「生きづらさ解消」の糸口は? 幼少期の褒められ体験にあり

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-12-09 06:00
投稿日:2022-12-09 06:00
 みなさんは自分がどんな子供だったか覚えていますか? 活発だった、運動が苦手だった、人見知りだった。いろいろあるとは思いますが、どんなことで褒められたか思い出せるでしょうか。
 実はこれ、生きづらさを感じている人には共通するものがあるみたいなんです。さて、どろんぱではモジョ子が何か言いたげですが……。

 

手間をかけさせる=「悪」と思ってない?

 ここ数年、人との交流機会が減ったせいか、個人のメンタルヘルスケアはかなり注目度が高くなっています。

《生きづらい》という言葉もよく目にするようになりましたし、そう感じていた人が声を上げやすくなったのかなとも思います。

 私もその一人です。これまでそこそこ色んな人と話をしてきましたが、この生きづらさを抱えている人には共通点があることに気がつきました。

 そのうちのひとつが幼少期の褒められ体験。どんな時に褒められたか? という話を掘り下げていくと、辿り着くのは「手がかからなかった子」というのがすごく多いんです。

 親や先生など、周りの大人が手を焼かずに済んだ時に褒められる経験を繰り返すと、「誰かに手伝ってもらうのは悪いこと」「自分でできない子はダメな子」という意識に変わってしまいます。

「三つ子の魂百まで」といいますが、本当にそうですね。この時点で胸がチクリとした人もいるかもしれません。

 こじれると人を頼れる他人を羨んだり、自分の力でできない人を嫌悪してしまったりして、生きづらさはますます加速します。

身近な人に甘えてみよう

 もしこれを読んでしんどさを感じたら、今日からちょっとだけ誰かに頼る練習をしてみませんか?

 友人でも恋人でも家族でもいいので、ただ「褒めて~」って連絡してみましょう。

 あなたに足りないのは頑張りではなく、純粋に褒められる経験です。誰もいなければ、「私」でもかまいません。

 せっかくの週末、ちょっといい気持ちになってみませんか?

登場人物紹介

モジョ子:自信がほしい主人公。相手を気遣いすぎてしまう性格で、大事なことでも言い出せなかったりする。これでも昔よりは心が強くなった。

コミ:モジョ子の先輩。人気のホステスだが、酒癖の悪さが玉にキズ。ママに絡んで怒られることが多い。

ママ:どろんぱのママ。厳しくも優しく、従業員を見守っている。モジョ子には優しくされる経験をしてほしいと思っているので、ちょっと甘め。コミにはそこそこ厳しめ。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


ピルでツルツル肌に? 知っておきたい8つのメリットと危険性
 ピル連載も4回目。第1回目の「日本はピル後進国!『ピル=避妊』の考え方は遅れています」でも少し触れましたが、今回は、ピ...
勤務時間が長い! “自分しかできない仕事”をゼロにする方法
 定時上がりは憧れるけど、いつも勤務時間内に処理しきれず残業――。当然、プライベートの時間はカット。1日1時間の残業で、...
不妊症大国ニッポン…卵子凍結で産みたい人が産める社会へ
 子供を産みたい人がちゃんと産めるような社会にしたい。不妊治療で悲しむ人をゼロにしたい。これが私の願いであり、目標です。...
ワンオペ育児の日本と違う…台湾の妻が悩む“親戚の過干渉”
 国や地域によって、育児にまつわる文化の違いは様々ですよね。日本では日々忙しく過ごしているワンオペ育児ママが沢山いらっし...
「サボテン」には感情が? あなたの優しい言葉がトゲを抜く
「スマホをやりながら寝るのって絶対に睡眠妨害されてますよ。」  最近ワタクシの体メンテナンスをしてくださる方から言...
高級タワーマンションのラウンジで自撮りをする女の一生
 最近、たまたま都内の最高ランクのタワーマンションに行く機会が数回あったのですが、そこで2人組の美しい女性がラウンジのソ...
去勢手術は3日後…にゃんたま記念撮影でモフモフとお別れ
 これぞ! 鈴カステラ! 出来立てホヤホヤの美味しそうなにゃんたま!  食べちゃいたくなる、愛おしいにゃんたまω!...
猛暑の夏…健康な高齢者でも熱中症予防を“家族ですべき”理由
 介護士をしていた経験をもとにライターをしています。筆者はこれまで、認知症の症状や認知症を発症した時の具体的なケアについ...
がんでごめんね…「人生最後の生理」はある日突然やってきた
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
さくらももこさんのエッセイに学んだ 本当の「時は金なり」
「時は金なり」という言葉、年を取れば取るほど心に沁みるのはなぜでしょう。私がこの意味を意識したのは、さくらももこさんのエ...
産毛のような初々しさ…もうすぐ去勢する“にゃんたま”の刹那
 羊毛フェルトで作られた「にゃんたまストラップ」が巷で流行中。フニフニ揉むと、心癒され気持ちが落ち着くのだそう。 ...
結婚したら退職する? 自分が幸せになるための人生の歩み方
 少し前のOLだったら「寿退職」なんて当たり前だったのでしょうが、今はそうはいかないですよね。共働きが普通だし、お金の心...
大人になっても趣味に没頭したい! おすすめできる3つの趣味
 ストレス社会で闘う毎日にふと疲れた時、「何もかも忘れたい」と思うことはありませんか? 多くの人は飲み会や買い物で鬱憤を...
鬼灯って読めますか?夏の風物詩「ホオズキ」の意味と活用法
 地域によりますが、八月はお盆月でございます。  八月の声を聞くとワタクシのお店もお盆のお支度で慌ただしくなり、店...
夕陽で赤く輝いて…黒猫“にゃんたま”は美しい絵のようだった
 にゃんたマニアにみなさんこんにちは! きょうは、初めての黒猫にゃんたまωです。  黒猫のにゃんたまって、真っ黒だ...
遠方に住む親が心配…介護サービスの上手な選び方&使い方
 遠方に住んでいる両親が介護状態になった時、多くの人が「大丈夫かなぁ……」と心配になるはずです。しかし、現代では親の介護...