産んだから偉いわけじゃない…でも産んでおきたいと思うなら

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2019-04-24 01:14
投稿日:2019-02-28 06:00
 女性が子どもを産む――。当たり前のようでいて、でも実際は「産むか産まないか」で悩む女性がたくさんいます。そこで、私が思う「子供を産む選択」について、今回はお伝えしようと思います。

「いつ結婚?」の次は「いつ子ども?」と聞かれる風潮

 20代後半になると、親や友人、職場の同僚などから「いつ結婚するの?」と言われるようになります。「そのうちね!」と軽く交わせるのはこの時期だけ。

 私が結婚したのは30歳を少し超えたあたりでしたが、そうすると今度は「子供は考えてるの?」と聞かれます。とくに、子供を持つママや、すでに育て終わった親世代の方から。

 ちなみに1児のママである今は、「2人目は?」と聞かれます。この風潮、産めなくなるまで続くのでしょう。

全ては自分の意志で決める

 男性は何歳になっても生殖能力があるのに、なぜ女性は50代までに衰えてしまうのか、ここが一番の謎。神様は不公平です。

 でも、それは事実で、女性に生まれたからにはいつかは向き合わなければいけない。でも、全ては自分の意志で決めるべき。

 ちなみに「育てる自信がない」と言っていた私ですが、そもそも、経験したことがないんだから分からないでしょ? とあのころの自分に言いたいです。

「いつか産んでおきたい」のか?

 私は正直、「今すぐ子どもが欲しい!」と切望していたわけではありません。結婚以前から、長いことピルを飲んでいたし。

 でも、「いつかは産むんだろう」とも思っていました。「いつか」を決めずに。

 でも、ピルを処方してもらいに通っていた産婦人科のおじいちゃん先生から、「ピルを飲み続けていたら生理がすぐ戻ってこないかもしれないからさ、いつか産んでおきたいよね? そろそろやめておく?」と、聞かれたんです。これがきっかけでした。

「いつか」は、いつかが来た時に考えればよくて、単純に「産んでおきたい」かどうかなのかなんだ! と、ストンと来た。

ビックリするくらいホルモンはすごい

 母性がぎゅーっと濃縮されて、とめどなく出てくる。これはきっと誰にでも起こりうることで、こんなものが眠っていたことに驚くと思います。お腹の子どもを守り、痛い思いをして産むのは女性。男性はおっぱいすら出ない。そもそも、頼り切れるはずがない。

 だからこそ、私がなんとしてでも育てる! って決意を持った方が絶対に後悔しません。

でも、産んだからって偉いわけじゃない

 そもそも相手がいない、不妊治療をしても授からない、経済的に無理……など、さまざまな理由で産まない選択肢を取らざるを得ないケースもあると思います。

 でも、産んだからって偉いわけじゃない。

 悩んだ揚げ句、産まない選択肢へと辿り着き、趣味や飲み会、仕事にガンガン生きる女性の姿がなんと輝かしく見えることか! 隣の芝生は青すぎるんですね。逆も、もちろんそうでしょう。

 出産適齢期と呼ばれる時期は、女性としても脂が乗っている時期。迷いも分かります。

 だけど、ほんのほんの少しでも「いつか産んでおきたい」という気持ちが心のどこかにあるのなら、婚活をしたり、子作りをしたり、卵子凍結をしたりと、妊娠につながる最大限の行動を今すぐ起こすことをおすすめします。

 女性には、「いつか」に対応できる力が備わっているのですから。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


斎藤元彦知事案件で炎上! キラキラ広報女子の天国と地獄、「叩かれる自慢」と「許される自慢」の境界線は?
 兵庫県知事選で再選された斎藤元彦氏をめぐる公職選挙法違反疑惑。選挙期間中に「広報戦略を全般を担当した」とPR会社「me...
「アンパンマン嫌い」の親が“強要”するのは虐待? 炎上騒動に思うアンチと子育ての妥協点
 先日、Threads(スレッズ)において、生後6カ月の赤ちゃんを育てている女性が「(我が子に)アンパンマンを徹底的に避...
好奇心が止まらない! チビッ子ギャング“たまたま”は次の遊びを模索中
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「綿花」は冬の超絶人気商品!コットンフラワー、コットンツリーの値段は? どう楽しむ?
 12月の足音が聞こえ始めると、クリスマスとお正月商材の準備でお花屋さんは大爆発! 猫店長「さぶ」率いるわが愛すべき...
「体目当てだって気づかないと」菊池風磨構文でぴしゃり!友達の心にしっかり刺さった神LINE3選
「菊池風磨構文」とは、Sexy Zoneから改名したtimelesz”が新メンバーを募集するオーディションで生まれた構文...
残念ばーさんにはなりたくない! 平均年齢70代の“おじさまの海”で学ぶ
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
更年期め、50代手前で不眠で悩むとは…「大変だ、眠れない!」試行錯誤の睡眠導入術
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
通りがかりの小さな秋祭りで①
いつか主役になっていくのだろうと思わせる眼差し とっても頼もしい
野生炸裂! 躍動感たっぷりなワイルドハンター“たまたま”の雄姿
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
男も女も絶対信用できない言葉7選「行けたら行く」ほど当てにならないものはない
 今回は、信用できない言葉を特集! コミュニケーションにおいて本音と建前を使い分けるのは大切ですが、ここで紹介する言葉は...
アラフォーは「ウケる笑」でやり過ごしていいですか? 友達とのLINEで実感した老い3選
 友達とLINEしているときに「私、年取ったな…」と感じた経験はありませんか? 今回は、そんな“老化を実感したLINE”...
夜更かしをやめたい時の5つの処方箋。ダラダラスマホで寝不足の後悔
 SNS時代の現代では、大半の人が暇な時間をスマホいじりに費やしていますよね。そのせいか、夜にスマホをダラダラといじり続...
トラウマ、復讐…人生3度の挫折。後妻業に染まった女はどこで間違えたのか【後妻業の女・筧千佐子#3】
 親のことばに従って大学進学をあきらめ、大手銀行に就職して恋愛結婚した千佐子。しかし、夫の親族から田舎者扱いされ、夫婦で...
中卒の夫と愛し合って結婚。47歳で未亡人となり結婚相談所へ…【後妻業の女・筧千佐子#2】
 一滴の血を見ることもなく、遺産目当てに10人もの男性の命を奪って、疑われもしなかった後妻業の女・筧千佐子。逮捕時、千佐...
60代ふつうのおばさんが資産家シニア男性を虜にした「2つのモテ」【後妻業の女・筧千佐子#1】
「いつまでも可愛い女性でいたい」「男性から大切にされたい」――誰もが思うことだろう。ところが、男性を狙って凶行におよんだ...
スタンプばかりなLINEを送ってくる女の心理。こちとら嫌われてる?orただの変わり者?
 LINEをしていて、返信がスタンプばかりの女にイライラしたことがある人は多いはず。  イライラするばかりでなく、...