のどの“つかえ感”も、内視鏡検査では異常なし
ある日から、特に何のきっかけもなく、のどの違和感が気になるようになりました。なんだか、のどがつかえるような、しめつけられるような……。魚の小骨が刺さったような違和感が続くのです。
それで「呼吸が苦しい」とか「痛くて食べ物が飲み込めない」というレベルではないんですが、ふとした瞬間に意識してしまうと、やっぱり“つかえた感じ”がする。
同様の症状が2週間ほど続くと、日常生活に支障はなくてもだんだんと「違和を感じている状態そのもの」がストレスになってきたため、近所の耳鼻咽喉科を予約。
病院ではまず医師による触診から始まり、内視鏡検査でのどの様子を診てもらうことに。鼻から内視鏡スコープを入れる前に「理由はあとで説明するから、モニターをしっかり見ていてください」と言われました。
検査中は言われた通りしっかりと目を開けて、最初から最後まで自分の体内が映し出されたモニターを見届けました。そこには、特に問題なさそうなピンク色をした食道が映っていました。
「モニターを見て」と言われた理由は…
検査の結果はやっぱり「異常なし」。
医師は「はっきりと断言はできないし、あまり深く考えない方がいい場合もあるけれど……」と前置きして、睡眠不足やストレスからくる心因性の咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)の可能性について説明してくれました。
咽喉頭異常感症とは、のどがしめつけられる、つかえる、(実際にはなくても)のどに何かひっかかっているような感じがする症状のこと。
自律神経失調症や更年期障害などの「病気」が原因の場合もありますが、多くは不安やストレスなどの精神的な理由が原因と考えられています。
後者の場合、自分の目で実際に何も問題がないことを認識するだけで、不安が消えて症状が消えてしまう人もいるとか。内視鏡の際に言われた「モニターをしっかり見て」の言葉はそういう意味でした。
医師に言われた改善策は「気にしない」、そして「そのうち治る」と考えること。
気にして触ると実際にはない痛みや感触が残ってしまう人もいるので「できるだけ首を触らないように」とも言われました。病院に行ってから1週間ほど経った頃、気付くと“つかえた感じ”は消えていました。
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