老舗スナックのママ直伝!折れかけた心を秒で回復する裏ワザ

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-04-22 06:00
投稿日:2022-04-22 06:00
 みなさんは友人や同僚が仕事で成果を出しているのを見たら、どんなふうに思いますか? 私は素直に、「すごい」「おめでとう」と思える時もあるけれど、自分に余裕がない時は焦ってしまい、自分の才能のなさを嘆くこともあります。
 そうなった時、なかなか立ち直れなくてグチを言い続けてしまいがち。さて、どろんぱではマキさんが太客のピヨ崎さんを接客中ですが……。

 

 

 

あえて腹が立つような言葉を他人から聞いてみて

 私は創作をする人間の端くれとして、友人の作家たちが仕事を得ていく姿を見ると嬉しいです。それは友人たちが、たくさんの苦労をして生み出しているのを知っているからです。

 だから苦しい期間を乗り越えて得た大きな仕事や、賞レースで勝った時など、苦労が報われる瞬間はとても嬉しいです。だけど自分がうまくいっていない時はそうではありません。

 なかなか人の成功を素直に喜べず、「やっぱり私には才能なかったのかなぁ」というところまで考えてしまい、気分はドン底……。そんな話を、知り合いのスナックのママに愚痴ったのですが、ママからはサクッと「そう思うんならやめちゃえば?」と言われました。

 正直、その言葉を聞いて最初に感じたのは「はぁ?」というムカつき。その気持ちもふまえて「いや、でもまだやめるほどには諦めてなくて……」と言い返しました。

 するとママは、「そう言うと思った。人にやめろと言われて腹が立つうちは大丈夫。諦めがつくまで頑張りなさい」と。

ムッとするのは、まだやれる証拠

 ママいわく、自分の能力に自信がなくなってくじけそうになったら、誰かに「やめればいいじゃん」と言ってもらうのがオススメだそうです。そこで何か言い返せるうちは大丈夫。その言葉に納得してやめるのであれば潔くもあります。

 言い返せるのは、なんとかもがいて動き続けているということ。自分だけで回復できない時は、人の手をこんなふうに借りるのもありかもしれませんね。

登場人物紹介

マキさん:どろんぱのナンバーワンホステス。おっとりした見た目をしているが、けっこう腹黒で毒舌。が、お客さんの心を掴むのがとてもうまい。めっぽうお酒が好きな3人の子持ち。

ピヨ崎さん:どろんぱの古くからのお客で、マキさんのことを気に入っている。飲み方がスマートなのでホステスからの人気も高い。いつもマキさんに丸め込まれて高いボトルを入れているが、本人はまんざらでもない様子。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


見ず知らずの人に電車代を貸せる? 一生大切にしたい人が分かった話
 みなさんは人を信用しやすい方ですか? それとも疑い深い方ですか?  私はどちらかといえば後者で、人を簡単には信用で...
切り取られた街を見上げる 「もっと見たい」は人間の性かな
 ふと見上げたら、切り取られた街が隙間からのぞいていた。  これもチラリズムなのか。全体を見せられるよりも刺激され...
海外駐在妻の驚愕実態!閉鎖的な女のドロドロ、とかくママ友が面倒くさい
 海外駐在ママというと、どこか華やかで羨ましいイメージがありますよね。でも、中には、現地でのママ友との面倒くさい関係に疲...
パワハラ認定は回避を…叱り上手な人が実践するコツ5つ&間違った叱り方
 人を叱るというのは、意外と難しいものですよね。部下や後輩が失敗した時「ビシッと言ってやろう」と思いながらも、パワハラだ...
「俺を撮ってくれよ」な“たまたま”様、地を這うカメラマン冥利です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
球根いつ仕込む?「秋」の今でしょ!植えっぱなしにオススメの花は7種類
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の真ん中の片田舎で商売をさせていただいておりますが、今年も悩ましい秋でございま...
とことん落ちないと浮上できない 放っておいてあげる優しさ
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「花屋前にいる」「どこ?どこにでもいる顔だから」実は傷つきLINE3選
 誰かの何気ない一言に深く心が傷ついた経験は誰しもあるはず。  相手の性格にもよりますが、ほとんどは相手に悪気がな...
お疲れ様はNG、お元気様はOKのナゼ…職場のうざいローカルルール5選
 社会一般ではない通じない「職場独特のローカルルール」が存在する会社って多いですよね。入社したての社員からすれば、ドン引...
青空に踏切の音が映える 季節は秋でも絶対に手放せないもの
 ここ数年ですっかり浸透したものに男性の日傘がある。 「男が日傘なんて」という謎の気負いも、死を覚悟する日差しには...
たまたまもゴロンと全開!幸せそうなにゃんたま様に昭和CMを思ふ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
中年のババア、もとい「中年女性」になった私たちへ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「聞いてよ!」「で、結論は?」せっかち君のLINEはタイパ重視ですって
 世の中には、1秒でも時間を節約したい「超せっかちな人」が存在します。なぜ生き急いでいるのかはわかりませんが、とにかく少...
#1 芸能界に執着する35歳女の密かな楽しみ。裏アカで吐き出す腹黒い本音
「いらっしゃい、シゲさん今日は早いんだね」  阿佐ヶ谷駅の北口の飲み屋街・スターロードにひっそりたたずむ小さなスナ...
平日夜8時、話題のオーケー銀座店の惣菜コーナーに行き完全敗北した件
 10月17日、東京・銀座3丁目のマロニエゲート銀座2内に「オーケー銀座店」がオープンして話題になっていますね。銀座の一...
#3「バカにされてる?」元彼のイヤミがつらい。女が椎名林檎を歌う理由
【#1、#2のあらすじ】  阿佐ヶ谷のスナックに勤務している紘子は、役者を目指しながらもくすぶっている日々。そんな...