出張ホストに溺れて淫らに迫った私…待っていた意外な結末

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-12-03 06:00
投稿日:2021-12-03 06:00

他の女に負けたくない一心で

――続けて下さい。

「それからのことは、もうあまり記憶にはありません。仰向けにしたタクミ君のトランクスの脇を掴んで両手でおろすと、ぶるんと勃起が跳ね上がったんです。

 長身でスリムなタクミ君ですが、その野太いペニスは「若いオス」そのものでした。

 カリが張って、亀頭が真っ赤に充血して……サイズも大きいほうかな。尿道口から透明な汁が噴きだして、ライトに光っていて……とてもエロティック。

 私が顔を股間に近づけて、亀頭をぱくっと咥えこむと『ううっ』と彼がうなったんです。その声がたまらなくセクシーで……。

 気づいたら私、ペニスの根元をつかんで吸いしゃぶっていました。

 硬くそそり立つ勃起の感触は、ここ数年忘れていた感じ。最後に主人とセックスしたのはいつだったかしら……と思いながらも、口内で雄々しく反りかえる勃起に舌を絡ませて、献身的なフェラチオをしていましたね。

 タクミ君ほどのルックスの男性なら、出張ホストなどしなくても、女性に不自由しないでしょう。だからこそ、負けたくなかった。

 自分が持っている限りのフェラテクで、彼を骨抜きにしたかったんです。

 彼のモノを深々と咥えて吸いあげ、しゃぶり続けました。

 陰嚢もやわやわと揉みしだき、張りつめたカリ首や裏スジもあますところなく刺激したんです。

 ジュブ、ジュブ……と淫らな粘着音が響きました。

 男の肉の味が濃くなって、私はよりいっそう愛撫に集中しました。

 タクミ君は『ああ、ダメです……出ちゃいます……』と言いながら、私の乳房に手を伸ばして、乳首を摘まんできたんですね。

 もう、今思い出しても、体がとろけそうに気持ちよかった。

 心の中でタクミ君に『私の口の中で、いっぱいしぶかせて』と叫びながら、フェラチオを続けました。

 そのうち、彼の太ももがぶるぶると震えだしてきて……射精の前兆だと思った私は、いっそうねっとりと舌を絡めて首を打ち振ったんです」

――続けて下さい。

「その直後でした。『ああっ、出るッ!』と呻いた彼は、私の口の中でドクドクと射精したんです。

 まるで、水鉄砲のような勢いで――。

 そして最後の一滴まで出しきるのを待って、私は口の中のザーメンをこぼさないよう、慎重にペニスを吐き出したんです。

 彼を見ると、頬を真っ赤にしていましたね。ちょっと困惑した姿が愛らしかった。

 だから、私は彼に見せつけるように、口内のザーメンをコクンと飲み干したんです。とても濃厚で、喉に引っかかるんですが、全然不快じゃありません。

 むしろ、彼を絶頂に導けた悦びに包まれていました」

魔法が解けたような虚しさ

――その後のことをお聞かせください。

「すでに予定の時刻を10分ほど過ぎていたので、軽くシャワーを浴び、料金を払って帰路につきました。

 タクミ君は最後までプロに徹底してくれて『今日はありがとうございました』と、ハグしてくれて……。

 別れ際がつらかったです。

 以前もそうでしたが、まるで夢から覚めたような、魔法が解けてしまったような虚しさが残りました。

 それに……目くるめく濃密な時間を共有したにもかかわらず、お金を払う瞬間は『ああ、やっぱり私、お客なんだ』って、残酷な現実を突きつけられて……」

――風俗に行かれる男性も、「お金を払う瞬間は虚しい」と言うかたがいましたよ。

「その気持ち、すごくわかります。私は結局、お金で若くて美しい男との時間とサービスを買っていたんだなって思いました。

 帰宅しても、頭の中はどこかふわふわしていて、どうしようもない悲しさがこみ上げてくるんです。

 娘や主人と話している時も上の空で……。

 心の悲しさや虚しさを埋めたいから出張ホストを呼んだのに、気づけばさらに傷が大きくなっている。

 距離を見誤るとダメですね。

 今さらですが、軽い恋人気分を味わえる『スタンダード・デートコース』のみのほうが、精神的に楽でした。

 普段は明るくふるまってますが、ふとした時にネガティブになってしまう。

 だけど、人前で涙は見せられない。

 だから、私が泣くのはいつもお風呂でシャワーを浴びている時です。家族に聞こえないよう、シャワーをめいっぱい出して、思う存分声をあげて泣いた夜もあります。

 タクミ君に逢いたくて、抱きしめられたくて……でもそれは叶わないし、たとえ叶っても再び暗い闇のような空虚がこみ上げてくる。

 遊びと本気を上手に区別できる人って本当に幸せですね。

 私は、そこまで精神的にタフじゃなかった……」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


夫の浮気に苦しみ…出張ホストとのデートで「ひとりの女」に
 愛はお金では買えないと言われるものの、トキメキを買うことはできる。自分好みのルックスの男性と「甘い非日常」を味わうこと...
蒼井凜花 2024-08-22 17:24 エロコク
中イキ未体験女性も初めてのオーガズムを経験できるかも
 今年最もホットな話題を振りまいている新進ブランドが「ROMP(ロンプ)」です。ほかにはないカラーリングが魅力。バイブレ...
桃子 2021-10-31 06:00 エロコク
思いがけず夫とセックス…レズビアンに開発された体は敏感に
 結婚10年目にしてレズビアンの彼女ができたW子さん(41歳・パート主婦・子供なし)。パートナーの彼女は酔うと攻撃的にな...
蒼井凜花 2021-10-29 06:00 エロコク
アンダー3000円でも超優秀!ラブグッズ初心者にもおすすめ♡
 ラブグッズと価格の関係には、悩ましいところがあります。海外ブランドが続々と上陸していますが、比較的高額になるのは致し方...
桃子 2021-10-24 06:00 エロコク
もう別れられない…裏切られ続けてもレズビアンの彼女が好き
 結婚10年目にしてレズビアンの彼女と付き合うことになったW子さん(41歳・パート・子供なし)。しかし、パートナーの女性...
蒼井凜花 2021-10-22 06:00 エロコク
強烈ハイパワーな電マ 時短でイキたい夜のお供にうってつけ
 強振動がお好みの皆さん、お待たせしました。かつて電マはパワーの強さを競い合っていましたが、最近はあまり聞かなくなりまし...
桃子 2021-10-17 06:00 エロコク
涙が頬を…彼女に見せられたレズビアンの元カノとの裸写真
 結婚10年目にしてレズビアンの彼女ができたW子さん(41歳・パート主婦・子供なし)。二人の幸せな時間はほどなくして消え...
蒼井凜花 2021-10-15 06:00 エロコク
脱・マンネリ! 自宅をラブホテル風に演出できるアイテム3選
 コロナ禍で、お部屋デートが続く今日このごろ、今週も彼が部屋に泊まりに来た……! と、戸惑う女性が少なくありません。時に...
内藤みか 2021-10-14 06:00 エロコク
先端を直接デリケート部分にあてたら…オーガズムは不可避♡
 ビビッドなオレンジ色で、形状はまるで糸切りバサミ。雑貨ショップの店頭にあってもおかしくない風貌の「サティスファイヤー ...
桃子 2021-10-10 06:00 エロコク
天国と地獄の繰り返し…豹変した彼女に身も心も傷つけられて
 結婚10年目にしてレズビアンの恋人ができたW子さん(41歳・パート主婦・子供なし)。一目ぼれした相手・A美さんとのセッ...
蒼井凜花 2021-10-08 11:43 エロコク
絶賛の声も 男性は年上女性とのセックスに何を求めている?
 年上女性と年下男性とのカップルが珍しいことではなくなっている今日このごろ、「年上の人とのエッチは最高!」と絶賛する男性...
内藤みか 2021-10-07 06:00 エロコク
カップルでのお出かけ羞恥プレーにも! 一石三鳥の活躍ぶり
 膣トレが盛んな昨今、グッズも多様化しています。骨盤の内側に張り巡らされた骨盤底筋群を刺激し、鍛えるためのグッズのことで...
桃子 2021-10-03 06:00 エロコク
同性とはいえ不倫…つらいのに彼女のキスは甘美で優しくて
 結婚10年目にして女性と恋に落ちてしまったW子さん(41歳・パート主婦・子供なし)。お相手の女性は、新宿二丁目のレズビ...
蒼井凜花 2021-10-01 06:00 エロコク
ローターでありバイブでもあり!女性の体に寄り添ってくれる
「完全防水 静音設計 ナカイキボールバイブ9」を輩出しているのは、人気ブランド「P×P×P」。防水仕様であること、作動音...
桃子 2021-09-26 19:12 エロコク
結婚10年目にして…運命の「彼女」との出会いでレズビアンに
 今やLGBTを公言できる時代となった。海外では有名人も同性愛者のパートナーや配偶者がいることを公表し、日本でも徐々に「...
蒼井凜花 2024-08-22 17:24 エロコク
一見すると口紅! すべての人に持ってほしい気配りローター
 これを見てすぐに「ラブグッズだ」と分かる人は少ないのではないでしょうか。「マジックモーション マジック ロトス」は、れ...
桃子 2021-09-19 06:00 エロコク