見ごたえ抜群!ご利益がありそうな輝く「パンパスグラス」

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-08-18 06:00
投稿日:2021-08-18 06:00

パンパスグラスってなんですか

 パンパスグラスとはアルゼンチン原産のイネ科のススキに似た多年草で、別名「シロガネヨシ」や「西洋ススキ」とよばれております。

 まるで、ススキの花穂(かすい)が巨大化したようなパンパスグラスの種類はおよそ20種。葉に縞模様の入ったものや、成長すると3メートルを超す巨大なものもございます。

 なかでも明治時代に渡来してきたセロアナ種が有名で、雌雄異株であるパンパスグラスの雌株の長い花穂が、観賞用として親しまれているのでございます。

 公園や山道などで大きく印象的なパンパスグラスを見ることができる季節は、ちょうど今ごろから。

 太陽の光を浴びながら、風にそよぐ金色の美しい花穂は、花言葉そのまま「光輝」であり、壮大な草原の中にあっても堂々と立つ姿は「雄大な愛」を感じさせるのでございます。

 パンパスグラスは、株の形状はススキそのもの。お盆が過ぎた夏の終わりに茎の先が裂け始め、少しずつ花穂が顔を出し始めます。正直、茎が裂けなければ何なのかまったく想像のつかない形状をしております。

タケノコみたいな茎の中から…

 花穂が出てくるまでは「新種の細長タケノコか?」といった状態で、まさかこの「新種タケノコもどき」が素敵な金色の穂に大変身するなんて想像もつきません。なので、ほとんどの方がご存じありません。

 お花屋さんでも切り花としてパンパスグラスは入荷されますが、大体がこの“新種のタケノコもどき”状態で入荷されるため、やたら細長いタケノコがまとめてバケツに入っているように見えます。

 これをナイフやハサミで処理をして花穂を露出させるのでございますが、この作業を横でじっとご覧になるお客様の反応を見るのが、たとえ手が傷だらけになろうともワタクシの楽しみでございます。

 お客様の反応をざっと表すと……。

 花束作るのにどうしてタケノコを使う?
 →そんなものいらないからひっこめろ!
 →(茎にナイフを入れて花穂が見え始めると)なんじゃそりゃ!?
 →(完全に花穂が露出)あら~、めっちゃキレイ! 

 パンパスグラスをご存じの方もそうでない方も、金色に輝くツルピカな花穂をご覧になった途端、皆さま一様に同じ反応で、期待を裏切らないのでございます。痛み入ります。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


来年は猫年じゃない? 干支に入れず恨み節の“にゃんたま君”
 昔、神様は元旦に動物たちにあいさつに来るよう言いました。12番まで先着順に、年の動物になれるという大イベントでした。 ...
本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬し...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #3
 投資していた友人の失脚により、K社長はブラックな債権者から追われる身となりました。  社長は行方をくらまします。...
縁を切るべき友達の5つの特徴&上手に縁を切る方法とは?
 どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、「苦手だな」「付き合いにくいな」と感じる人は、誰にだっているもの。仕事の付...
後ろ足で器用にポリポリ…一緒に“にゃんたま”も揺れちゃうの
 きょうは、首元がカユ~イにゃんたま君です。  首を掻くのに、うしろ脚を使うなんて…ニャイす!  一本だけ爪...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #2
 自分の作品がヘアヌードブームに引っかかることも、世間はこんなにエロが好きで、女性のヌード=男性の下半身への奉仕物、と見...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #1
 女が脱ぐ仕事をするのには、いまも昔も危険や煩わしいことが付きまといます。  私自身、音楽をやっていた頃に自分の作...
お葬式に黒いタイツはダメ?寒い日の防寒対策&喪服のマナー
 真冬にお葬式に参列することになった時、黒のストッキングでは足元が寒いことってありますよね。でも、暖かい格好で行こうと思...
配信者にとっては厄介!「察してもらいたい欲」がすぎるひと
 ライブ配信は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく世界。今日も今日とて、多くのライバーやリスナーは、配信をめぐっ...
この匂いはあの子かにゃ?チェックに余念のない“にゃんたま”
 猫の嗅覚は、人間の嗅覚の数万倍から数十万倍鋭い、といわれています。  猫の鼻先は常に湿っていて、空気中に流れてい...
今年の実付きは最高!「千両」と共に迎える幸せなお正月
「今年の千両、実付きがいいよ!」  花市場でいつもお世話になっているセリ人のお兄様が電話の向こうで叫んでおります。...
旅行できない今こそ…年末年始におすすめグルメサービス2選
 政府の観光支援策「Go To トラベル」の全国一斉停止が決まり、年末年始の予定を変更した人も少なくないはずです。こんな...
静かな時間の終わりなき毛繕いに感じる“にゃんたま”の美学
 男には自分の世界があるらしいと知ったのは、小学校低学年の頃。  テレビでルパン三世のアニメのテーマ曲が流れていて...
人と仲良くなる6つのコツ&友達作りが上手な人の共通点♪
 社会人になってから、「人付き合いに苦労している」という人は多いはず。学生の頃には、無難にこなしていたはずの人付き合いが...
アンガーマネジメントのススメ~怒りを伝えて我慢にさよなら
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。人間関係のほとんどのトラブルは“怒り”から始まるといっても過言ではありません...
急ぎ足の隙間からチラリ…赤ネコ君のぷっくり“にゃんたま”
 きょうは、急ぎ足で横切るにゃんたまω様。  茶トラの別名は「赤ネコ」。鮮やかな色をした毛並みに、立派なにゃんたま...