小栗旬は芸能界のジャイアン?「鎌倉殿の13人」裏の楽しみ方

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2022-12-18 06:00
投稿日:2022-12-18 06:00

NHK大河は第1作目からイケメンパラダイスだった

ファンファンの愛称でも知られた岡田真澄さん(C)日刊ゲンダイ
ファンファンの愛称でも知られた岡田真澄さん (C)日刊ゲンダイ

 NHKの大河ドラマって、昔からお父さんたちのものかと思っていました。テレビはほとんど見ないうちの父もゴルフと日曜8時の大河ドラマだけは欠かさず見ていましたから。

 私も当時は父のお付き合いでしぶしぶ見ていたので、気付かなかったのですが、意外や意外、大河ドラマって、昔からイケメンの宝庫だったのですよ。

 ちなみに、1963年、第1作「花の生涯」を見てみましょう(さすがの私もこれは知りませんが……)。幕末の大老・井伊直弼を主人公にした作品で、主人公は歌舞伎俳優の二代目尾上松緑。ほかにも佐田啓二や田村正和、岡田真澄、石坂浩二の名があります。

 佐田啓二というのは、今期ドラマ「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日系)でも大活躍の中井貴一のお父さまです。松竹映画を代表するイケメン俳優で、そのイケメンぶりは小津安二郎監督の作品や映画「君の名は」などで今も拝見することができます。

 岡田真澄は日本人とデンマーク人のハーフイケメン。後年は、「とんねるずのみなさんのおかげです」や「めちゃイケ」などのバラエティにも出演し、お茶目な一面を見せてお茶の間を楽しませてくれましたが、若い頃は超ド級のハーフイケメンです。

 田村正和、石坂浩二は言うに及ばず。このラインナップ、今、振り返るとなんと贅沢なことでしょうか。

大河の歴史は「日本のイケメン俳優史」

主演の井上真央(写真右)とともにブレークを果たしました(C)日刊ゲンダイ
主演の井上真央(写真右)とともにブレークを果たしました (C)日刊ゲンダイ

 こんなふうに1作品ごとにイケメンを挙げていくともうキリがないので、またの機会に譲りますが、真田広之(「太平記」1991年)、緒形直人(「信長 KING OF ZIPANGU」1992年)、東山紀之(「琉球の風 DRAGON SPIRIT」1993年」、本木雅弘(「徳川慶喜」1998年)……そして滝沢秀明(2005年「義経」)、福山雅治(「龍馬伝」2010年)、岡田准一(「軍師官兵衛」2014年)、長谷川博己(「麒麟がくる」2020年)、吉沢亮(「青天を衝け」2021年)と名前を見るだけでワクワクする錚々たるイケメン俳優たちが、「大河ドラマ」を彩ってきたのです。

 昨今、特に吉沢亮が主演した際には「イケメン大河」などと揶揄気味に語られましたが、大河の歴史はそのまま日本のイケメン俳優史といっても過言ではないのです。

「花より男子」の花沢類から17年

 そして、いよいよ18日にグランドフィナーレを迎える今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」です。主人公・北条義時を演じているのが小栗旬。「ま~きの」の「花より男子」(TBS系、2005年)の花沢類から17年。さらにさかのぼって、「GTO」や「ごくせん」などの学園ドラマの生徒役をやっていた時は、こんなに立派な俳優になるとは思いませんでした。これもひとえに本人の努力の賜物ですね。

菅田将暉いわく「欲しい言葉をくれる人」

アニキ(C)日刊ゲンダイ
アニキ (C)日刊ゲンダイ

 16日放送の「金スマ」は、菅田将暉・小栗旬・松本潤・佐藤健の過去放送回をまとめたスペシャルだったのですが、菅田将暉に「芸能界で相談する人は?」と訊いたところ、「小栗旬さん」と言われて、「凄い小栗旬の名前が出てくる!」と中居。菅田将暉いわく「欲しい言葉をくれる人」だそうです。

 そんな小栗がゲストの回。中居が開口一番、「スゴい多いの、役者さんで小栗くんの話する人が。……二言目には小栗小栗って。すんごい名前出てくる。あいつなんなんだ、って、牛耳ってんの?」と本人に疑問をぶつける場面も。

「そんなつもりはさらさらないです。でもありがたい話ですよね。僕も一緒に遊んでもらってる感覚」とあくまでも謙虚。

妻や家族をリスペクトする男・小栗旬

 さらに「女性の目線って気になる?」と訊かれれば、「女性の目を気にしなくなると色気が無くなっちゃうのかな」、「結婚、ちょっと早かったなあって思う?」と訊かれれば、「半分半分かな。でもひとつだけいえるのは独身だったら、ここにはいない。めちゃくちゃやってる。いろんなひとに迷惑かけて……」と妻や家族にマジ感謝!

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


羽生結弦を癒すのはプーさん…自由に恋愛もできないなんて気の毒過ぎる
 羽生結弦にはまったく驚かされてばかりです。  今年、8月4日に電撃婚を発表したときも、ビックリでしたが、そのわず...
地殻変動!下剋上球児、うちの弁護士…視聴率では見えないバズり作品は
 シリーズものを除いた主要民放プライム帯ドラマ全12作の全話平均視聴率が5.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区・世帯=以...
こじらぶ 2023-11-25 06:00 エンタメ
ゴンベエ(宇野祥平)の素性が明らかに…上方新喜劇ばりの人情劇がグー
 ツヤ(水川あさみ)が亡くなり、スズ子(趣里)は梅吉(柳葉敏郎)と今後のはな湯をどのようにしていくか相談する。  ...
桧山珠美 2023-11-24 16:11 エンタメ
母ツヤ(水川あさみ)笑顔の最期、「ナレ死」に救われた
 大阪に戻ってきたスズ子(趣里)は病床のツヤ(水川あさみ)と再会する。ツヤの病状のことを受け止めきれないスズ子は、梅吉(...
桧山珠美 2023-11-23 16:05 エンタメ
六郎役・黒崎煌代の将来性、母ツヤとやり取りに泣けて泣けて笑える
 六郎(黒崎煌代)の出征の日がせまり、六郎は頭を丸め恥ずかしそうにしている。相変わらず体調が悪いツヤ(水川あさみ)は専門...
桧山珠美 2023-11-21 17:30 エンタメ
「下剋上球児」で“令和のキムタク”になりそうなイケメン俳優は?
 2019年のドラマ、「3年A組-今から皆さんは、人質です」(日本テレビ系)を覚えていますか?  菅田将暉が教師役...
「らんまん」のデジャヴ? ヤバ藤化するダンサーの中山、秋山逃げて~
 内緒の話があると松永(新納慎也)から呼び出されたスズ子(趣里)は、梅丸のライバルである日宝に一緒に移籍しないかと誘われ...
桧山珠美 2023-11-14 16:15 エンタメ
木下優樹菜から迸るガチヤンキー魂!前言撤回、TV再登場するタチの悪さ
木下優樹菜様(元タレント・35歳)  やっぱりユッキーナ(木下優樹菜)様のヤンキー魂には惚れ惚れしてしまいます。 ...
堺屋大地 2023-11-14 06:00 エンタメ
市川染五郎は眉毛、堅あげポテト、ラ・マンチャの男なくしては語れない
 先日、歌舞伎で「ルパン三世」をやることが報じられました。題して、新作歌舞伎「流白浪燦星(ルパン三世)」。  ルパ...
上原多香子は不倫を繰り返す“恋愛単発ドラマ”の女王!続編不要体質の業
上原多香子様(女優、美容家・40歳)  元SPEEDの上原多香子様は、あまり役者業のイメージはないと思いますが、す...
堺屋大地 2023-11-14 16:23 エンタメ
スズ子覚醒!茨田りつ子(菊地凛子)と渋谷のり子の表情がオーバラップ
 歌うコツを掴んだスズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)とのレッスンを続け、その歌声はぐんと熱を帯びてきていた。  ...
桧山珠美 2023-11-10 14:30 エンタメ
“おぼこ娘2人”の初々しい恋バナ! つよぽん演じる羽鳥は「まさに笑う鬼」
 スズ子(趣里)と羽鳥善一(草彅剛)の厳しいレッスンは相変わらず続いている。しかし、羽鳥はスズ子の歌に相変わらず満足しな...
桧山珠美 2023-11-09 15:46 エンタメ
BLACKPINKの再契約なるか?「7年目のジンクス」結末に4つのシナリオ
 世界的なK‐POPブームの昨今。「コクハク」読者の中にも、K-POPにハマっている方も多いのではないでしょうか? ...
2023-11-09 06:00 エンタメ
「マイホームヒーロー」を嗜む!なにわ男子高橋“俳優武者修業”に高好感度
 すっかり忘れていました。佐々木蔵之介(55)の存在を。最後の独身大物俳優などと言われ、過去には、小野真弓や丸山桂里奈な...
大和玲子(蒼井優)の戒名に「礼」と「優」、位牌の細部にまで抜かりなし
 スズ子(趣里)たちは、大和礼子(蒼井優)が出産後に病院で亡くなったと知らされる。スズ子はお別れの会で、大和が梅丸少女歌...
桧山珠美 2023-11-03 14:30 エンタメ
スズ子のナレ出世、股野のナレ求婚…感動のシーンを描いて欲しかった!
 昭和12年、スズ子(趣里)が香川から戻ってきて3年。梅丸少女歌劇団は、秋山(伊原六花)のタップダンスとスズ子の歌を二本...
桧山珠美 2023-11-01 15:37 エンタメ