出会い編<1>精神的にも年齢的にも“一番遠い人”に一目惚れ

小悪魔ドルチェ寿司 編集者
更新日:2019-07-28 17:34
投稿日:2019-03-01 06:00
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホットなイットボーイというより、じわじわ低温やけどさせる引退系男子。そんな男を好いて惚れ尽くしたわたしの話をしてみたいと思います。今回は2人が出会った晩について、お話しをさせてください――。

出会いは「素足」だった

【vol.2】

 48歳差の恋愛ということで、嫌悪感を抱かれる方も多いかと思います。まぁなかなかないと思うので、今日は優先順位100位くらいまでこなしたけど、まだ暇だなぁ、と思っている方は是非読んでいって。高校の恩師にでもお手紙をしたため方がよかったって後悔するはずなのですが、そこは、ね、大人として対応していただければ……。

 さて、わたしとひろしが出会ったのは、ある日の仕事半分、プライベート半分のお食事会でした。よくある「今度、飲みましょう」が結実したもので、参加人数は15人弱、もちろん、ひろしは最高齢でした。

 これ、信じてもらえるか分からないのですが、そして、同じ経験をした人ならお分かりいただけると思うのですが、運命の恋(と自分が思った恋)だと思える人に会ったとき、初めて見たときの、その一瞬を本当にクリアに覚えていたりしないですか。しないですかそうですか。

 わたしの場合、運命の男は4人いるのですが(運命の恋……)、その4人を初めて見たときのその瞬間は、未だに思い出すと、身体中の血液が泡立つような……、子宮と乳首(胸といえ!)が締め付けられるような感覚に襲われます。

 例えば、そのときわたしが彼を見た瞬間(高校の入学式のとき、彼の学ランのボタンが空いていて新担任の先生に怒られていた@18年前)とか匂い(大学のとき同じ寮だった彼。吹雪の日に窓の外に彼がいたとき、暖房が効きすぎてむせ返るほど暑過ぎる部屋にて@13年前)、そして初めて彼を見たときにわたしが飲んでいた赤ワインの味(鎗ヶ崎交差点にあるカフェで隣の席の人だった@8年前・平日15時)。

 そして本題のひろしが待ち合わせしていたお店の階段から降りてきたときに着ていたニットと赤パン、わたしのステラ マッカートニーのオフショルダーワンピース、そして目が合った瞬間――。

上座のひろし、下座のわたし。

 9月上旬で素足にサンダルだったのですが、座敷だったので失礼にあたるなと思って肩身が狭くて目立たないように率先して下座に座ったものです(遠い目)。

 もちろんひろしは誰に促されることもなく、率先して上座へ。わたしには分不相応な銀座の老舗料亭で、その会に知り合いもおらず、猫をかぶって、まさしく借りてきた猫(猫がおとなしい比喩に使われるのってどうも納得いかんけども。それより猫を借りるってどういう状態。猫の手も借りるとか、我々日本人は猫に頼り過ぎなんじゃないのかって本気でどうでもよいごめんなさい)。

 いつもはテーブルの上で踊りながら下ネタを連呼し、ワインを20本くらいラッパ飲みしているわたしが、素足を見られないように電光石火の早ワザで下座待機。

 上座のひろし、下座のわたし。

 いわば完全に物理的にも精神的にも年齢的にも“一番遠い人”スタートでした。わたしは出版社で紙媒体の編集者かつWebマーケターとして働いているということもあって、その場にいたさまざまな方からSNS運用やオウンメディア構築からの危機管理、炎上リスクヘッジやマネタイズについて質問を受けていたので、それについて真剣にお話しをしていました。

 下座で。

 そうするとワガママで自由すぎるひろしが席を立ってわたしの元へ。そして和やかに談笑する人々の会話をぶった切り、わたしへ放った最初の記念すべきメモリアル言葉がこれ。

「お前、化粧も服装もさいっっあくやなぁ。ブラジャーも見えとるやないか」

 その場にいた誰しもが固まり、あるものは全否定のひろし放言をジョークにしようとして空虚なお世辞を言い(ありがとう)、ほかの女性は朗らかに「ひっどーーーい! 初対面ですよ!」と“このおじいちゃん、いつもあんな感じだから気にしないで”とわたしに目配せ。でもわたしの小さな脳みそと胸の中では、めまぐるしくいろんな想いが駆け足で巡っていました(運動会的な)。

 こんな人会ったことない、こんなこと言われたことない、え、なにこの人、え、本意は? 悪意も特になし系、初めてみたものに対して心の言葉が出てしまう小学4年生ワンダーランドみたいな人なのかも……!?(そろばんを弾く音)ヤダ! タイプ! そしてわたしは背中のブラジャーのホックに手をかけると、ヤツに向かって挑戦状を叩きつけるのです。

次週(3/8更新予定)に続きます。

小悪魔ドルチェ寿司
記事一覧
編集者
出版社で勤務のかたわら、現場主義のスケベライフを送っている最中に81歳と恋に落ち同棲生活開始。

関連キーワード

エロコク 新着一覧


女性官能作家が伝授する「男を虜にするフェラチオ」3選 #2
 皆さん、こんにちは。前回に引き続き、今回も官能作家が伝授する「フェラチオの奥義」についてお伝えしたいと思います。十年間...
蒼井凜花 2020-12-11 17:52 エロコク
激しいプレイでも挿入部はしなやか…根元はぶれないティルド
 この連載では、私が振動刺激を好むということもあって、ディルドを紹介してきませんでした。張り形といわれることもありますが...
桃子 2020-12-06 06:00 エロコク
女性官能作家が伝授する「男を虜にするフェラチオ」3選 #1
 もうすぐクリスマス。今から愛するパートナーとの熱い夜を待ちわびている女性も多いことでしょう。今回から数回にわたり「官能...
蒼井凜花 2020-12-04 18:00 エロコク
リアルが怖い時は…バーチャルセックスでいいんじゃない?
 冬を迎え、新型コロナウイルスの感染が加速しています。こんな時は濃厚感染なセックスをするのが怖い、という女性たちも増えて...
内藤みか 2020-12-03 06:00 エロコク
力加減が絶妙!Gスポットの広い範囲を的確に刺激してくれる
 その年を象徴するラブグッズというものがあり、2020年は、今回紹介する「LELO ソラーヤ・ウェーブ」がそうなりそうで...
桃子 2020-11-28 06:00 エロコク
「妻を他の男に抱かせたい…」エリート商社マンの告白 #5
 これまで4回にわたり連載してきた「ネトラレ」――。自分の愛する妻を他の男に抱かせることで、夫婦のセックスレスを解消しよ...
蒼井凜花 2020-11-27 06:00 エロコク
やっておいて損はない! 3つのボールで日常的に膣トレを♡
 今年は膣トレグッズが豊作です。コロナ禍を経て、これまで以上に自身の体に目が向くようになったからでしょうか。  膣...
桃子 2020-11-21 06:00 エロコク
「妻を他の男性に抱かせたい…」エリート商社マンの告白 #4
 出張ホストの美青年Yくん(24)の巧みなクンニリングスに身もだえする妻を見たエリート商社マンMさん(43)。ネトラレで...
蒼井凜花 2020-11-20 17:00 エロコク
シンプルで軽いのに振動は重量級!ヘビロテしたくなる電マ
 使いやすい道具って、見た目はなんの変哲もないものが多いですよね。先日、旅行先でお箸を買ったのですが最初から手になじんで...
桃子 2020-11-14 06:00 エロコク
「妻を他の男に抱かせたい…」エリート商社マンの告白 #3
 ネトラレとは「自分の妻や恋人の女性を他人に抱かせる(奪われる)ことで興奮する」性癖を意味します。  妻を自分以外の男...
蒼井凜花 2020-11-13 06:00 エロコク
吸引系でセルフ前戯の後は…ミドルサイズのバイブをイン♡
 吸引系にしてはずいぶん大きいなぁ――。これが「幸福吸引 超愛振動 2WAY 吸引バイブ」の第一印象でした。クリトリスに...
桃子 2020-11-07 06:00 エロコク
オイルをほんの数滴…指先でそっと触れただけで全身に快感が
 感度アップ系セクシュアルアメニティーブランド「センスバ」から新商品が届きました。  ラブグッズの世界ではここ数年...
桃子 2020-10-31 06:00 エロコク
「妻を他の男に抱かせたい…」エリート商社マンの告白 #2
「ネトラレ(寝取られ)」という言葉をご存じでしょうか。官能小説やアダルトゲーム等ではすでに定番化しているこちらの分野、い...
蒼井凜花 2020-10-30 06:00 エロコク
膣トレにも目標設定を カラフルボールで楽しくトレーニング
「トレーニングは、効いている実感がないと続かない」――これは誰もが同意してくれることではないでしょうか。加えて、目標も必...
桃子 2020-10-24 08:49 エロコク
もこもこ泡とぬるぬるローション…官能が刺激される入浴剤
 日に日に秋の色が濃くなっていくこの季節、ぬくもりが恋しくなりませんか? 私はなります! セックスしたいとか気持ち良くな...
桃子 2020-10-17 06:00 エロコク
新たな性感帯を知るチャンス♡自分のカラダを探索してみて
「ビーン スポット ピンク」には度肝を抜かれました。私だけではないはず。このS字形の物体が最新バイブレーターだと聞いて、...
桃子 2020-10-12 16:34 エロコク