太りやすい体質ってどういうこと? リバウンドの原因とは

小阪有花 子どもの心スペシャリスト
更新日:2020-01-11 07:10
投稿日:2019-02-20 06:00

 よく、太りやすい体質だから痩せない、と聞きますが、そもそも太りやすい体質とはどういうことを言うのか理解していますか?

 太りやすい体質の人は「代謝が悪い人」のことを言います。

 まず、代謝とは、基本的には体内の中で起きている生命活動のことをいいます。体温を維持する、心臓を動かしたりする、などの働きのことをいい、これが停止したら、生命を維持することもできなくなる大切な活動です。

 この“代謝”が活発に働く人は痩せやすい体質、働きが低下している人は太りやすい体質、といわれているんですね。

 代謝は20代以降少しずつ落ちていき、30代になるとガクンと落ちると言われています。だから、30歳をすぎると太りやすく、しかも痩せなくなるんです。いわゆる、老化と言われる現象です。(33歳の私は……)

 リバウンドしないダイエットを成功させるには、代謝をあげ、太りやすい体質とサヨナラするしかありません。

 では、そのためにはどうすればいいのでしょう?

代謝をあげて痩せやすい体へ

 痩せやすい体を作るためには、当たり前ですが、毎日運動をして筋肉をつけ、代謝をあげる方法が効果的です。もちろん運動が苦でなければ、の話です。

 ただ、今まで話題になってきた数々のダイエット法は、巻くだけとか呼吸するだけなど、とにかく“○○するだけ”だったりします。きっと、運動は面倒だし時間がない、疲れるわりに即効性がないからでしょう。

 私も、ダイエットは運動するといいと思いながら、そこから逃げてきた人間の一人です。こうして、食事による体質改善を試みたのです。

【あわせて読みたい】1日でもOK♡ファスティングダイエットを成功させるやり方!

■太る体質、リバウンドとは

 前回もお話したように、とにかくゼロ知識でやってしまいがちなのが「食べないダイエット」です。

 食べなければ痩せそうだし、即効性がありそうだからわかるのですが、昔の私はこの方法の常連で、自分で「好きなモノちょこっとだけダイエット」とワケのわからない呼称をつけて実践していました。

 おなかが空いたら好きな物をちょこっとだけ食べるという、文字通りのダイエット方法ですが、これ、一番やってはいけないダイエット方法でした。

 私の場合、以前のグラビアアイドルという職業柄、スタイルの維持にストイックにならなくてはいけなかったので、一日何も食べないでいることは、仕事のためと思えばそんなに難しいことではありませんでした。

 しかし、結局はおなかが空くので、何か食べなくてはと食べ物に手を出します。そこで私が選ぶのが、チョコレートやケーキでした。

 理由は、甘いのが大好きだったのと、ご飯だといっぱい食べてしまうから。甘いのを少し食べてまた我慢しよう、という考えです。

 こんな生活を送っていた私は、結果どうなったかというと、痩せない体、太りやすい体質を自ら作りあげてしまったのです。

 今となっては本当にあった怖い話の一つですね。(笑)

 何も食べないダイエットも、やり方さえ間違えなければ、デトックス効果が期待され、健康的に痩せる方法はあります。(これはいずれまたご説明します)

 しかし、安易に食べないダイエットをしてしまうと、体はどうなると思いますか?

 体の叫びはきっとこうです。

<何も食べてくれないから栄養がまわってこないよ! 次に入ってきた食べ物からエネルギーをもらわなきゃ!>

 そう、体は栄養を思いっきり吸収すしようと準備をしているんです。そんな時に、ケーキやチョコレートなど糖分と脂肪たっぷりのスイーツをとってしまってはどうなるでしょう?

 栄養どころか、大量の砂糖を摂取し放題。スイーツやお菓子でよく使われる、ショートニングやマーガリン(有害物質と言われているもの)も一気に「いただきまーす! モグモグ!」と、なりますよね。

 結果、ちょっと食べただけで太ってしまうんです。

【あわせて読みたい】ストレス過食を一瞬で止める!女性ならではのドカ食い解消法

 何も食べなければ一時的に痩せるかもしれません。しかし、間違った食事をしてしまったが最後、勢いよく吸収して一瞬にして体重は増加、リバウンドを引き起こしてしまいます。

 食べたい→我慢→体重が減る→我慢の限界→ドカ食い→以前より体重増加

 “魔のスパイラル”に陥っていた私は、こんなことを続けていたばかりに、血液はドロドロ、代謝も落ちて、免疫力が低下し、すっかり太りやすい体になってしまいました。

 その証拠に、私のグラビア時代の写真をみると、毎回スタイルがバラバラで、太っている時と痩せている時の差が激しく、無理なダイエットをして痩せている時、その反動でリバウンドして太ってしまった時が一目瞭然です。

 私はそのころ、いつも上の人から「痩せなさい」と注意されていました。でも、ゼロ知識だった私は、食べていないのにどうして痩せないのか、この当時は全くわかっていなかったんですね。

 周りからも「ゆかちゃん全然食べないのにね」「どうして痩せないんだろうね」と言われるほど少食だし、日々食べることを我慢していたんですよ。

 毎日おなかが空いてイライラし、痩せないのは体質のせいだ、と自分の体を呪いもしました。でも、自分の体を呪っていては、絶対にキレイにはなれません。

 太りやすい体質からくるストレスやリバウンドは不健康そのもの。内側からキレイになり、本当の「美しい」を手に入れるため、太る体質にならないよう心がけながら、痩せる体質を作っていきましょうね。

(つづく) 

小阪有花
記事一覧
子どもの心スペシャリスト
保育コンサルタント。アイドル時代の旧芸名は小阪由佳。「ミスマガジン2004」グランプリで芸能界デビュー。09年に引退後、保育園の先生を経て現職に。チャイルドカウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター、家族療法カウンセラーなどの資格を持つ。
XInstagram

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


スイーツだけど罪悪感ゼロ! 40代におすすめの甘いもの6選
 40代に差し掛かってからは体型崩れや肌荒れ、老化などが気になって、甘いものを極力食べないようにしている女性も多いのでは...
夏場より厄介?冬場の汗対策4カ条&持っていると安心なアイテム3つ
 だんだん寒さが増してきましたね!「これで、もう汗の悩みとはおさらばできる!」と喜んでいるのも束の間、実は冬の汗に悩む女...
アイラブ♡ブラトップ、寿命を伸ばす洗い方&畳み方は知ってますか?
 気楽に着れてキャミソール代わりにもなるブラトップは、大人気! ブラよりも着心地がいいので、一度使ったら手放せなくなって...
悪縁根絶!? おいせさんの「死ねどすスプレー」3日間シュッしたら変化が
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
彼の頭頂部から地肌が…男性の薄毛、一緒にできるセルフケア【監修あり】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
朝メイクたった5分で完成! 垢抜け&血色美人顔になれる時短メイク術
 忙しい朝にわずかな時間でメイクを完了させるのは、至難の業。実は筆者も、普段のメイクに時間がかかってしまうタイプで……。...
実践しませんか? 40代女性が美容のために継続したい5つのプチ習慣
「最近肌がくすんできた?」「なんだかプロポーションが崩れてきた気がする……」など、40代は美容のお悩みが増えてくる頃です...
40代はベルトコーデで差が出る! マンネリ化しない冬の着こなしアイデア
 着こなしテクニックとして身に付けておくと、おしゃれの幅がぐっと広がる「ベルトコーデ」。実は、冬の着こなしに取り入れると...
たかがパンツ、されどパンツ…久々のTバックに気づきを得た
 みなさーん、たまったストレスどうしてますか? 筆者のストレス解消法はズバリ「下着の爆買い」です。  コロナ禍以降、す...
これ何年目かな汗 ヒートテックの寿命を1日でも長持ちさせる小さな工夫
 だんだん寒くなってきたこの頃。これからの季節に大活躍するのが「ヒートテック」ですよね。でも、何年も着ているヒートテック...
40代靴下コーデの“掟”…白、黒、くすみ3色で暖かさとおしゃれの二刀流
 足元が冷える秋冬になると、困るのが足元のコーデです。でも、暖かいけど靴下コーデはハードルが高いからと、いつもパンツスタ...
最近親の認知症が気になる…【専門家監修】対応法を理解し向き合う方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
雨の日の髪の広がり・うねり対策 スタイリング剤も“晴れ”とは違うものを
 雨の日の困りごとといえば、髪の広がり・うねりですよね! 外出先で鏡を見て、爆発した自分の髪に青ざめた経験がある人もいる...
メイクの時間は何分?0.5分、20分、60分…長い派&短い派エピソード
 メイクにかける時間は、人それぞれですよね。でも、あまり人と一緒にメイクをする機会もないので、「みんなはどのくらい時間を...
激辛の魔力にハマった…“お尻”とも相談!体を壊さない注意点&楽しみ方
 激辛料理にハマる人は多いですよね! 辛いものを食べると、なんとも言えない刺激と爽快感があるので、つい癖になってしまいま...
また「ささくれ」が…涙【専門家監修】位置や程度で分かる健康チェック
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...