「シングルマザーの子供だから」と思われる可能性もある
全ての画像を見る今までの人生で「あそこの家庭、複雑みたいよ」とか「シングルマザーなんだって」という会話を何度も耳にして来ました。
なにかのトラブルを起こす可能性はすべての子供に等しくあったとしても、それがシングルマザーの子供だった時に「やっぱり」と思われる可能性は少なからずあると思います。これは、私の勝手な色眼鏡かもしれませんが……。
ただでさえ、難しい子育て。でも、より難しくしてしまったのは、自分です。
だからこそ、よく息子に話します。「嘘をついたり、誰かをいじめたり、なにかを取ったりしたら絶対にダメ。優しい子になってね」と。その気持ちの奥で「とにかく何事もなく、いじめもいじめられもせずに大きくなってほしい」と、深く思っています。
ただ、どんな時でも息子の言うことを信じたい
時に子供は、自分を守るため、自分を誇示するため、ファンタジーのためなどに、嘘をつきます。そしてそれは、成長の証でもあるそう。
6歳になった今、ずいぶんとリアリティのある嘘をつけるようになった息子。私も騙されてしまうくらいですから、もしも、今、“言った言わない”のトラブルがあったとして、「うちの子はそんなこと言いません！」なんて、私は言わないでしょう。
とはいえ、周りの子供も同じような様子。ママ友と家庭や幼稚園でのトラブルの話をすることがありますが、「そっか！ みんなそんな感じなんだ！」と、お互いにほっとし合います。シングルマザーに限らず、どんなママでも「うちだけじゃない」とわかると安心するのかもしれません。そんなふうに、一般的な「◯歳児」の情報を仕入れておくことも大事ですね。
この春、息子はいよいよ小学生になります。どうか健やかに、できればトラブルなしでお願いしたい……（笑）。
でも、もしもなにかが起こったとしても、まずは息子の言うことを聞いて「信じたい」という、気持ちを持ち続けると決めています。「シングルマザー」だからではなく、ただの「いち親」として。そして息子も、「シングルマザーの子供」ではなく、ただの「いち子供」として見てもらえたらいいな、と、願っています。
（文；孔井嘉乃／作詞作曲家 イラスト：こばやしまー／漫画家）
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