加齢たるたるのあるある<1>目の下のたるみは立派な現代病

新井見枝香 元書店員・エッセイスト・踊り子
更新日:2022-08-18 06:00
投稿日:2022-08-18 06:00

たるみの原因は生活全般

 思えば私の日常は、目や目元に負担をかけてばかりいる。小さな文字の本を読み、スマホを操り、こうして画面に向かって文章を書いている。目の周りにラメを塗りたくるメイクも、ステージで浴びる強烈な照明も、全て目の下のたるみの原因に思える。目の下がたるまない生活とはどんなものか。

 スマホの電波が入らず、Amazonが本を配達してくれないような僻地に住む? しかしそんなところには仕事もない。私には450万円が必要だというのに。

10万円から始まる“一生メンテ”の道

 念のため、スマホで調べた目の下のたるみを取る美容整形は、最低でも10万円はかかる。450万円と比べれば安いような気がするが、根本の「加齢」という原因は一生取り除けないから、おそらく何度も繰り返す必要があるだろう。

 もはや人前に出る仕事をやめたほうがお金持ちになれそうだ。だってたるんでいるのは、目の下だけじゃない。

 次回は「たるたるシリーズ」第2弾、目の下編に続き、お尻の下編をお届けします。

新井見枝香
記事一覧
元書店員・エッセイスト・踊り子
1980年、東京都生まれ。書店員として文芸書の魅力を伝えるイベントを積極的に行い、芥川賞・直木賞と同日に発表される、一人選考の「新井賞」は読書家たちの注目の的に。著書に「本屋の新井」、「この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ」、「胃が合うふたり」(千早茜と共著)ほか。23年1月発売の新著「きれいな言葉より素直な叫び」は性の屈託が詰まった一冊。

XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「息子の名字をどうするか問題」…子供たちは柔軟だった
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。  家庭の事情はそれぞれあって、離...
心を開いてくれた♡ "にゃんたま”パワーの癒しに救われます
 きょうも、にゃんたまωを求めて旅は続きます。  にゃんたまは非常にセンシティブな部位なので、初対面の相手に、そう...
もう戻れない…嫁姑の“誤爆LINE”で家庭崩壊!緊迫の内容5選
 今回は、結婚している女性にとって、ただただ恐怖でしかない「嫁姑の誤爆LINE」をご紹介します。「あの時気づいていれば!...
なぜイライラしてしまう? 頑張る人ほど他人に厳くなる理由
「いいなぁ、私なんか……」と自分を羨んでくる人に、「じゃあなぜ頑張らないの!?」とイラッとしたことはありませんか? しか...
しながわ水族館にカワウソがお引っ越し 2021.10.29(金)
 しながわ水族館(品川区勝島)は19日で開館30周年を迎えました。今月17日より、30周年を記念した音声ガイド「シュラと...
長く続いた面倒なLINEのやりとり…自然な終わらせ方5選
 日常生活に欠かせないLINEは、どこにいても気軽に連絡を取り合うことができる最高のコミュニケーションツールです。でも、...
食欲の秋!青空の下でおやつ中の“にゃんたま”後ろ脚にも注目
 きょうは、にゃんたま集合! 食欲の秋がやってきました。  抜けるような青空にシッポを突き上げて、おやつを頬張りま...
小さくても効果絶大!ブルースターは男の子のラッキーカラー
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋、さすが店長が猫というだけあって、お子様連れのお客様がとても多いのでございます。  ...
近いのに遠い実家…娘が孫を連れて出戻ってきた時の親の心
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。  家庭の事情はそれぞれあって、離...
どれにしようかにゃ♪ 猫じゃらしを吟味する“にゃんたま”君
 たくさんあってどれにじゃれようか目移りしちゃう!  きょうは、風に揺れる天然の「猫じゃらし」で遊びたい放題です。...
角川武蔵野ミュージアムに行ってみた 2021.10.24(日)
 埼玉県所沢市に誕生した「ところざわサクラタウン」は、アニメホテル×ミュージアム×レストラン×多目的ホールなどで構成され...
ママ友のひどいLINE…空気が読めない&常識知らずな内容5選
 保育園や幼稚園の保護者同士でやりとりするママ友LINE。同じクラスのママに誘われて断るわけにもいかず、半ば強制的にグル...
醜すぎる女性同士のバトル! 姑・友人・姉妹のドロドロLINE
 女性同士のケンカって、ドロドロしがちですよね。「本気でぶつかり合えばすっきり解決!」ができる男性に比べて、女性同士のケ...
あなたは大丈夫…? ”不幸中毒”になっていたお客さんの話
 自分のことを「不幸だな」「不運だな」と感じることはありますか?もちろん生活の中でそんなふうに感じる瞬間はあると思います...
断捨離で社会貢献 「古着deワクチン」レポ 2021.10.22(金)
 整理整頓が苦手です。特に洋服。気が付くとクロゼットはいつもパンパン。そのくせ着る服はいつも一緒という残念な事態に。この...
猫は「きもちいい」の天才! 日差しにウットリ“にゃんたま”
 猫は「きもちいい」の天才です。  きょうは柔らかな日差し。ただでさえ気持ちの良い日なのに、にゃんたま君は背中を伸...