絶品! すりおろし玉ネギのドレッシングで旬の野菜を
今回教えていただいた5品は、実用的で作り置きできるものばかり。お酒を楽しみながらの晩酌です。
出来上がったばかりのアツアツではなく、冷めてもおいしい。あるいは週末や時間のある時に仕込んでおけばパパッと盛り付けるだけで食べられますよ。そんなメニューがうれしい、この玉ネギを使ったドレッシングは最たるもの。
「最大の利点は傷みづらいこと。煮沸消毒などした清潔な入れ物で保管してもらえたら、1カ月はおいしくいただけると思います」
撮影時は夏の盛りだったので、トマトとキュウリを合わせましたが、「旬のお好みの野菜を合わせてください。レタスなどの葉物はもちろん、これからの季節ならスライスしたカブにも合うかと。醤油の代わりにお豆腐にかけてもぜひ」。
万能で作り置きしておくと頼もしいけれど、ひとつ“難点”が……。
「玉ネギをすりおろす時、そこそこ涙が出るかも(苦笑)」
ゴーグルを用意する?
【材料】
・キュウリ 1本
・トマト 1個
・バジルの葉 適量
・炒りごま(白) 適量
ドレッシング
・玉ネギ(すりおろし) 250グラム(※すりおろした際に出る水分も含む)
・サラダ油 180グラム
・米酢 180グラム
・塩 25グラム
・薄口醤油 18グラム
【レシピ】
(1)ボウルにドレッシング用の材料をすべて入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせてから清潔なタッパーやペットボトルなどに入れて冷蔵庫で冷やしておく。
(2)トマトは一口大、キュウリは縦2.5センチ幅に切り、包丁の腹でたたいて割る。
(3)器に2を盛りつけ、冷やした①のドレッシングをよく混ぜてからかける。その上にちぎったバジル、炒りごまをのせて出来上がり。
本日のダンツマ達人…土屋為芳さん
▽土屋為芳(つちや・ゆきよし)
1974年生まれ、静岡・伊豆出身。地元の旅館でのバイトを皮切りに、東京の銀座や赤坂見附、大阪、箱根などでの修業を経て、40歳で独立。食べ歩きの趣味は「料理人にとっていいことしかない」。店の立ち位置を“第三者目線”で進化させ、外観、料理、雰囲気すべてが一体となった“土屋ワールド”をつくり出す。リピーターが多いのもうなずける。
▽食堂 ユの木
市場により近い場所を求め、江戸川区西葛西から現在の月島の路地裏に移転してきたのは2018年3月のこと。お通しの代わりに「おばんざい三種」もしくは「季節の小鉢三種」を選ぶシステム。
かわいらしい手書きのお品書きには、懐石を中心とした店で腕を磨いた主人による肩肘の張らない和食ベースの逸品が並ぶ。料理の多くは3ケタの価格設定。白木のカウンターで喉を潤しながら“三種”をつまみ、あれこれとメニューを吟味する時間は何物にも代えがたい。
東京都中央区月島3-14-2
(日刊ゲンダイ2020年10月7日付記事を再編集)
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