ドクダミの代わりに干し納豆でもOK「ドクダミの根と干し肉の炒め」

コクハク編集部
更新日:2024-06-07 06:00
投稿日:2024-06-07 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新小岩の「貴州火鍋」の林敏さんに、本場貴州の味を楽しめる「ドクダミの根と干し肉の炒め」のレシピを教えていただきました。

懐かしい味を日本で再現したい

 貴州料理とは? そう思っている人は多いのでは。

 店のメニューブックには「貴州料理の特徴は、発酵による旨味や酸味、さまざまな唐辛子の料理法による奥行きのある辛さ、多様なハーブによる一味違うアクセント」と書かれています。

「子供の時に食べた懐かしい味を日本で再現したい」と林さん。調味料は昔ながらの製法で、壺で自家製。

 千葉の松戸に農園を借り、ドクダミなどの野菜も栽培。腊肉(干し肉)や貴州の豆豉(干し納豆)も、何日間もかけて自分で作っているんですって。

「だから味付けはシンプルなんですが、すごく手間がかかっているんです」

 お店では腊肉を使っていますが、なければベーコンに代えて作ってみましょう。

【材料】

・ドクダミの根
・腊肉、またはベーコン
・唐辛子
・ニンニク
・ニンニクの葉、またはネギ
・塩
※量は全てお好みで。日本で手に入る食材や調味料に代えて紹介。

【レシピ】

(1)ドクダミの根をよく洗い、手で切る。硬い部分は取り除く。腊肉(ベーコン)、ニンニクは薄く切る。ニンニクの葉(ネギ)は食べやすい大きさに切る。

(2)油で唐辛子を弱火で炒め、香りが出てきたら腊肉(ベーコン)を投入。腊肉の脂が出てきたら、ドクダミ、ニンニクの葉(ネギ)を加える。必要に応じて、塩で味を調える。ドクダミの根の代わりに、干した納豆を使ってもおいしくなる。

本日のダンツマ達人…山本智弘さん

▼(林敏)りん・みん
 中国・貴州省北部の遵義出身。遵義には中国最大の唐辛子市場があり、遵義産の唐辛子は味と香りに優れ、唐辛子の中でも特に辛いといわれている。貴州料理を味わい尽くすために、お店に行ったら、まずは林さんに相談を。懇切丁寧にメニュー選びのアドバイスをしてくれる。写真左側が林さん、右側は義理のお姉さんで、一級厨師の有資格者。

▼貴州火鍋
 2019年3月オープン。珍しい貴州料理が食べられるとあって、貴州人が集まって宴会を催すことも。5種類の唐辛子調味料、4種類の発酵調味料は自家製。記者は糟辣椒(ザオ・ラー・ジャオ=唐辛子の発酵調味料)が大のお気に入りで、店に行くたび購入している。

東京都葛飾区新小岩1-55-1 多田ビル1階

(日刊ゲンダイ2021年2月3日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


夏にこのワインを飲まない理由ナシ!マック新作バーガーと最強ペアリング
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-07-17 06:00 フード
忘れ物に福がある!夏限定「みょうがの忘れ物」で“乗っけるだけ”甘酢漬け
 スーパーに行ったらニンジン、じゃがいもの高いこと! ビビりながら野菜売り場をパトロールしていると、薬味に欠かせないみょ...
セブン新発売「ゴンチャ」ペットボトルと“本家本元”を比較! お味は? 糖度計の目盛に違いアリ
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
モチシャキ♪福建省の料理「肉ともやしと野菜のクレープ巻き」酒止まらん
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・富士見ヶ丘の「HONGKONG DININ...
「夏なます」イサキでちょっと贅沢気分♪ 暑さ疲れにサッパリ酢の物
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷の和食店「さわ野」の澤野万作さんに、暑...
【マクドナルドとワイン】有名“コンビニワイン”の相棒はナゲットが正解
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-07-03 06:00 フード
夏だ枝豆だ「枝豆のフワフワ揚げ」驚き食感の秘密は隠し味のマヨネーズ?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「あやとり」の西野太一さんに、意外な...
美味!ソース一滴も残したくない「糟辣魚(発酵唐辛子の魚の煮込み)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新小岩の「貴州火鍋」の林敏さんに、中国版食...
「肉は赤ワイン」の誤解!水餃子に合う“コスパ最強”デイリーワインはこれ
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-06-19 06:00 フード
【サイゼリヤ】新ミックスグリルでグビッと勝負の全容!エース級vs40女
 1人でお酒が飲みたいけど、絡まれたり話しかけられたりするのは面倒くさい。そんな飲んだくれ40女が辿り着いた最適解が「チ...
「夏野菜の酒蒸し」アサリの旨味とバターのコクで野菜を食す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「あやとり」の西野太一さんに、貝のダ...
ワインもここまで本格派!? 「RAMEN MATSUI」で五臓六腑に沁みる2杯を
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-06-05 11:12 フード
キモは塩水2.5%!禁断症状が出るくらいうまいすりごま海苔もやしナムル
 男は裏切っても、もやしは裏切らない。そう信じてやまないアラフィフ女です。今宵も(!)晩酌のお供は「もやしナムル」。 ...
中国・貴州省の豆豉を日本の納豆で作った!「干し納豆炒め」でカンパーイ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新小岩の「貴州火鍋」の林敏さんに、納豆好き...
追いスパイス不可避! 「ペヤング スパイスカレーやきそば」は思ったよりフツーのカレーだった
 5月20日、まるか食品からみんな大好きペヤングシリーズの新商品が発売されました。その名も「ペヤング スパイスカレーやき...
ちょい面倒でも高野豆腐は必須!「高野豆腐の揚げ浸しと牛肉の治部煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに、...