「牡蠣のブルスケッタ」溶き卵に守られたぷりぷり食感が絶品

コクハク編集部
更新日:2023-12-05 06:00
投稿日:2023-12-05 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝大門の「都映」の水谷大輔さんに、海のエキスがギュッと詰まった「牡蠣のブルスケッタ」のレシピを教えていただきました。

ぷりぷり感の秘密は…

合う酒=白ワイン、スパークリング(C)コクハク
合う酒=白ワイン、スパークリング (C)コクハク

 もち肌の女性にキスをしたような食感に、ジュワッと広がる濃厚なエキス。海のミルクは、生で食べてこそですよね。

 ほどよく火を通していても、その食感を残し、抜群のワインのアテに仕上げているのがこちらのメニュー。

「ぶっちゃけ、牡蠣(かき)を溶き卵にくぐらせてオリーブオイルで焼くだけなんです。こんなので連載のネタになりますか」

 笑って謙遜しますが、いやいや、どうして。最高デッス。焼いていても粒は大きさを保ち、バゲットを覆い尽くさんばかり。

 がぶりと半分ほどかじると、タルタルとバゲット、そして牡蠣とのウマ味の三重奏でワインが止まらなくなっちゃう♡

「牡蠣を卵でコーティングすることで、エキスが漏れ出すことなく、中に閉じ込められるので、ぷりぷり感をキープできるんです」

 タルタルがアッサリしているのも、ちょうどいいんですよね。

「マヨネーズだけだと重いので、ニンニクと生クリームで軽くしています」とのこと。新しい牡蠣料理にぜひ!

【材料】

・牡蠣 3個
・バゲット スライス3枚
・卵 2個
・オリーブオイル 適量

タルタル
・マヨネーズ 30グラム
・ニンニク 2分の1片
・生クリーム 10グラム

【レシピ】

(1)ニンニクをすりおろしてから、タルタルの材料をすべて混ぜておく。

(2)溶き卵に牡蠣をくぐらせる。

(3)熱したフライパンにオリーブオイルを引いたら②を中弱火で焼く。

「焼きながら、2、3回溶き卵にくぐらせるのがコツ。ぷっくりとした牡蠣の“腹”を指で押して、反発するくらいがちょうどいい焼き加減です」

(4)1を塗ったバゲットに3をのせれば出来上がり。好みで刻んだトマトをトッピングしてもよし。

本日のダンツマ達人…水谷大輔さん

■水谷大輔(みずたに・だいすけ)
 近所の老舗割烹の板前さんに秘伝のレシピを教わるという愛されキャラ。学生時代にサッカーで鍛えた体力を生かし、自転車をこいで豊洲市場や食肉市場に通い、魚介や精肉、モツなど新鮮食材を仕入れている。

■都映(みやこうつし)
 定番メニューも日替わりメニューも、多くはワンコイン。東京タワーのお膝元・芝大門という都心にあって、良心的な価格でありながら、魚も肉も野菜も厳選素材を仕入れ、丁寧な仕込みで常連客が絶えない。

東京都港区芝大門1-11-9

(日刊ゲンダイ2020年10月21日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


マヨと黄身が絡む…ハーブが効いた「漬けマグロのユッケ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の「farm studio #20...
鬼リピ確定!「豚ねぎ塩鍋」がおいしすぎる 2022.1.19(木)
 本格的に鍋がおいしい季節になってきました。肌寒くなると筆者は、スーパーに陳列された鍋スープ各種を片っ端から買い漁ります...
「ゆで鶏のマーラーソース」やさしく火を入れて鶏肉ふっくら
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の「farm studio #20...
正月ボケした舌に効く~!お口が欲するジャンクなオムハヤシ
「爆速レシピクリエイター」およねさんが考案する《ひとり分の分量で》《最小限の工程で》《最低限の洗い物で》作れちゃうレシピ...
およね 2023-01-16 06:00 フード
茅場町「BANK」のクロワッサンを買うには?2023.1.14(土)
 人生思い通りにならないことだらけだし、物価高で家計もきゅうきゅうですが、たまには好きな食べ物をたらふくいただき、お腹も...
混ぜるだけ「甘エビのチリソース」はサルサソースがいい仕事
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の「farm studio #20...
ビール一択から卒業!鶏の唐揚げに辛口の白ワインが合うワケ
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2023-01-11 06:00 フード
「暗殺者のパスタ」はお出汁が飛ぶけど激旨 2023.1.5(木)
 運動不足改善&腰痛対策で縄跳びを始めたのですが(80回も飛べば息ゼェゼェ)、飛び終わると「腹が、減った……!」(byゴ...
【2022年アツかった記事】ひとりランチにお金はかけられない!卵かけご飯をチンして「即席チャーハン」に
【およねの爆速!女ひとり飯】 (2022年12月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)   ※  ...
およね 2023-01-27 19:59 フード
【2022年アツかった記事】吉野家待望の親子丼 不適切発言にマジ切れした40女の食ルポ
(2022年4月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※  ※  ※
「鶏ハツ焼きとイチジク山椒風味」フルーツとハツと赤ワイン
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・中目黒の「Bar à Vin ムッシュヨー...
KALDIで1年間リピートしまくった食品5つ 2022.12.29(木)
 今年も残すところあと3日。1年間お世話になったKALDIで、リピートしまくった商品を5つピックアップしました。  人...
年越し蕎麦はワインで決まり!「辛口カヴァ」が超絶合うワケ
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2022-12-28 06:00 フード
団子が焼ける! コメダ和喫茶おかげ庵ルポ 2022.12.27(火)
 みなさま、コメダ珈琲店でお好きなメニューは何ですか? クリームたっぷりの看板メニューシロノワール? それともメニューよ...
クリスマスイブにぴったり! ラム酒を利かせた「生チョコ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は京都・梅小路京都西の「西洋茶屋 山本」の山本智弘...
「焼きカチョカバロと洋ナシ」洋ナシのコンポートに七味の妙!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は京都・梅小路京都西の「西洋茶屋 山本」の山本智弘...