「しいたけのたたき」ポン酢と玉ねぎで…カツオじゃないよ!

コクハク編集部
更新日:2022-10-04 06:00
投稿日:2022-10-04 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・歌舞伎町の居酒屋「のだぴん」の野田義彦さんに、ポン酢で食べる「しいたけのたたき」のレシピを教えていただきました。

見た目は魚の唐揚げだけど…

合う酒=白ワイン、吟醸酒(C)コクハク
合う酒=白ワイン、吟醸酒 (C)コクハク

 一見すると魚の唐揚げのようですが、食べてみてびっくり。サクサクの衣の奥から、じんわり口いっぱいに広がる滋味深い味わい。これって、もしかして……。

「そうです。しいたけなんですよ。意外でしょ」と笑顔の野田さん。

 お店でも人気のメニューなのだそう。

「“たたき”と言えばカツオのたたきですよね。高知ではカツオのたたきは、玉ねぎを敷いてポン酢で食べます。それに倣って“しいたけのたたき”と呼んでいます」(野田さん)

 しいたけは肉厚なものがオススメ。大きめに切ったほうが食感と風味がさらに際立ちます。仕上げのセオリーはポン酢です。よりおいしくするなら、すだちなどの柑橘類を搾ること。お店の味にぐっと近づきます。

 しいたけは低カロリーな上、食物繊維が豊富なヘルシー食材。腹回りを気にしながら、どうしても揚げ物が食べたい時にもピッタリです。

【材料】

・しいたけ 3~4個
・片栗粉 適量
・ポン酢 適量
・玉ねぎ 4分の1個
・刻みネギ 適量
・もみじおろし 適量
・油 適量

【レシピ】

(1)しいたけの軸を取って、カサをそぎ切りにする。

(2)玉ねぎはスライスし、しばらく水にさらし、ザルにあげておく。

(3)切ったしいたけに片栗粉をまぶし、余分な粉を払い、油に入れる。

(4)カラッと揚げたしいたけをスライス玉ねぎにのせる。

(5)刻みネギ、もみじおろしをのせ、ポン酢をかける。

本日のダンツマ達人…野田義彦さん

▽野田義彦(のだ・よしひこ)
 会社勤めを経て、24歳で跡を継ぐため入店。アルタ裏の旧店舗から現在の場所に移転した2011年に、正式に2代目を継いだ。優しい笑顔と穏やかな口調が人気の癒やし系店長。先代のおとうさんからも「完璧」と言わしめる腕の持ち主。

▽のだぴん
 新宿・歌舞伎町で30年余り。76歳の「おとうさん」こと野田一彦さんと、76歳の「おかあさん」こときみ子さん、それに2代目の義彦さん3人が切り盛りするアットホームな居酒屋。新鮮な魚介と、「おとうさん」の出身地である山梨の郷土料理をアレンジしたメニューが人気。同じビルの4階では妹の久美子さんがカラオケバーを営んでおり、そちらへの出前も対応。のだぴんのお料理を、歌いながら楽しむこともできる。

東京都新宿区歌舞伎町2-45-7 石井ビル3階

(日刊ゲンダイ2020年7月10日付記事を再編集)

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