ニオってる?夏の汗・皮脂が臭う原因と対策【部位別に解説】

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 19:03
投稿日:2022-08-04 06:00

2. 体臭の原因はプレ更年期!?

「プレ更年期というのは、本格的な更年期に入る前の30代後半から40代半ばくらいのことよ。女性ホルモンが減少しはじめて、心とからだの不調が起こりやすくなるの。女性の体臭は、女性ホルモンの影響を受けやすくてね……」

 女性ホルモンのエストロゲンには、皮脂の分泌を抑える働きがあります。エストロゲンの分泌が乱れて減少していく更年期・プレ更年期には、皮脂分泌が増えやすくなるのです。

「なるほど……皮脂が増えるから、体臭が強くなりやすいということですね」

「皮脂そのものは無臭だけれど、皮膚の常在菌が皮脂を分解したり酸化したりすると、臭いが発生するのよ」

 それにね……とえりのボスは説明を加えました。

「更年期には、自律神経の乱れからホットフラッシュも起こりやすくなるわ。急に顔や上半身がほてって大量の汗をかくこともあるから、体臭を不安に思う人も少なくないんじゃないかしら」

「そんな……今でも臭いが気になるのに、更年期になったらもっと体臭ケアが必要になるなんて……」

 えりのボスは自信たっぷりに答えます。

「そんなに不安がることないわよ。実践的な体臭対策、お教えするわ!」

3. これで安心! 部位別・体臭対策

 更年期・プレ更年期の女性が気になる体臭対策を、部位別にご紹介します!

3-1. 腋臭

 腋臭対策は、かいた汗をこまめに拭くことが基本。腋毛があると汗が残りやすくなるので、しっかり処理しておきましょう。

 腋は皮膚常在菌の多い場所なので、臭いがきつくなりがち。デオドラント剤を使うと安心です。

 更年期で汗をかきやすくなっている人は、汗脇パットの予備を持ち歩いてこまめに取り換えるのもおすすめですよ。

3-2. 陰部の臭い

 膣は、細菌やウイルスの繁殖を防ぐため酸性になっており、もともと酸っぱい体臭のしやすい部分。通気性のいい下着を選び、肌に優しい石鹸で適度に洗って陰部を清潔に保つことが基本の臭い対策です。

 また、疲れやストレスでからだの抵抗力が落ちると、雑菌が増えて臭いがきつくなる場合もあるので要注意。疲れをため込まないよう注意しましょう。

3-3. 全身的な臭い

 運動を習慣づけたり、お風呂でしっかり湯船につかったりすると、汗腺が鍛えられて「臭いづらい汗」をかくからだ作りができます。

 食生活もとても大切です。腸内環境を改善すると「腸肝循環」と呼ばれるサイクルが整い、臭い物質が汗に出るのを防ぐ働きがあるといわれています。

 食物繊維の豊富な海藻類や野菜類、抗酸化作用が期待できるビタミンC、ビタミンの豊富なフルーツやナッツなどを取り入れて、健康的なからだを作っていきましょう。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


20代メイクフェチがお伝えしたい! 劇的に垢抜ける「ハイライト」術
 アラフォー女性のみなさん! ツヤ肌に見せたいからといって、顔中あちこちにハイライトをのせてギラギラにしてしまっては、せ...
「漢方の基本」プレ更年期世代の素朴な疑問10【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
amazonで常に上位!男を惑わす「フェロモン香水」試したら
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
単品より定食!? ダイエット中なのに外食が多い人のメニュー選び
「外食=太りやすい」というイメージが強いため、ダイエット中はできるだけ避けたいと思う人も多いはず。でも仕事が忙しいと、つ...
“ヘアアレ”下手回避!意外と知らない「スタイリング剤」の種類&選び方
 女性にとって、ヘアスタイルは重要なポイント! 毎朝、鏡に向かって髪の毛と格闘している人も多いのではないでしょうか。理想...
マスクを外したくないけどー!素顔バレの葛藤を乗り越える法
 コロナ禍でマスクが欠かせない生活が3年も続いています。最初は息苦しさを感じていたものの、いざマスクを外すとなると、マス...
黒ゴム注意報発令!「老けて見えない」まとめ髪で脱おばさん
 まとめ髪をした自分が鏡に映って、「なんか老けた?」と悲しくなったことはありませんか? 若い頃は、何も考えずにささっとま...
プチプラでアイメイク格上げ!一周回ってキャンメイク&セザンヌが良き♡
 私はいまだにマスクをつけて外出する機会が多く、そんな時はアイメイクしかしていません。そしてマスク姿だと、何だか街中全員...
糖化はお疲れ女性の敵!若さを保つ食事法5選【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「ノーズシャドウ」アラフォーの“ケバ・ダサ”残念テクを解説
 眉から鼻にかけてノーズシャドウを入れることで、簡単に彫りが深いハーフのような目鼻立ちの顔に見せられるため、最近では数年...
アンミカ歯磨き粉「ミカホワイト」でホンマに歯は白くなる?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
衣紋掛けはTPOで!40代赤っ恥“秋冬ファッション系死語”7選
 ファッション用語は、時代によってどんどん様変わりしていきます。常に流行をチェックしていない限り、知らない間に若者にはま...
目頭切開ラインが人気!マル秘テク4つでマンバギャル回避
「目頭切開ライン」とは、目頭の部分に“ちょんっ”と切り込みを入れたようにアイライナーを引いてつくるラインのこと。この目頭...
使用期限は? 固まったら? 古いマニキュアの正しい捨て方
 マニキュアの捨て方を知っていますか? もしかしたら、「いつも適当に捨てていた」なんて人もいるかもしれませんね。でも、間...
正月太りは「五行別ダイエット」で解消する!【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代からやっててよかった美容法6選! 逆に後悔したのは?
 20代の頃はみんな若々しくて美しいもの。でも、本当に大きな差が出るのは40代以降だと知っていますか?  20代からど...