人の名前が覚えられない…プレ更年期のブレインフォグかも?

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 18:59
投稿日:2022-10-20 06:00

4. 漢方薬で体質改善を目指す!

 プレ更年期から更年期にかけては、女性ホルモンの影響を受けやすい時期です。自律神経のバランスを崩してしまい、集中力や記憶力の低下、倦怠感といったブレインフォグの症状が出る人もいます。

 更年期・プレ更年期の不調には、漢方薬でからだの内側からアプローチするのも有効です。

 加齢や過労、ストレスなどにより血管が収縮して血流が悪くなり、脳に酸素や栄養が十分に行き渡らないことが、ブレインフォグの原因と考えられています。

 ブレインフォグには、「血流をよくして脳の働きをよくしたり、脳の老化を抑える」「自律神経のバランスを整える」「消化・吸収機能をよくして疲れをとる」といった漢方薬が選ばれます。

 栄養バランスのいい食事や運動を毎日続けるのは大変という方も、漢方薬なら自分の症状や体質に合ったものを毎日飲むだけなので、無理なく継続できますよ。

 更年期・プレ更年期のブレインフォグでお悩みの女性におすすめの漢方薬をご紹介します。

<更年期・プレ更年期のブレインフォグに悩む女性におすすめの漢方薬>

・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):疲労感があってだるく、貧血、寝汗などのある方に用いられます。
・人参養栄湯(にんじんようえいとう):疲労倦怠や食欲不振、手足の冷えなどのある方に用いられます。

 ただし、漢方薬は自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。体質に合っていないものを選んでしまうと、効果が出ないだけでなく副作用がおきることもあるので注意しましょう。

 購入時には、できる限り漢方に精通した医師、薬剤師に相談を。お手頃価格で不調を改善したい、という方には医薬品の漢方がおすすめです。

 あなたの不調や体質に合わせた漢方薬を提案してくれるオンラインサービスも便利ですよ。

5. 生活を見直して、頭をすっきりさせよう!

「ブレインフォグの対策、教えてくれてありがとうございました」

 まみさんはすっきりした表情で、えりのボスにお礼をいいました。

「どうして集中できないんだろうって、ずっと不安だったんです……でも、えりのさんからプレ更年期やブレインフォグのことを教えてもらえたので、安心できました。食事や運動って、とても大切なんですね! 漢方薬もチェックしてみます」

「あまり思いつめないで、できることからひとつずつ試してみてね。漢方薬を試すときは、体質や症状を見極めることが大切だから、医師や薬剤師に相談するのがおすすめよ」

「わかりました、えりのさん」

 サロンに来たときはしょんぼりと背中を丸めて歩いていたまみさん。今は背筋をまっすぐ伸ばし、とてもきれいな姿勢です。

「気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 心のモヤモヤが晴れた様子のまみさんを、えりのボスは晴れやかな笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子

 元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


今すぐできる糖質対策!【専門家監修】意外と知らない糖質のキと摂取法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ちょっとの油断で眉頭が大惨事に…こっそり笑われてるかも!? 眉メイク3選
 眉メイクは自由自在に雰囲気を変えることができる一方で、一歩間違えるとせっかくのメイクが台無しになってしまいますよね。 ...
うっわ…どこまでOK?男性がつけるアクセサリー“ありorなし”の境界線
 女性にとっては、おしゃれに欠かせないアクセサリーですが、男性がつけると賛否両論あるようです。やはりチャラいイメージを持...
不安定な「40代秋肌」は洗顔を見直す!美容家激推し“裏ワザ”グッズ3選
 夏から秋へと季節が変わる今は、40代の肌はどうしても不安定になりやすいもの。部分的に脂っぽかったり毛穴が気になったり、...
デリケートゾーンの改善策に辿り着かない叔母…保湿オイルを勧めてみた
「デリケートゾーンケア」や「フェムケア」というワードは、雑誌などのメディア上では当たり前のものとなったけれど、どれくらい...
最近“老けて見える”と嘆く40代女性! 避けたいNG眉色と若見えのコツ
「メイクをしたのになぜかげっそりして見える」「最近なんだか老けた?」と感じているアラフォー女性の皆さん。もしかしたらその...
来年の夏までさようなら「サンダルを長持ちさせる」保管前のお手入れ方法
 夏に大活躍したサンダルですが、しっかりお手入れしておかないとすぐにダメになりますよね……。今回は、「来年の夏も綺麗にお...
ムダ毛処理は義務ですか? 毛を剃らない理由から考える“疲れない”美意識
 近年は、性別や働き方、美の基準など、あらゆる価値観が新しくなり、多様化した時代になっていますよね。中でも注目したいのが...
天然ヘアカラー剤「ヘナ染め」の末路は? 知っておくべきデメリット5つ
 おしゃれのためのヘアカラーと必要に迫られてする白髪染め、どちらもアラフォーにはおなじみです。こんなに続けて髪が傷まない...
U-2200円!美容家も納得の香りグッズ3選、おセンチ&悩める秋の夜長に
 夏が終わって秋が訪れると「秋の夜長」を楽しむ人もいる一方で、なんとなく心細い気持ちになって、くよくよと悩んでしまうとい...
台風による体調不良、気象病かも!?【専門家監修】すぐに試せる対処法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
時間1分ください!唇ぷっくり血色リップは「6V」チョイ塗りから3工程
 リップメイクは、唇に色がついて「血色感」さえあればいい、と思っていませんか? それで十分といえば十分でもありますが、短...
お疲れ頭皮&髪にオレンジシャンプーがグッジョブ 時短美容家が惚れた2品
「オレンジシャンプー」って、聞いたことはありますか?  文字どおり柑橘の「オレンジ」にまつわる成分を使っていて、洗い心...
Amazonで酷評の✩1.9「毛穴ステルス隔離棒」で40女の肌に奇跡が…!
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
薄い・強すぎ・不揃い!20代が見たアラフォーの「残念な眉毛3選」
 いよいよ秋ですね〜。この時期、アラフォー世代の眉毛メイクには注意が必要です。  というのも年齢を重ねるごとにメイ...
40代女が眉毛パーマ初体験!細くなった眉毛をどうにかした話
 以前、眉毛迷子を解決するべく流行りのアイブロウアイテムに刷新した話を書きました。  購入したアイテムのおかげで、...