甘露煮を使う「ニシンのうざく風」ウナギに負けない美味しさ

コクハク編集部
更新日:2021-08-21 06:00
投稿日:2021-08-21 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の和食居酒屋「海鮮酒蔵 二三一」の小野寺真菜さんに、甘露煮を使って味付けいらず「ニシンのうざく風」のレシピを教えていただきました。

土佐酢を入れるとよりサッパリ

 道内有数の漁場である増毛の名産は、海産物に限りません。日本最北の酒蔵として知られる「国稀酒造」の日本酒もそのひとつ。二三一には限定酒を含めて蔵元から取り寄せる豊富なラインアップが揃います。今回はそんな日本酒のアテにうってつけの一品です。

 甘露煮を使うから味付けいらず。きゅうりの薄切りに大根おろしを加えることで清涼感が増し、今の季節にもぴったり。ウナギもいいけどニシンも負けていないんです。

「お好みでポン酢や三杯酢にかつお節を加えた土佐酢を入れると、よりサッパリといただけます」

 おっしゃる通り。甘露煮にのせたきゅうりと大根おろしに土佐酢をサッと回しかければ、日本酒が止まりません。

材料

・ニシンの甘露煮 1尾
・きゅうり 2分の1本
・大根おろし 適量
・ゆずこしょう 適量

レシピ

(1)ニシンの甘露煮を1センチ幅に切り、きゅうりは輪切りのスライスにする
(2)ボウルに1と大根おろしを入れて和え、ゆずこしょうで好みの味に仕上げる

本日のダンツマ達人…小野寺真菜さん

▽小野寺真菜(おのでら・まな)
 北海道上富良野町生まれ。高校卒業後、新千歳空港で保安検査員を務めていたが、知人の勧めで料理の道へ。調理学校に入り直し、札幌市内の懐石料理店などで修業を重ねた。「二三一」では3人いる料理人の最年少26歳だが、メニュー開発を任されるなど若さとセンスを武器に奮闘している。「店長の横でお寿司を握るのが目標」

▽海鮮酒蔵 二三一(ふみいち)
 札幌駅直結という好立地にある和食店。北海道中から集まる新鮮な魚介が自慢だが、特に自信を持つのが増毛(ましけ)から直送される海産物。オーナーのルーツがある増毛町は「ニシンの町」として栄え、甘エビなど北海道有数の漁場として知られる。店名も札幌と増毛をつなぐ国道231号から。日本酒も増毛町内にある日本最北の酒蔵「国稀酒造」から取り寄せるなど徹底している。札幌市中央区北4条西5丁目 アスティ45B1。 

(日刊ゲンダイ2021年8月13日付記事を再編集)

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