男女関係がグッとよくなる〜ケンカについて真剣に考えてみた

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2021-12-04 06:00
投稿日:2021-12-04 06:00
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。全国100人の妻に聞いた夫婦のケンカの頻度調査の結果、約70%がケンカをすると回答しています(小学館「Domani」調べ)。その逆に、全くケンカをしないカップルも約3割いるわけですが、筆者の究極の見解としましては、ケンカが起こらないカップルの大きな特徴は夫が温厚で優しいということです。いわばケンカが勃発するかしないかは男次第と言い切っても過言ではありません。

好きで結婚して、嫌いで別れる謎

 約8割のカップルが恋愛結婚をしていますが、離婚事由の第1位は男女とも「性格の不一致」。好きで一緒になり嫌いで別れるという不思議現象なのですが、今回は嫌いになる原因について細かく検証していきたいと思います。

 パートナーを嫌いになる理由を一言で申し上げると、「ケンカの積み重ね」が大きな原因となっています。「ケンカするほど仲が良い」という慣用句がありますが、筆者的にはずいぶん前からこれを否定的に捉えています。お互いに言いたいことを言い合える遠慮のない関係なんだよという、とてもポジティブな考え方なのですが、仲良しカップルはほぼケンカしません。

 共通点として冒頭でお話した通り、ケンカが起こらないカップルは、男性が気遣いのできる優しい夫だということです。いわばケンカを握るカギは「夫の性格」が大きく左右すると言ってもいいでしょう。

ケンカが起こる代表的な原因とその解決策

1. 相手の気持ちに寄り添えなかった時

 ……身内の不幸にも素知らぬ顔、記念日を忘れたり、思いやりに欠けた言動

<解決策>
 記念日を忘れるのはもってのほか。女性はお金を使って欲しいのではありません。気持ちが欲しいのです。身内に不幸があった時も、常にそばにいて励まして寄り添うという気持ちが大切です。

 間違っても、お通夜などでグーグー高いびきをかいてぐっすり寝てはいけません。生涯で一度のお悔やみなのですから。

2. 優先順位が家族より他人ばかりの時

 ……連日の飲み会や付き合い、出張や残業が続く

<解決策>
 仕事が忙しいのは妻も当然理解はしています。疲れ切っていて家に帰るとすぐに眠りたいのもわかりますが、妻に対して優しい言葉がけは必要でしょう。

「いつも遅くてごめんね」、あるいは「寂しい思いをさせてないかな」。どちらかの一言でいいのです。それを面倒くさいと思うようでは先が思いやられます。

 不機嫌な妻に対して不機嫌で返すと必ず不穏な空気になります。たまにスイーツなどの手土産を買って帰るのもいいでしょう。結婚とは共同生活です。気遣いなしでは良好な関係は築けません。

3. 浮気を疑われる時

 ……誰にでも優しく、よく人の相談に乗る。謎の行動が多い

<解決策>
 妻よりも他人に親切な男性がたまにいます。外では笑顔を振りまき、気を遣えるタイプです。一番親切に優しくしないといけない相手は妻なのに、それをはき違えている男性です。

 妻は自分をないがしろにされると、決定的な理由がなくても浮気を疑い始めて、LINEを盗み見たりする負のスパイラルに突入してしまいます。

 仕事と同じく、家庭でも「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」は大事。ここをきちんと押さえ、コミュニケーションを取りましょう。他人(特に女性)に親切にしても、勘違いされるような優しさは必要ないでしょう。親切と優しいは違うことを肝に銘じて。

4. 相手から注意されたことを改善する努力

 ……食べ方や服の放置、金銭感覚など

<解決策>
 いわゆる共同生活である「結婚」は、お互いが歩み寄り円満な関係を築いていくものですが、交際期間中よりも“だれる”“なれ合いになる”人が多いのです。相手がさりげなく言った言葉を聞き逃してはいけません。

「ねぇ、靴下ここに置かないでね」という妻の要望。きつい言い方をしていない……そこに甘んじる人は非常に多いのですが、基本的に人は他人に注意をしたくないものです。普通に言われているからと、右から左へ聞き流すと怒りが蓄積されますよ。言われたことは改善する努力をするのは必須ですね。

まとめ

 結婚生活は共同生活です。気を遣わない相手だから結婚したと言う人もいますが、相手も心地よく過ごせるように気を遣ってくれているのです。

 筆者の考え方としては、いつ転勤でいなくなる上司よりも、身近な家族にこそ敬意と気遣いが必要だと思います。そして仲良しの秘訣は「思いやりの心」。ここツボですよ!

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

関連キーワード

ラブ 新着一覧


不倫サレ離婚した男の告白「深い傷は7年経っても消えない」
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻に2...
仏人形のオルゴール!彼からの嬉しくないプレゼント爆笑エピ
「彼氏からもらうプレゼントなら、どんなものでも嬉しい!」と思っていたはずなのに……。愛ではカバーできないほど、センスを疑...
恋バナ調査隊 2022-04-18 13:09 ラブ
年下彼氏との結婚ってどうなの?年齢差の不安は解消できます
 アラサー&アラフォー世代の中には、だんだん結婚を焦る気持ちが出てくる人も多いでしょう。でも、そんな“待ったなし”のタイ...
恋バナ調査隊 2022-04-17 06:00 ラブ
交際4カ月でセックスレスに悩む女 彼は草食系じゃないはずよ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
Hな気分にならない…アプリで出会った彼女に疑問を持つ男
「冷酷と激情のあいだvol.86〜女性編〜」では、2歳年上の恋人・タカヒロさん(仮名)と交際4カ月でセックスレスに陥り悩...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
ダサくても我慢「婚活コーデ」気合い入れすぎは引かれるもと
 婚活中の女性は、第一印象を良く見せることに全力を注いでいるでしょう。でも、頑張るがあまり「気合い入れすぎじゃね?」と、...
恋バナ調査隊 2022-04-16 06:00 ラブ
末期ですか?恋愛したいけど「めんどくさい」と思うワケは…
 恋愛はしたいけど、付き合った後にめんどくさいのが嫌でそれ以上進めない……。こんな悩みを持っている女性は意外と多いようで...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ
40代妻がハマる“セカンドパートナー”の世界 その女性心理は
 お互いに既婚者でありながら、プラトニックな関係を築く「セカンドパートナー」を知っていますか? 体の関係はないため、本人...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ
「スマホが壊れた」って何?浮気常習男の言い訳を論破する!
 恋人がいる人の中には、彼の浮気癖に悩んでいる人もいるでしょう。中には、浮気が発覚するたびに言いくるめられてしまい、なん...
恋バナ調査隊 2022-04-14 06:00 ラブ
「年齢で変わる恋愛観」妥協さんor高望みさん、後悔どっち?
 アラサー&アラフォーになると「この年齢だから恋愛に妥協しよう」と考える人と、「この年齢だから、最高の人を見つけよう!」...
恋バナ調査隊 2022-04-14 06:00 ラブ
人気じわり「令和版レンタル彼氏」知られざる実態を“覗き見”
 彼氏をレンタルすることが、コロナ禍にじわじわ広がっています。マンツーマンでの対応なので、ホストクラブよりも密にならない...
内藤みか 2022-04-14 06:00 ラブ
「ドーターに恋をした自称ダメ男」ハイスぺお爺ちゃまの恋文
 涼香(リョウカ)と言います。銀座で長らくお仕事をさせていただいています。といって、接客型のクラブではなく、カウンター越...
涼香 2022-04-27 14:28 ラブ
傷つく恋愛いらん!付き合っていないのに手をつなぐ男性心理
 付き合っていないのに手をつなぐ男性っていますよね。若いうちなら、少しの火遊びも冒険心で楽しめるもの。でも、年を重ねるご...
恋バナ調査隊 2022-04-13 06:00 ラブ
30代40代の恋愛…なぜ片思いはつらい、逃げたいって思うの?
 若い頃は、たとえ片思いでも好きな人がいるだけで幸せな気持ちを味わえていたでしょう。でも、大人になるにつれて片思い自体が...
恋バナ調査隊 2022-04-13 06:00 ラブ
夫に幻滅する5つの瞬間 しんどい夫婦生活を1ミリでも改善!
 大好きな人との結婚が決まった時、多くの人は幸せでバラ色の生活をイメージしていたでしょう。しかし、月日が経つにつれて「こ...
恋バナ調査隊 2022-04-13 06:00 ラブ
アナタを好きになっちゃう会話術 共通の話題がなくてもOK!
 同じ趣味の話題で盛り上がっている男女を見て、羨ましいと感じたことはありませんか? せっかくデートまでこぎつけたのに、共...
若林杏樹 2022-04-13 06:00 ラブ