匂わせ女子がまさかの逆上…セックスで飼いならすことを決意

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-01-07 06:04
投稿日:2022-01-07 06:00
 スポーツジムで出会い、ダブル不倫に落ちたビジネスマンWさん(45歳・大手スポーツメーカー・妻子アリ)。相手の女性は容姿端麗な人妻だが、インスタ好きだけが気にはなっていた。しかし、それを凌駕するほどセックスの相性は良く、Wさんは男として満たされ、仕事もいっそうパワフルにこなせた。ある日、相手女性のインスタを見ると、妻とのツーショットがあり……。
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偶然という可能性にすがりたい

――高級リサイクルショップで働かれる奥さまと、不倫相手R美さん(35歳・主婦・子供なし)のツーショット写真を見た時のことをお聞かせください。

「愕然としました。まさかR美さんが妻とのツーショット写真を撮るなんて……。前回も話したように、うちの妻は知人が経営するリサイクルショップの手伝いをしています。白金台という場所柄、高級ブランド品の扱いが多いんですが、まさかR美さんが客として行くとは……。あげく、投稿欄には『今日はリサイクルショップにお洋服を売りに来て、素敵なマダムとファッションや恋バナで盛り上がった』などと書かれて……悪い夢を見ているようでした。

 ただ、別な可能性も考えました。

 彼女がたまたま洋服を売りに行った店が、僕の妻が働いている店だった。そして、女子トークで盛り上がって写真を撮り、インスタにアップした」

「とてもいい人ね」の笑顔に戦慄

――なるほど。あくまでも偶然だったと……?

「はい、これは希望的観測なんですが……。

 R美さんをそこまでイヤな女だと思いたくなかったんです。不倫相手の妻に、わざわざ会いに行くなんて……普通の神経では考えられません。

 で、次に会った際に訊きました。いつものラブホテルです。

 なるべく柔らかな口調で『インスタ見たよ。白金台のリサイクルショップに行ったんだね』って。

 すると、彼女は満面の笑みで『Wさんの奥さん、とてもいい人ね。色々話しちゃった』ってあっけらかんと言われました」

ネットを駆使して情報収集

――えっ、そんな……。

「驚きましたよ。激しく落胆しました……いや、恐怖すら感じました。まさかリスクを冒してまで、なぜ……?と。

 ただ、ここで僕が逆上しては、かえって面倒になるので、つとめて穏やかに話しました。

『妻を褒めてくれて嬉しいけど……そもそも、どうして働いている場所を知ったの?』と。

 聞きたいこと、言いたいことは山ほどありましたが、まずは、順を追って説明してもらおうと思ったんです。

 するとR美さんは『Wさんの勤め先は以前聞いていたので、会社名と名前をネットで検索したら、会社のHPがヒットして、そこから知人や友人が分かり、知人のSNSからWさんのご家族を見つけたの』と言われました。

 ドキッとしましたね。ネット社会ならではですね。

 僕自身はSNS等はしていませんが、周囲の人間はFBやツイッター、インスタグラムをやっていて、そこからたどったのだと……恐い世の中です」

匂わせ女子の自己承認欲求を痛感

――本当に怖いですね。言葉は悪いですが、プライベートが垂れ流し状態ですものね。

「はい……で、R美さんの言い分は、次のようなものでした。

 僕の妻の顔を見て、綺麗な人だと思った。そこに嫉妬心はないか?と問われればゼロではない。不倫相手のWさんの奥さんに会ってみたいと思った。

 妻の名前を検索していくと、とある女性のブログにたどり着き、そこから白金台のリサイクルショップで働いていることを知った。なので、客を装って妻に接近した、と」

――そうでしたか……続けて下さい。

「R美さんはこう思ったそうです。『自分には子供がおらず、夫は札幌に単身赴任中。しかも、夫が接待で頻繁にクラブに行き、若い女と楽しくやっていることを知人が教えてくれた。だから、不倫中のWさんの奥さんに会うことで、少なからず優越感に浸りたかった』と……。

 彼女の言い分は、理解できなくはありません。誰だって、満たされない日常を過ごしていると、心の叫びを聞いてほしくなる。

 人は程度の差こそあれ、他人からすごいと言われたいし、他人から羨ましがられたい。自分を価値ある人間だと思われたい。……彼女は、自己承認欲求がかなり強いのだと、改めて感じました。

 しかし、無関係な妻とわざわざ接触をする行為は、ルール違反ですよね。大人なら、ちゃんとした距離感で付き合いたかった」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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