更新日:2022-02-12 06:00
投稿日:2022-02-12 06:00
嫉妬の裏にあるコンプレックス
「しかもその女性、驚くくらい美人なんです。スタイルもいいし……。地味な私とはまったく違って、いわゆるキラキラしているタイプです。仕事で成功しているから、持ちものも高価なものが多いし、住まいも都心の一等地だし。
だから、その女性のことをナオトが何か話すたびに、自分のコンプレックスが刺激されるというのもあるかもしれないです。
ナオトのことは好きだし、今後も付き合っていきたいと思っているけれど、ナオトと一緒にいる限りその女性の存在は消えないんだろうなぁと思うと、憂鬱なのも本音です。
ナオトにも、この本音を伝えたことはありますが、あまり真剣に取り合ってもらえませんでした。だけど私にとっては、けっこう深刻な問題です。
ナオトがもう少し、その女性との距離を広げてくれれば解決しそうですけど、なんで理解してもらえないんだろう……って思います」
恋人である奈津さんに強烈な嫉妬心があることを知っていても、ビジネスパートナーとの距離感は近いままのナオトさん。ナオトさんはなぜ、奈津さんの不満を知りながら、見て見ぬふりをするのでしょうか。そこにはナオトさんなりの事情が隠れていました。
次回に続きます。
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