風の時代だもの! 自信のある人たちの“神がかった”去り方

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-02-03 19:07
投稿日:2022-01-21 06:00
 皆さんは、自分が生活している環境をガラリと変える決断をしたことはありますか? 私はどちらかと言えば変化を好まない、腰の重いタイプだと思います。しかし今は「風の時代」。行動力や決断力が人生を大きく左右するのです。特に去り際はこれまで以上に重要視されてくるでしょう。さて、どろんぱは開店前。モジョ子がロッカーで何かを見つけたみたい。

(漫画:おくげちゃん)
(漫画:おくげちゃん)

“軽やかさ”には自信の有無が表れる

 私は性分として“離れる”や“辞める”といったものが苦手です。自分が時間をかけて築き上げてきたものであればなおさら、手放す決断をするのは難しいと思います。だから即決できる人や即行動できる人のことは尊敬してやみません。

 先日、お世話になっている編集さんが20年近く勤めた会社を辞めて、別の会社へ移ると連絡をもらいました。それを聞いた私の正直な感想は「なんでそんなチャレンジするの? もったいない!」。

 だって20年ですよ。そんな長い年月をかけて積み上げたモノを手放すには相当勇気がいるはずです。ただ、この話を聞いて思い出したことがありました。それは「今年の目標は転職!」と言っているお姉さんのこと。私が知っている限り、すでに2回は転職しているはずですが、また別の仕事をやりたいと言っているのです。

 きっとこれまでの会社で培ったスキルを活かしてキャリアアップをするんだな、と勝手に思い込んだ私は「すごい! キャリアアップで転職なんてカッコイイ!」とお姉さんに言いました。

 これは先ほどの編集さんにも同じことを言っています。ところが、どちらからも返ってきた答えは「飽きたから」という至極シンプルで意外なものでした。びっくりしたのと同時に、その2人がこれまで以上に魅力的に見えました。

 大の大人が「飽きた」と身の回りの環境を自ら一変させる。自信がなければその決断はできません。私が今、2人と同じ立場だったとして、その決断ができるかどうか。軽やかな去り方ができるか。それは今後、自信のある人間になっていくための指標の一つになりそうです。

登場人物紹介

モジョ子、コミ (漫画:おくげちゃん)
モジョ子、コミ (漫画:おくげちゃん)

モジョ子:自信がほしい主人公。まだまだできないことも多いが、いつかはみんなに認められるような仕事をしたいと思っている。どろんぱの一員としてもっと認めてほしい欲が出てきた模様。コミと離れることを想像すると泣きそう。

コミ:モジョ子の先輩。昔からどろんぱに勤めているので、多くのホステスの旅立ちを経験している。お世話になったお姉さんたちの幸せを願う懐の深さを持ち合わせるが、初詣のお賽銭は5円までしか出さないケチな面もある。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「クリスマスローズ」で究極のほっぽらかし園芸!怠け者でも花いっぱい♡
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋のある神奈川は地球温暖化の影響もあり、ここ近年の特徴は卒業式に桜咲くでしたが、今年は入学式...
人は「趣味が合わない相手」と恋に落ちることがある
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
結婚、出産、身分の違い…仲良かった友達に会いたくないのはダメな感情?
 学生時代を毎日一緒に過ごした親友。でも、年齢を重ねるに連れて「あんなに仲が良かった友達なのに、今ではもう会いたくない」...
かわいい“たまたま”が大集合!夕暮れの集会の議題はなあに?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
立ち止まっていても時間が進むのなら…
 立ち止まっていても時間が進むのなら、いっそのこと急がなくても良いのかも。  人は人、自分は自分。
「委ねる」は読めるかも? 「委しい、委せる」はなんて読むのかな
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
仕事帰り、ぶつかりおじさんのちかん被害に遭遇!?  私はどう対処すれば…
 先日、電車の中で「ぶつかりおじさん」に遭遇し、周囲に分からないような形で身体を触られました。あの時、自分はどんな対応を...
選ばなかった人生を歩む「もう1人の自分」と話してみたい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
魅惑の“たまたま”の横から…モデル!? に立候補した茶トラ君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
“刺身のツマ”じゃございません! 存在感爆上がりの「かすみ草」最新事情
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、神奈川の片田舎にあります。  大企業の研究所が多数点在しているせいか、他民...
同僚A「昨夜、課長と歩いてました?」同僚B「私も見ました」って…。職場グループLINE公開処刑!!
 グループLINEは、仕事上でもとても便利な連絡ツールですが、時に意地の悪い人がいるのも現実…。  職場での公開処...
ギャラ飲み収入だけで年400万円の貯金達成!元キャバ嬢が浪費しないワケ
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
【求む2期生!】頑張るシンママの収入UPをサポート☆応募して豪華プレゼントGET!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第2期生」...
雪解けの水とハミングと。
 雪解けの水がすごい勢いで山からくだってくる。  流れの音に耳をすませば春の訪れを知る。  澄んだ空気を感じ...