幸せなセックスから一転、毒親育ちの彼がリストカットを…#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-03-04 13:03
投稿日:2022-02-11 06:00
「毒親育ちの会」で、長身の美青年と出会ったC子さん(28歳公務員/独身)。互いに親からの愛に飢えていた二人は急速に惹かれ合い、ラブホテルへ――。
 彼の両腕にあるためらいキズや強引なフェラチオに驚愕したものの、C子さんは「自分は彼に必要とされている」という安堵感に包まれる。そして、彼の勃起がC子さんのヴァギナを貫いてきて……。
 前回までの話はコチラ→第1話第2話第3話

ついに挿入…身も心も喜びに満ちて

慈愛に満ちたキス(写真:iStock)
慈愛に満ちたキス (写真:iStock)

ーー彼Gさん(34歳カメラマン助手/独身)に丹念なクンニリングスのあと、ついに彼のペニスが挿入された。その後をお聞かせください。

「はい……強制的なフェラチオはショックでしたが、その後のクンニリングスが丁寧で優しくて……。彼のペニスが挿入された時は嬉しくて、心も体も激しくざわめいたのを覚えています。

 挿入と同時に、子宮から鋭い電流が背筋に走り抜けるという感じでしょうか。文字通り「身も心も歓喜する」のを体感したんです。

 彼は根元までペニスを入れたまま、優しく覆いかぶさってきて、私の髪を撫でながら、キスしてきたんです。

 慈愛に満ちたキスが嬉しかったですね。

 それにもう一つ、『この人、セックスがうまい』と思うことがありました」

ーーそれは何でしょうか?

「ズバリ、女性に体重をかけすぎないことです。

 過去に付き合った恋人の中には、自分の体重など忘れて、ズブズブと貫いてくる人もいました。さすがに『重い』『苦しい』などは、ムードを壊しちゃうので言えませんでしたが、アレはキツかった(笑)。

 Gさんは肘で自分の体を支えて、私に重みがかからないよう気遣ってくれるのが分かりました。強引なフェラチオには驚きましたが、ちゃんと私のことを労わってくれているんだって、幸せな気持ちになりましたよ」

スローセックスが更なる興奮を…

自分の体重をかけまいとする優しさに感激(写真:iStock)
自分の体重をかけまいとする優しさに感激 (写真:iStock)

ーーなるほど。体重の件は納得です。続けてください。

「彼は挿入したまま、しばらく動かず、ずっとキスをしてくれたんです。

 いわゆる、スローセックスですね……挿入してもじっと動かずに、互いの体温や粘膜の感触を味わいながら、興奮を高め合っていく感じ。

 早急なセックスじゃなく、優しく労わってくれるようなエッチにさらに昂揚していきましたよ。

 その一方で、真逆の気持ちも芽生えてきたんです。

 腰を動かしてくれないと、私のヴァギナのほうがヒクヒクと疼いてしまって……『早く抜き差しをしてほしい』と、欲情したのも事実です。

 ただ、そのもどかしい気持ちが、さらなる興奮につながりましたね。

 やっと彼が腰を前後させてくれた時には、私、『すごく気持ちいい』とか『アソコが熱い……』と、喘いでしまいました。

 勢いづいた彼は、さらに力強く勃起を打ちこんできたんです。

 ペニスがさらに膣肉に食いこんで、たまらなく気持ちよくて。クチュクチュ……とはしたない粘液の音も響き、『ああ、私、こんなに濡れるんだ』って恥ずかしさと悦びが同時にこみ上げてきて……」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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