…Wの不発
 結婚を望み、婚活に励む萌香。週末はいつも東京駅周辺のホテルラウンジでお見合いに臨んでいる。だが、なかなかピンとくる男性...
年収500万、大卒、婚姻歴なしでもムリ! “普通の男”すらなぜ現れない?
「お待たせしました、萌香さん。お待たせしすぎたかもしれません!」  約束の時間に15分遅れてきたその男性は、肌色が...
今だから言える話「犯人は私w」笑えない!思い出をぶっ壊す昔の同級生達
 今回は、思い出が激変した“昔の同級生からのLINE”をご紹介します。あなたの中にある青春時代の記憶と過去に起きた本当の...
お金を出すから叱って…♡ スナック常連は良性マゾだらけ!?
 みなさん「良性マゾ」という単語を聞いたことがあるでしょうか。  実は私もXで初めて知ったのですが、いわゆる「Sか...
Amazonで対面指定注文⇒在宅でも宅配BOXの怪、なぜ改善されない?
 魅惑のショッピング天国Amazon。揃わないモノはないんじゃないの? と思うほど、ポチッとすれば、早ければ当日、遅くと...
2024-05-10 06:00 ライフスタイル
40代本当の「自分らしさ」見つけましょ? やめたい習慣と3つの質問
 コロナ禍で働き方や既存の価値観が大きく変わる中、「自分らしさって何だろう?」と改めて考え直した人もいるはず。特に、メイ...
スクールカースト上位女子の悲しい現実よ 大人になったら無意味だった…
 華やかな青春時代を過ごせるかどうかを決めるのは、ズバリ、スクールカースト上位に君臨しているかどうか。  スクールカー...