客との愛欲に溺れ諦めたら…実姉の婚約者として現れた彼 #4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-07-22 10:42
投稿日:2022-07-15 06:00

2人きりのアフターでの優しい言葉に

――続けてください。

「私が関係を持ったのは、会社経営者のWさん(40歳/既婚)でした。学習塾のフランチャイズから始め、不動産や投資でも稼いでいるヤリ手と評判のかたです。

 いつも洒落たスーツ姿で紳士的に接してくれて、銀縁メガネの似合うダンディなお客さまで、接待はもちろんプライベートでもうちの店を使ってくれる、とてもありがたい存在でした。

 男女の関係になったのは、2人きりのアフターで『H子ちゃん、何かあったんだろう? 僕でよかったら相談にのるよ。愚痴でもなんでも吐き出して』と言われたんです。

 隠しているつもりでも、彼に見透かされていたんですね。

 もちろん、失恋したなどとは言いません。

 気づけば『じゃあ、抱いて』とストレートに言っていました。

 その時の彼の顔といったら……(笑)。私を口説いていたくせに、いざ、そうなると男の人ってあっけに取られて真っ赤になるんですね。

 言った私のほうが恥ずかしくなりました。

「違う匂い」を感じた抱擁とキス

 で、結果的には、銀座にあるホテルの高層階で抱かれました。

 抱きしめられてキスされて……『ああ、Rさんとは違う匂い』だと感じましたね。

 その時はけっこう酔っていたせいで記憶が定かでないのですが、裸になった私の乳房を揉みしだき、乳首を吸いながら、Wさんは『こんなキレイな体をドレスで隠していたんだ』って、感動したように言ってくれて……。そして、クンニリングスも気持ちよかった。

 私の脚を大きく広げて、肉ビラを広げながら『ここもキレイだ。H子ちゃんはどこもかしこもキレイでセクシーで、興奮するよ』って言いながら、尖らせた舌先でワレメを舐めあげられました。

 久しぶりのクンニリングスの心地よさに、私が『くうっ』とヒップを跳ねあげると、『感じやすいんだね。シーツまで濡れてる』なんて言われてしまって……。

 その後も、手と指で肉ビラやクリトリスを責められ、挿入前にも関わらず、2、3度イカされた気がします」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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