熟睡したい!「更年期の不眠」に効く安眠のコツ~専門家監修

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 18:57
投稿日:2022-12-08 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人。でもって、タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けている――。
 そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。

1. 寝付くまでに3時間もかかり毎朝グッタリ…

 今日のご相談は、あつ子さん(45歳女性・仮名)から。

 目の下にうっすらクマを作ったあつ子さんは、だるそうな様子でつぶやきました。

「最近、すごく寝付きが悪くて困っているんです……」

 えりのボスは、あつ子さんの様子を見て静かにうなずいています。

「寝付くまで3時間くらいかかる日もあって。なんとか眠れても、熟眠感がないから寝起きもスッキリしないんです」

「眠れないのは、つらいわよね……」

「はい。翌日の仕事にもいまいち集中できないし、疲れが取れないからイライラしてしまうし。何年か前までは、睡眠のトラブルなんて全然なかったのに……」

不眠は、更年期の女性によくある不調のひとつなのだけれど。もしかしたら、あなたの不眠も更年期に関係しているのかもしれないわね」

「更年期……ですか?」

 えりのボスはうなずきました。

40代半ばから50代半ばにかけての更年期や、30代半ば以降のプレ更年期には、ホルモンの分泌が乱れて心身の不調が出やすくなるのよ。更年期への基本的な対処法で、睡眠トラブルが改善する場合もあるわ」

「そうなんですか? くわしく聞かせてください!」

 前のめりの姿勢で聞き入るあつ子さん。これは放っておけません!

2. 不眠の原因は更年期?

「どうして更年期は不眠になりやすいんですか?」

 あつ子さんの質問に、えりのボスが答えます。

「女性ホルモンの分泌量が急に減少して自律神経が不安定になることが、更年期の不眠に関与していると考えられているの」

 えりのボスは、さらに説明を続けます。

「それに加えて、更年期には突然の発汗やほてりなどが出る場合もあるわよね。発汗やほてりが入眠中に起きて、寝ている途中に目覚めてしまう人もいるわ。さらに、更年期のイライラや不安症状の影響で不眠が悪化してしまう場合もあるの」

「更年期って、いろいろな理由で不眠になりやすい時期なんですね。『こんな人が不眠になりやすい』といった特徴があれば、知りたいんですけれど……」

「ホットフラッシュや不安感のように、更年期の不眠の背景にはさまざまな理由があるから、一概には言えないわ。でも、強いストレスにさらされていると更年期の不調が強く出やすいともいわれているから、できるだけリラックスして休養をとるようにするのが大切よ」

「なるほど……」

 真剣に聞き入っているあつ子さんに、えりのボスは笑顔で言いました。

基本的な生活習慣を見直したり、寝る前の習慣に気をつけたりすると不眠が改善する場合もあるわ。更年期の不眠におすすめの、安眠のコツをご紹介するわね!」

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