ばぁば料理で育つ息子…息子に“手抜き認定”されたママ料理

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2021-12-28 06:00
投稿日:2021-12-28 06:00

結婚当時は毎日作っていたのですが……

 そもそも、私は料理を作るのが嫌いではありません。むしろ、好きなほうではないかと思います。「一汁三菜」に憧れ、これでも結婚当時は毎日作っていたんですよ……。

 特に、息子が生まれてからは、できるだけ美味しいものを食べさせたく、食感や味にこだわったり、2時間煮込む野菜たっぷりスープを欠かさず作ったりしていたのですが、なんと息子はすべて忘れている様子。

「えー! ママのご飯、覚えてないの?」と聞くと、「そうだったっけ?」と。離婚前のパパとの暮らしは覚えているのに、なんだか悔しいものです(笑)。

 そんな料理欲は、離婚とともにさっぱりなくなり、モチベーションは戻らぬまま。自分1人だったら、おにぎりかカップラーメンで過ごしているかもしれません。

 とはいえ、食べさせなければいけない息子がいますので、苦肉の策の手抜き料理を作るわけなのですが。

「ふわとろオムライス」は手抜きらしい

 それにしても、息子に「レトルトたらこパスタ」が、代表レシピだと思われているとは……。ばぁば料理は私も大好きだけど、やっぱりなんだか悔しく、「ママの料理」を息子の記憶に刻まないと!と、次の日にさっそく子供が好きそうな「ふわとろオムライス」を作ってみました。

私:「美味しい?」
息子:「うん! めっちゃ美味しい!」
私:「ね! ママも料理作れるんだからね!」
息子:「うん! でも、これ、全然時間がかかってないから『手抜き』だよね!」
私:「!?!?!?」

 どうやら息子は、料理に時間をかけないことを「手抜き」だと思っているようで、もう、完敗(笑)。オムライスには野菜もたくさん入れて、チキンライスを作って……小一時間かかったんだけどなぁ。

 息子はキッチンで5時間煮込む母の姿を見ているので、あれが「手抜きじゃない料理」だと思っているのでしょう。いつか息子の彼女になる女の子は大変です。

戦いません。たまに作る「いいとこどり」でごめんなさい

 結局、ばぁば料理には敵いません。もう、戦いません。私は、気が向いた時に料理をたまに作って「いいとこどり」をしようと思います。

 ただ、ひとつだけ。そんな私が料理系でがんばっていることといえば、息子のお弁当。「幼稚園のママたちはみんなキャラ弁を作っている」という噂を聞いたので、奮起し、作りはじめて3年目。なんだかんだで、少し凝ったものも作れるようになりました。

 実は、年長の今、キャラ弁はクラスで一人だけだそう。「恥ずかしくなったら言ってね!」と言うと、「みんなが見にくるから、作って!」と。その光景を想像しながら、いそいそとお弁当に愛情を込めまくっています。といっても、冷凍食品を利用しながらですが!

 それでも、息子の記憶に少しでも残りますように、と願う毎日です。

(文;孔井嘉乃/作詞作曲家 イラスト:こばやしまー/漫画家)

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


開運の実「イイギリ」はお正月限定ではない!クリスマスも守ってくれる
 クリスマスやお正月などイベントづくしの12月。今回はお正月の生け込みには欠かせない開運素材「イイギリ」のお話です。名前...
電話の声似すぎ問題でお母さんも大混乱! 仲良し姉妹LINEあるある3選
 仲の良い姉妹に憧れる人は多いですよね。実際に、仲の良い姉妹は、成人して家を出ても頻繁にLINEのやりとりをする仲良し姉...
年齢差感じる“トンデモ新入社員”の珍行動 あちこちマイペースすぎん?
 仕事に対する姿勢は、年代によって大きく違います。そのため「仕事とはこうあるべき」と信念を持って進めてきたお局や大先輩た...
隣に誰かがいるのに「人恋しい」と思ってしまうこと、ない?
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
40女、無印良品でクリスマススワッグづくりに人生初挑戦!
 クリスマスシーズン到来。40半ば、人生初のクリスマススワッグづくりに挑戦してきました。おいおい自分、丁寧な暮らしをして...
独身友人が“メンタル落ち”に…結婚しないなら孤独を避けよ!
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  現代は、結婚する・し...
つーかなんであの子が? 同僚への嫉妬心の抑え方と嫉妬された時の対処法
 同期入社の同僚でも、時が経つと仕事ができる人、できない人、差が出てきますよね。中には、同僚に嫉妬してしまう、もしくは嫉...
猫島の美しい光景…探検ごっこで美少年“たまたま”が見張り番
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ストレスで声が出ない…急遽ソロ参戦した夫の「親子遠足」で学んだこと
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
いじめてる? 抱きしめてる? 君たちにはどう見えるか?
 どちらにみえるかは、そのときの自分の心の持ちようで見え方が変わりそう。  きっと、それって狛犬だけの話じゃなくて...
「嬲ると嫐る」“本家”はどっち?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり読み切り漫画/第62回「おとこまえ ダンシ会」
【連載第62回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
流鉄・幸谷駅で発見!「猫のコーヒー」自販機で出合った癒しの紙コップ
 千葉県の松戸市と流山市を結ぶ、6駅しかない小さなローカル線、流鉄流山線。常磐線と武蔵野線につながるJR新松戸駅への乗り...
彼の浮気タレコミにも“無”、冷たっ!合理的な人から届くLINE3つの特徴
「合理的」とは、明確な目標があり無駄がない様子をいいます。  特に仕事では、合理的な人がとても高く評価されますよね...
肩こり・腰痛 マッサージに行けない時のホームケアグッズ3選
 パソコンなどの座り仕事の方は肩こり、腰痛、眼精疲労などに悩まされている人が多いのではないでしょうか。  私もこの...
男性同士は褒め合わない?男女で全く違う「褒め文化」の話
 先日、友だちが彼氏とケンカして家出し、我が家にやってきました。とにかく怒ってたので話を聞くと、「私は彼氏を褒めるけれど...